みんなで海に行く日を決めて、予定を立てた。その日は神様が味方をしてくれた。空は雲ひとつない、快晴である。みんなで、駅に集まって海まで電車で行った。一時間くらい電車に乗って、海の最寄駅まで着いた。
が、駅に着いてから清戸がある重大発表をした。
「なぁ、海よりもプール行かね?」
そのいきなりの提案にみんな眉をひそめる。ここまで来て、さすがにその提案は無理である。別にプールでもいいのだけれど、それだったら早く言ってほしい。そうみんな思った。
「いや、と言ってもあれよ?別に戻るってわけじゃないから。この駅より一駅手前の駅の近くに大きなホテルがあるんだよ。そこにはさ、めちゃくちゃでかいプールが何個もあるらしいから。どう?行かね?」
「まぁ、それだったら俺は別にいいけど。誰か、海に行きたいって人いる?」
俺はみんなにそう聞いたけれど、みんな手をあげない。だから、俺たちは海ではなく、プールに行き先を変更する。線路沿いに俺たちは歩く。一駅分だからそんなに遠くはないだろう。
が、その一駅分が結構な距離に感じた。夏だからであろうか?コンクリートで舗装された歩道を歩くが、靴裏越しにでも熱を感じるのである。陽炎がゆらゆらと道を屈折させ、逃げ水が空を反射する。空には入道雲がどーんと空を占拠しようと膨れ上がる。
それでも歩いた。先にあるというプールを希望にして歩いた。それから十分ほど経って、そのプールがあるホテルに着いた。
ホテルに着いて、受付で手続きをして俺たちは男女で更衣室に分かれる。俺たち男組は更衣室で着替える。
「うわっ、清戸、筋肉ヤバ。細マッチョだな」
「そうか?普通だろ」
「さすが元ヤンだな」
「いや、元ヤンじゃないから。邪魔なやつらをとっちめてただけだから」
清戸はそう言いながらも少しだけ照れた。そして、それが俺と泉野にはバレバレであった。
俺たちは着替えて終えて、更衣室を出た。で、女子たちとの合流地点のところで待っていたら、女子たちが来た。
彼女が来たら、他の男たちは目を奪われていた。彼女たちが空へと、太陽へと伸びていくヒマワリのように見えた。始め、彼女たちは蔑まれてきた。けど、そんな底辺にいた彼女たちは、いまとても美しい。俺も目を奪われた。
清戸と泉野は男の
「ど、どう……かな……」
広路が俺に聞いてきた。けど、俺はそういう男女のことに関しては
自然と俺はこのみんなといる。それに次第に惹かれていた。だから、一人には目もくれなかった。
けど、その頃の俺は多分、心では知らぬとももう一つ気持ちを持っていた。そうなんだろう。
ヒマワリの花言葉は『あなただけを見つめてる』