赤石は生徒会の役員の人が共同で使えるパソコンを開く。パソコンを開いて、生徒一人一人の個人情報が入っているソフトを開いて、調べて欲しい生徒の個人情報を調べてもらう。
調べている赤石にこんなことを聞いた。
「一つのパソコンに生徒の個人情報を入れておいてもいいのかよ」
「ああ、大丈夫だ。このパソコンは回線に繋がっていないし、セキュリティはすごく堅いぞ。それに、生徒の個人情報はこのパソコン自体に入っているわけではないしな」
「へぇ〜、考えてるんだね」
「まぁ、一応個人情報だからな。流出したら、前代未聞の最悪の事態だ」
なのに俺のお願いに協力してくれるなんて、優しいね。少しは俺を疑ったらどうだろうか。もしかしたら、俺が流出させるかもしれないとか。変なところで無防備だと、誰かに本当にやられちゃうかもしれないのに。
俺がそう思いながら赤石を見つめていると、赤石はボソッとこう言うのだ。
「な、何だ?そんなに見て。……もしや、悪用しようと思ってはないか?」
いやいや、さすがにそれはしないよ。俺、そういう面倒くさいこと嫌いだし、個人情報悪用するつもりで来たわけじゃないし。
まぁ、今この状況なら、やろうと思えばやれるけれど。……さすがにそこまでするほど、俺は落ちぶれちゃいない。あっ、でも今日も通学途中の電車内で、めっちゃ触りたいお尻はあった!もちろん、触らなかったけど。俺の理性が俺の欲望に打ち勝ったのだ!
といっても、そんな不純な感情を抱く時点でアウトなんだけどね。
赤石はパソコンの画面をスクロールしていたら、それらしきものがあったらしく、クリックする。
「光牙、これだろう?」
赤石はパソコンの画面にその生徒の個人情報をバーンと映す。多分、これは入学時の時の個人情報的なやつを書いた紙と、その他諸々の個人情報を付け加えたテキストである。多分、このテキストはGHBの人たちとかが頑張って調べたものかもしれない。GHBの活動範囲はめちゃくちゃ広いから。
「どれどれ?」
俺はマウスを手にとって、その生徒の個人情報をじっくりと見てみる。すると、色々な俺の知らなかったことがわかってくる。
赤石は俺に少し不安気にこう聞いてくる。
「なぁ、光牙、白浜の個人情報なんか調べてどうするんだ?」
「ん?いや、そのさ、何となくつっかかるところがあってさ。色々と……ね」
「ふーん」
赤石はそう言うと、席を外した。用事が終わったらパソコンの電源を切っておいてくれと。
席を外すとは、よほど俺は信用されているようである。こんな俺を信用したって、俺には何にもないのにな……。ま、でも別に変なことするつもりは毛頭ない。
俺は白浜の個人情報をざらっと見る。その時、ふと目に飛び込んだところがあった。
「彼女は親戚の家に預けられている?家族がいない?」