生徒会選挙当日。ついにこの日が来たかと思うと少し足の歩幅が小さくなる。三人だけの生徒会を全校生徒に見せつけるのは、提案した俺も恥ずかしいのだ。どんな反響があるのかが気になる反面、怖いという思いもある。
それでも俺はGHBの部室に着いてしまった。小さな一歩でも重ねてしまえば道を歩けてしまう。だから、着いてしまった。
「ちぃ〜す」
いつもの挨拶で部屋に入る。部屋には五条と神崎がいた。二人は机の前で固まっていた。
「どうしたんっすか?そんなところで突っ立って」
二人は何かの助けを
机の上には一枚の紙が置いてあった。そこにはこう書いてある。
『三年の門川、広路、清戸、北条、泉野、蕗見の計6人で紅葉狩りをしに一泊二日の旅行へ行きます。だから、生徒会選挙は一年二年が力を合わせて頑張ってね☆
by門川・広路』
それを見た俺も二人のように固くなる。頭が真っ白になった。自分が何を考えているのかがわからなくなった。
「紅葉狩り?なぜ今?」
ようやく出てきた言葉がそれだった。それだけしかなかった。その言葉を言った後、俺の頭が三年の六人のことを考えることを止めた。三年のことを考えるのをシャットダウンした。
すると突然、部屋の扉がガタン‼︎と開いた。俺たち三人は扉の方に目を向ける。そこにいたのは新・生徒会の三人である。真ん中には法前が立っていて、冬の影響のせいか頭からは湯気が出ている。
「ちょっと、これってどういうこと⁉︎」
法前の顔は鬼のような
『ごめんね。三人とも。もうすぐ紅葉狩りのシーズンが終わっちゃうじゃん?それに、受験前にみんなでパァーッとやりたいから旅行に行ってくるね♡
by清戸・北条・泉野』
法前はまさかの事態にすごくイライラしている。まぁ、無理もない。だってなんの連絡もなしにこんなことされたら怒るのも当然だ。まぁ、俺はもういちいち怒っているのがめんどくさいから深く考えない。
自由
ただ、一つだけ怒りたいことがある。
『(注) お土産は買ってきません』
なんでだよぉぉ!普通お土産はみんな分に買ってくるだろうがぁぁ!
が、これごときのことで体力を無駄に消費したくない。一旦、このことは忘れよう。
……あれ?そういえば泉野が言ってたよな。『計画』がどうのこうのって。
……まさか、これが計画?