神様サーチ。それは神様に従属する守護霊たちが持っている道具。いざとなった時に主人である神様を守るために授けられた道具。GPSのように相手の位置がすぐわかる。
でも、なぜだろうか。ここは神様の心の中なのになぜ神様自身がいるのか。神様は衰弱していて皮と骨だけの体。しかも、傷だらけでとても痛々しい格好である。
その神様は俺たちの方に視線ん向けた。その目は何かを望んでいるような目であった。でも、その目はとても柔らかい。その目で俺に訴えかけるように見てくる。じいっと俺の方を見つめる。
ココは傷ついた神様の所へ近寄った。
「大丈夫ですか⁉︎神様っ⁉︎」
ココは神様に聞いた。もちろん、大丈夫なはずはない。見るからなケガ人である。
神様はココを見ると目を細めながらこう聞いた。
「佳代……なのか?」
「はい!佳代です」
神様はそれを聞くと少し安堵の表情を見せた。でも、出たのはため息であった。神様はココの方から目をそらした。
「久しいな」
その言葉に俺は度肝を抜かれた。その『久しい』は数週間ぐらいのものではない。遠く、昔を懐かしむような言葉であった。
でも、ココはその言葉には驚きもしなかった。そうなのか、の一言だけであった。ココはずっと手を握っていた。
「神様の手は冷たい。けど、温かい。懐かしい」
その手をぎゅっと握る。皮と骨だけの神様の手を覆うように握るココの手。その手にココは額をつけた。
が、現状を全ッ然把握できない俺はただ見ているだけである。いい感じの状況であることしか理解できない。俺の頭の中にはクエスチョンマークがたくさん出てきている。ぽんぽんと謎が出てくる。なんとなく解けるものもあるけど、そのほとんども絶対あってるとは言えない。
けど、その二人の姿はまるで親子の様だった。会えなかった二人が長い年月を経て会えた。顔は全然似てないけど、二人の想いは一緒であろう。
神様は俺を見た。その時、俺はある事を感じさせられた。
最初に会った時の神様は俺を異端者の様な迫害の眼で見てきた。冷たく、針で俺を刺すように見てきた。でも、今、俺の目の前にいる神様は俺を包み込むように見てくる。母性を感じさせるように。
その時、直感した。俺の目の前にいる神様はさっきまでの冷酷な神様とは違うと。これは直感ではある。理由、理屈なんてない。でも絶対にそうだと俺が言っている。全ての感覚がそう俺に言ってくる。
その思いが俺をゾッとさせた。
じゃぁ、さっきまでの神様は誰だったのだと。
どの神様が本物なのだ?ココは何を知っているのだ?何故、神様はそんな格好でここにいるのだ?