さぁ、もうすぐで終わりますよ。あと、五話くらいかな?
別に俺は神様を責めたいというわけじゃない。っていうより、神様には同情している。愛する人から裏切られる、その上殺されるのは負の感情の全てを集めてもそれには到底値しない。
多分、神様はずっと考えていたんだ。不妊症である事だけで殺されるのか?と。本当に愛していたらそんな事はしないのでは?と。
神様は多分今でも答えが出てないんだ。ずっと、何百年間も考えているけど未だに答えが出ないんだ。
でも、神様は答えが出ないのに次に進もうとしない。テストの問題で分からない問いが出てきて解けないのに先に進もうとしない。どんなに頑張ったって無理である。でも、神様はそこだけを見てる。いつかはわかるだろうって思ってる。だから、分からないんだ。
俺だって分からない時はある。どんなに考えても、頭の中にある全ての知識を絞り出しても分からない時がある。俺はそんな時にはこうする。
次の問題に進んでみる。英語のテストなんかがいい例だ。分からない単語があった時に、他の英文を見てれば分からない単語が出てきてる時がある。そんなもんだ。答えは必ずしも頭の中で出せるとは限らない。そんな時に、答えを見つけてくるのだ。分からないなら、次の問題に進む。分からなかった問題の事は置いといて、他の問題を解く。そうすればさっきまでは解けなかったのに解けるようになってる。
神様だってもう簡単に答えを出せる問題があるじゃないか。すぐ近くに、目の前に、手の届く場所にもう答えがある。神様はそれを気づかないだけ。俺はそれにイラついている。
何百年間も答えが近くにあるのに、分からない問題だけを見ている神様にイラついた。
「神様、あんたさ、なんなの?悲劇のヒロインみたいなの演じたいの?」
「そんなんじゃない。ただ、前を向けないのじゃ。あの時のことを考えてしまうのじゃ。なぜ、あの人は
ココは俺の方に近寄ってきた。神様にその事は禁句であるという。だから、もうその事は言うなと言ってきた。
でも、俺はそんな言葉を無視した。禁句を本当に禁句にしてしまったら、答えでさえも出てこない。
「まぁ、神様が子供産まなかったらお先真っ暗だったからじゃね?だって、その時の時代は労働力必要でしょ?」
俺のまったく思いやりもない言葉を聞いた神様は少し感情を
「お前は何も経験してないから言えるのじゃ」
「そりゃ、そうでしょ。俺、親になったことないし。まぁ、知らぬが仏的な?」
「人の苦労を知らずに何を言う‼︎」
「だったらてめぇは自ら動いてんのか?ずっと同じもんだけ見てて、他のもんは目もくれずじゃねぇか!過去の事をずっと考えてて。答えが出ないってのを知ってるのにそれを見て見ぬふりをして無理でも答えを出そうとして。でも、答えなんかでやしない。それで、また心に黒いのが溜まるんだろ?」
「分からぬ事などない!だって、儂は神なのだ」
「だったら答えを言ってみろや」
神様は俺のその言葉に対して何も言う事はできなかった。
「怖えんだろ?どうせ知ってる癖に言えない。認めないんだ。本当は理由なんてないんだって知っているんだ。ただ、不妊症だからの一言で済ませることはできた。でも、その一言で済ませることができてしまうと自分の存在意義がわからなくなるから怖かったんだろ?自分がなんで男に愛されていたのかわからなくなるのが怖くなるんだろ?」
神様は顔を覆った。
「知ってた。知ってた。本当は知ってた。でも、知りたくなかった。今まで二人で育んできた愛がその一言で終わらせることができるものだと思いたくなかった。そんな一言で終わらせたくはなかった。私たちの愛がそんなものなのかと思いたくなかった」
知っているのに知りたくない。知ってしまったら今までの仲が壊れてしまいそうだったから。ココも、俺も多分その気持ちだっただろう。
知るとは時に心を