昨日、投稿し忘れたので、今日は二回投稿します?17時ごろです。
人は他人と関わりを持ちたい奴とそうでない奴がいる。そして、得意か不得意かで分けられる。これらを掛け合わせると4パターンに分かれる。
この4パターンの内で問題がないのは、北瀬みたいな関わりを持ちたくて得意な奴と、蕗見みたいな関わりを持ちたくなくて不得意な奴である。
北瀬は誰にだって優しくするし、顔も広い。人付き合いがとても上手い。蕗見は元々研究室に引きこもりだし、ちゃんとした友達は俺と北瀬ぐらいだろう。後、あのブッサイクな猫と実験ぐらい。
問題は他の2パターンの方である。関わりを持ちたいけど不得意な奴と、関わりを持ちたくなくけど得意な奴。それが、今俺の目の前にいる赤石と小深。二人は特に人間関係の事で悩んでた。
赤石はもっと人と接していたかった。けど、嫌な過去があってから人と関わりを持つのが辛いのだろう。実際、俺だって最初は声さえもかけていなかった。近寄りがたい雰囲気があったから。白浜が声をかけていなかったら今は関わりさえもないだろう。
小深はその逆である。人とはあまり関わりたくはない。けど、周りから寄ってきてしまう。
そんな二人は多分お似合いだったのかもしれない。真逆の境遇、だけど似ている二人。光を求める影と影を求める光。その二つが合わさったのだろう。
赤石はこの空間を何より望んでいたんだ。人の数は少ないかもしれない。でも、赤石はその中の一人として扱われている。赤石としてではなく、ここの空間にいる一人として。そして、みんなで笑いあって、楽しんで。
赤石から考えればバカみたいかもしれない。優等生の赤石はもっと知的な女性なのかもしれない。でも、赤石はその知的な女性という枠から外れたかったんだ。勝手にレッテルを貼られてそのレッテル通りに強制されたくないのだろう。みんなと一緒に歩みたいのだ。
知的な女性だからという一言で少し距離を置かれた。
俺は赤石にこう聞いた。
「バカは楽しいぞ?なる気はあるか?」
赤石は背もたれに体重をかける。リラックスしていた。
「まぁ、たまにはバカも楽しそうだ」
「勉強面では?」
「天才のままがいい」
赤石はそう言うと小深に「変わるぞ!」と手で合図をした。小深は「えぇ〜」なんて言いながらもカメラの前から後ろへと移る。
小深は予想以上に早く終わったことにグチグチと愚痴をこぼしていたが、結構楽しんでいたご様子。安平から写真を見せてもらっていた。すると、小深が俺にも見てほしいらしくて俺を呼んだ。
「柚子木!見て見て!どうこれ?面白くない?」
小深が指差した先にあるのはバカみたいな笑顔。
バカみたいに幸福な笑顔。
俺は赤石に一個お願いをした。
「赤石。お前に一個お願いをしていい?」
「何だ?」
「バカみたいな笑顔してくれね?写真撮るときに」
赤石は笑いながらこう言った。
「もちろんだ」