五人じゃない方がいい……か。まぁ、確かに人が少なければ統率できるし、やりたいことをやりやすくなる。組織内での口論の結果、大人数で分裂してしまうことはない。
それに、生徒会が色々とアクティブに行動できたのは、生徒会長が清戸だったから。清戸が生徒会長だから、みんなを上手くまとめることができた。
法前には出来るだろうか?確かに、法前は頭もいいし、信頼だってある。イケメンだし、顔も広い。こう言われてみると法前は完璧な人間で、何でも出来る人と捉えることができる。
けれど、清戸と比べてしまったら雲泥の差である。清戸も頭もいいし、信頼あるし、イケメンだし、顔も広い。ここまでは法前と何一つ変わりはない。でも、清戸にしかないものがある。
人を惹きつける力、心の器、煌びやかな希望である。
人を惹きつける力、それは好かれやすさでもある。清戸は法前とは違いいつでも笑顔だ。親しみやすいし、関わりやすい。法前は少し近寄りがたいタイプの人だから少し遠ざけてられてしまうとかもしれない。
心の器。しかし、それは何をしても許すということではない。何をされても、どんな事態に陥おちいっても冷静に対処するのである。そして、絶対に指針は変えない。みんなと決めた歩く方向を変えることはない。それが茨の道だとしたら彼は先頭に立って歩くだろう。
そして、最後は煌びやかな希望である。彼は生徒全員を率いて明るい未来へとみんなを引っ張っていく。絶対に明るい未来へと引っ張ってくれるとみんな信じてるし、清戸はその思いに応える。
子は親の背中を見て育つとあるが、法前も同じなのである。法前は清戸の背中を一番近くで見ていた。だから、その背中と同じようになろうとしている。でも、法前は清戸ではないし、清戸は法前ではない。だから、同じようにできるわけがないのである。
法前には法前らしいやり方を見つけてほしい。彼として一番最適な彼らしい生徒会。学校を背負える生徒会を。
けれども、俺は法前に託された身でもある。さすがに法前に「何人がいい?」なんて聞けるわけがない。なので……。
「なぁ、新しい生徒会何人がいい?」
「えっ⁉︎な、何で僕なんですか?師匠」
「何となく近くにいたから。それだけ」
「ええっ⁉︎それだけですか?」
「そりゃ、そうだろ。だってみんな部活とかで帰っちゃったし、GHBのみんなに聞いてもまともな意見が帰ってきそうにないから。だから、まともなお前にしか頼めない!お願いだ。西枝。相談に乗って‼︎」
「いや、僕が?」
俺は大きく頷く。西枝は目を細くして困った顔をする。おでこにシワが入り、唇をキュッとしめる。
が、西枝だから全てがかわいい。男なのに男の子の感じがしない。というより、この学校の誰よりもかわいいし、女子よりもかわいい。西枝が女子だったら完璧に襲っ……お付き合いしようとしてた。……お突き合い……。
俺が西枝を見てニタァって顔をしていると、西枝は少し身を引く。その姿もかわいい。
「ど、どうしたんですか?師匠。なんか、今日、変ですよ?」
「いや、いつも変だけど」
「それ、自爆ですよ?」
「大丈夫。毎日、自爆しまくってるから。それより、どうする?生徒会」
「えー、生徒会ですか?……もう、潰すしか……」
それはダメ!極論すぎ!いきなり極論はヤメテ!
「ほかの不足の男子2人分を女子にするとか?」
そうすると法前のハーレム王国になる。羨ましすぎるからダメ。却下‼︎
「3人だけは?」
そうすると、生徒会あまり機能しなくなるだろ。法前は清戸を手本にしそうだし、そうなると人は必要だろ。
「じゃぁ、師匠が生徒会に入ればいいんじゃないですか?」
「ああ、それならいいかもね…………えッ?」
「師匠が生徒会に入れば一件落着です。そうすれば4人です。少なくなく、多くもない。ちょうどいいじゃないですか?」
「……俺が生徒会に?」