いつも読んでいるみなさんも、新しく読み始めたみなさんも、感謝!感激!雨!霰!です。
「なぁ、光牙。知ってるか? 喧嘩が強いってのは力が強いって意味じゃないんだ」
「じゃあ、どうすれば、すっごいつよいひとになれるの? 」
「それはな……」
その人はだんだんと俺から遠ざかってゆく。待って。行かないで。俺を一人に……。
「待って! 俺をひと……」
俺はベッドの上で手を上に伸ばして叫んでいた。
夢かよ。今頃何であんな夢を見たんだ。……ああ、生徒会長がなんか変な事を言ってたっけ。
でも何故、生徒会長があの人の秘密を知っているのか。気にかかる。
俺はその事を考えながら学校の制服に着替える。すると階段を駆け上がる音が聞こえる。しかし、今の俺は前の様な失態は犯さない。
「光牙様〜朝ですぅ。起きているんですぅ? 開けちゃいますぅ! 」
開けたきゃ開けろ。
ココはドアを開けようとした。するとどうであろうか。ゴンッと音がするがドアが一向に開く気配がない。
まぁ開けられるならの話だけどね。
「あ、光牙様ひどいですぅ〜! 鍵を閉めるだなんて! 」
「なんだお前はいつもいつも! 俺の下着が見たいのか? 」
俺がふざけ半分で聞くとココは赤面しながらこういった。
「そんな訳ないですぅ! もう怒りました! 今日の光牙様のお弁当はナシ! 勝手にしてください! 」
あら? 失態を犯してしまった?怒らせちゃった?
結局俺はここに謝って許してもらえたが今日のお昼ご飯は俺の手元には来なかった。超ショック! また俺のお財布がダイエットしちゃう! 今残っている残金は……ああ、まあ万ありゃいいか。
今日はギリギリ遅刻をせずにすんだ。俺の体力を消耗して。
「おい、柚子木! 席に着け。全く、毎度毎度ギリギリ遅刻セーフしおって」
浦部はそう言いながら教室に入ってきた。
俺が席に座ると前の席にいる湯島が俺の方を向いてきた。
「あんたまた遅刻? どんだけすれば気がすむのよ」
「うるせぇなぁ。こっちだって色々あるの」
「ってかさ、それよりあんた生徒会入るって本当? 」
「一週間だけな」
「あさ、舞ちゃんから聞いたよ。柚子木が辞めるとかでめっちゃ悲しんでたよ。最低な男ね。女の子悲しませるなんて」
「俺のせいじゃね〜よ。ってか白浜にはちゃんと説明するよ」
「でも、何であんたがあの生徒会長さんに気に入られたのか」
「なんだ? あの生徒会長さんってそんな事にすごい人なのか? 」
「はあ? あんた知らない訳? 本当馬鹿ね」
「馬鹿で悪かったな」
「本当よ。あのね、あの人はこの学校の三竦みの一人で、通称「扇王のカエサル」って呼ばれているのよ」
カエサルか……。確か門川がガリレオだったなぁ。なんでなんだ?
俺と湯島が喋っていたらホームルームの時間が終った。すると、白浜は俺の机の前に来た。
「柚子木くん! どういうことですか? 辞めちゃうんですか? 」
白浜は俺に必死で問いかけてくる。
俺の事を心配しているのだろうか。そう思うと凄く嬉しくなってくる。
「いや、辞めないよ。ただ、一週間いなくなるだけだ。それにその一週間はテスト一週間前で部活がないだろ? 大丈夫だ! 」
俺は自信満々に答える。これで白浜も納得するだろうと思いきや、白浜はこんな事を言い出す。
「それは知ってますけどテストはどうするんですか? 悪い点数取ったらそれこそ退部ですよ! 」
あっ。ヤベェ。完璧忘れてたよ。そうだよ。テストでいい点数取らないと退部なんだった。
俺には何故こう不幸ばかりが続くのか。西枝の事では停学になりそうになったし、今回では退部になりそうになるし……。
一難去って、また一難。
いつまで続くの? この状況!
えー今回は柚子木のクラスメイトの湯島ちゃんです。
湯島 みのり 高一
ゆしま みのり
身体/身長162センチ。体重45キロ。身体が生まれつき弱い。
性格/凄いツンデレ。だから逆に言いそうな事が分かる。白浜を超絶な親友と思っている。
好きな物/噂話。スポーツ。白浜。
悩み/生まれつき身体が弱い。また、彼女は重い喘息持ち。だから大好きなスポーツが出来ない。