淫らクリスマス
クリスマス。それは12月25日にキリストの降誕を記念する日のことである。
が、今の世の中はクリスマスのことを何にもわかっていないだろう。
ほら、俺の目の前の人たちみたいに。
「ココちゃ〜ん!コスプレ、コスプレ!ミニスカサンタコスしてよ!」
光はココにやたらときわどいミニスカサンタのコスプレを強要する。それは見ただけでどれだけやばくなるかが分かってしまうほどである。一目瞭然。たわわな胸を持つココがそれを着たら、もう俺の鼻からは鼻血が噴水のように飛び出すであろう。
「嫌です!いくら光様でもそのお願いは嫌です!恥ずかしいです!そんな格好!」
ココは断固としてその服を着ようとしない。恥ずかしがり屋なココはそんな服を着るのが恥ずかしいのだろう。
が、そんなココのことなんて御構い無しに俺の母さんである光はまるで変態オヤジみたいに下品かつエロい顔でココを襲う。息子である俺の目の前で光はココの服をポンポンと脱がせてゆく。
「きゃぁぁぁ!やめて下さい!」
「やめ下さいって言われたらヤリたくなっちゃうよぉ〜!」
光は下劣な目でココのボディを堪能している。すべすべとした肌をすりすりと触り、ココのケモミミにフゥっと息を吹く。その度にココは「イヤッ♡」と喘ぐ。
目の前に16歳の成長期真っ盛りの青年がいるのだから、やめてもらいたいのだが。
うつ伏せに倒れているココの乳が床と二人の体重に押し潰されて無駄にエロい。そんな乳をどさくさに紛れながら、光は揉みしだく。
「ちょっと、何処触ってるんですか⁉︎」
「もう、そんなケチいこと言わないのっ!ほれほれ、ここがええんやろ〜、ええんやろ〜?」
「イヤッ♡そ、そこは、アッ♡だ、ダメぇ〜♡」
……いや、俺こそダメだ。何故、クリスマスの日に俺はこんな下ネタ感が満載の絵図を見なければならないのか。未成年の俺には刺激が強すぎるようだ。
と考えながらも、ベッドの下にある薄い本のお陰で色々とそういうことに耐性はついてしまっているようである。意外とそうでもなかった。
しかし、何故俺は友達との遊びを断ってまで家族を優先させてしまったのかが疑問である。実は北瀬からクリスマスに遊びに誘われていたのだが、俺は家族を優先させた。その結果が目の前の惨状。
ココと光の二人だけにするのは気の毒だからっていう理由で家族を優先させたが、今なら分かる気がする。本当はこうなることが予想できていたのだ。そして、そうなってしまうとココが恥ずかしさのあまりに発狂してしまうので、それを阻止するために俺はいるんだ。
そう心の中で自分の責任を作り、俺は光を止める。
「おい、もう止めておけって」
「何で⁉︎」
「いや、その、ココが嫌がってるじゃんか」
俺がそう言うと、光は一瞬キョトンとした目をするが、その後すぐに光の目はギラリと嫌な輝きを帯びる。
「はっはーん!そういうことか」
「そういうこと?何がだ?」
「何がって、あれよ。二人、付き合ってるんでしょ?」
「は?」
「いやいや、私は分かるよぉ〜。二人の愛が!だって、私がココちゃんを弄ってたら嫌な目で私を見てきてたもん!『俺の女に触るな』って感じで」
「ちげぇよ。何でそうなる?」
「そ、そうですよ!私と光牙様は
『まだ』言うな。なんか、まるで後で付き合いまーすみたいじゃねぇか。まぁ、嫌じゃないけど。
光はココと俺を見るとニタニタといやらしい笑みを浮かべる。
「ちなみに、もうヤッた?」
「いや、まだ」
この会話が理解できないココ。「やる」と「ヤる」を脳内変換出来ないようだ。
光は俺の耳元でこう質問した。
「いつヤる予定?」
「いや、未定。だけど、いつかは絶対にココの胸を揉みしだく」
すると、ココは俺と光の会話が聞こえていたらしく、顔を真っ赤にしながらこう叫んだ。
「もう!この変態親子!」