ただ闇雲に歩いていても出口は見つからないだろう。俺たちの歩く音が
考える。どうすればここから出られるのかを考える。こんな腐った暗く冷たい所にはもういたくない。
「なぁ、ココ。どうすれば出れる?」
「それがわかってたら苦労しませんよ」
ココは深いため息を吐く。神様の心の中が監獄のようである。来た者は拒み、出ようとする者は縛りつけようとする。
他のアニメみたいに壁をぶち破るとかやってみたいけど、さすがにここの壁は硬そうだし厚そう。無理だね。
ダメだ。俺には打つ手がないよ。やばい。どうしよう。
俺は期待を込めた目でココを見つめる。でも、ココの顔はとても険しい。
「わかりません。どうすればここから二人で出れるのかが。でも、可能性のあるものはあります」
「本当か?」
「はい。光牙様は私があげたお守りを今持っていますか?」
「ん?あれか?ああ、持ってるぞ」
俺はポケットからお守りを取り出した。ココがいなくなる前にくれたお守り。なんとなくだけど手放さないようにはしておいた。
「これは私と神様との契約の証明書のような物です」
ココはそう言うとお守りを開けた。お守りの中に入っていたのは木の板である。その木の板をパキンと割ると中から紙が出てきた。どうやらその紙が契約の証明書のようである。
「この紙を破れば私と神様の契約は解除されます」
「そうするとどうなるの?」
「今まで私は守護霊だからこの世にいる事は出来ました。でも、その契約を解除すると私は憑依する対象を失います」
「そうなるとどうなるの?」
「憑依する対象を見つけないと強制成仏ですね」
え?マジで?危なくね?それのどこにメリットがあるの?
「で、私は神様の心に憑依するんです。そして、神様の心を操って光牙様を外に出す。どうでしょうか?」
「お前はどうなの?」
俺がそう聞くとココは決まり悪そうな顔をした。また、ココは自分の身を犠牲にしようとした。
「あのな、それは俺が許さないって言ってるだろ?とにかく、その案は却下」
「ですよねー」
ココは苦笑いをした。
俺はココと神様の契約証明書を見た。すると、何か面白い事が書いてあった。
「何これ?」
俺は紙の右下の図を指差した。そこには『神様サーチ』って書いてあった。
「ああ、これは神様の居場所を正確に知るための地図です。守護霊たる者、主人を守らないわけにはいきませんからね」
すると、ココはある事に気づいた。
「あれ?何でこんな所で神様サーチが反応するんでしょうか」
地図では確かに神様サーチが反応していた。もう少し歩いた所に目的地があるらしい。すこし気になるので俺たちは歩く事にした。
そして、歩く事10分ほど。
俺たちは目的地についた。そこで俺たちは息を飲む光景を目にした。
「か、神様……?」
神様が椅子に縛りつけられていた。全身傷だらけである。
その光景を見た俺とココは何が何だかさっぱりわからなかった。でも、確かにそこに神様はいた。