こんな奴でも青春したいっ‼︎   作:Gヘッド

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はい!Gです!

今回はまぁ頑張りました。

ちなみにまだ終わりじゃないですよ。まだepisode3.は続きますからね!



生きた意味

男の子はこんな事を言ってきた。

 

おかあさんって、ぼくをうんだひとのことをいうの?

 

その言葉には何があるのか。その言葉は俺と倉本の心にグサッと刺さった。

 

すると男の子はある話をした。

 

「あのね、ぼくね、おかあさんとおとおさんをおぼえていないんだ。ふたりともぼくがうまれてすぐに、ぼくをきらいになっちゃったんだ」

 

その話をする男の子の顔は暗く、ジッと下を向いていた。やはり、幽霊である。幼くても強い願いがそこにあった。

 

「そのあと、ぼくはこじいんってところに入ったんだ。でもぼくはびょうきをもってて、しんじゃったんだ」

 

この子は親に捨てられた子なのか。生まれつき何か病気を患っていたのだろう。そして、今、体なくても心がここにある。

 

俺はこの子の話を聞いているのが辛かった。この子はとてもかわいそうである。が、しかし、親の決断も状況によっては分からなくもない。

 

家があまり裕福でない時に無理に子を育てようとすれば、かえってお金が無くなり家族みんなが苦しくなる。

 

倉本はこの話を聞くとこう言った。

 

「じゃあ、君のお父さんとお母さんを見つけよう! 」

 

しかし、それは無理である。どのようにして親を見つけ出すというのか。

 

俺だって、この子の力になってあげたいのは山々であるが……。

 

「じゃあ、俺がなってやるよ! 父親に」

 

「何を言っているんだ? 」

 

「だから、俺がなるんだよ。ほら、倉本。お前はお母さん役な」

 

「は? ふ、ふざけんな! なんで愚民のお前となんか……」

 

「ほんとに? ぼくのおかあさんとおとおさん⁉︎ 」

 

「ああ、なってやるよ。なぁ、倉本」

 

「……はぁ。わかった。やるよ。私も」

 

まあ、今日一日限定だが親になってやろうか。最悪取り憑いてきてもお祓いするし。

 

 

その後、俺と倉本は男の子に対してなるべく親らしく接した。

 

親になった事などは一度もない。でも、俺がされてきた事をただ、そのままに。

 

その後も俺たちはいっぱい遊んだ。

 

 

ああ、楽しい時間は早く過ぎるものだな。もう6時か……。

 

帰らなければ。でも、男の子を一人には出来ない。

 

何故なら、また一人にしたら倉本はこの子のためにまた何回でも身を削ってくるだろう。

 

成仏させねば……。

 

俺は悩んでいた。この子に何の未練もなく成仏してほしい。だから、まだ成仏させたくない。

 

矛盾した二つの想いは絶対に交わらない。

 

そんな俺を見たのか男の子はこう言った。

 

「やっぱり、ぼくはいちゃいけないんだよね」

 

男の子がそう言うと、倉本が反論した。

 

「そんな事ない! いちゃいけないだなんて、そんなのは無いよ。誰にだって生きる意味、生きた意味があるよ。だからそんな事を言っちゃダメだよ……」

 

「ううん、ぼくはだめなひとなんだ」

 

「そんな事い……」

「でも‼︎ ぼくはおねぇちゃんとおにぃちゃんにいっぱいやさしくしてもらった‼︎ ぼくうれしかった! ほんとのこどもみたいにしてくれた‼︎ 」

 

そんな事をいう男の子の顔は天使みたいに笑っていた。別れの涙を流しながら。

 

「ぼく、きょう、おねぇちゃんとおにぃちゃんにあえてよかった! だって、ぼくのおかあさんとおとおさんにあえたから」

 

男の子はそう言うと消えていった。

 

「大好き‼︎ 」

 

その言葉を俺と倉本の心に残して。

 

そして、男の子の生きた意味がそこにあった。それはまた、後での話となるだろう。

 

 

 

 

その後、倉本はやる気が失せたらしく帰ると言いだした。

 

もちろん、他の四人と合流しようと言ったが聞く耳を持たなかった。

 

俺は聞きたい事があったし、倉本が変な事を起こすか怖くなったので家まで送る事にした。

 

 

〜電車を降りての帰り道〜

 

俺と倉本は二人並んで帰っていた。

 

「おい、愚民よ! 何でここにいるんだ? 」

 

「いや、お前がなんか起こすかもと思うと怖くてさ」

 

「な訳ないだろ」

 

倉本のその毒舌にはいつものようなキレがない。

 

「それよりさ、お前はいつからあの子が幽霊だって気付いてんだ? 」

 

「ああ、あの子が走っていた時に人とぶつかりそうになったんだよ。その時にすり抜けたんだ。それでまた、幽霊か……。って思った」

 

「また? お前も幽霊見えるのか? 」

 

「ああ、まぁ少しな」

 

「またのくせに、頑張ってたな」

 

「子供を助けたいんだよ。色々あるからな」

 

倉本はそう言うと立ち止まった。そして「ここが私の家だ」と言ってきた。

 

見た感じアパートと言う感じで……。まあ、ボロい。

 

俺は倉本を家まで送ったら家へ帰る事にした。

 

 

〜その頃他の四人は〜

 

「あいつらもう帰ったんじゃね? 」

 

「そうだな。私たちも帰ろう」

 

「だね〜」

 

「うう、酷いです。柚子木くん! 私たちを置いて帰るなんて! 」

と結構酷く言われていた。

 

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