朝の日差しが窓から差し込んできて、俺の部屋を明るく照らしている。珍しく早く起きた俺はベッドから降り、学校に行く準備をした。服を脱いで制服に着替え、部屋に置いてある鞄を家の廊下まで持っていく。そのまま、廊下の隣のリビングのソファに座った。
今日から学校で授業が始まる。何て憂鬱な日なのだろうか。そのせいか、少し頭がグラングランと揺れている気がする。
ココはまだ朝食を作り終えていないようで、朝食を作っている最中だった。俺がのそのそと無音でリビングにやって来たからなのか、彼女が集中しているからなのか、俺の存在には気付いていない様子。
彼女はキッチンの所でせっせと俺のお弁当と朝食を作っている。朝食は昨日買ってきたパンをオーブントースターで焼けばいいのだが、お弁当はそうはならないらしく丹精込めて作っていた。
俺はボーッと窓の外を見ていた。空には雲一つなかったが、外は冬の外気に満たされているため、別に気持ちよさそうだとは思わなかった。多分、日の光に寒さが打ち勝ってしまい、手先がスローにしか動かせ無くなるほどにまでなってしまうだろう。
……なんか、外を見てたら肌寒くなってきた。それに、所々関節が痛い。膝とかが少し痛い。
昨日は特に激しい運動はしていないと思うのだが。
「まぁ、顔洗うか」
よっこいしょとソファから立ち上がり、洗面所まで元気無さそうに歩いて行く。朝早くに起きたからなのか、少し元気がない。
洗面所に着いた俺は顔を洗い目を覚まそうとした。手で蛇口から出る水を掬い、その水を顔にかける。顔が引き締まった感じこそしたが、でも何か元気がない。
とりあえず濡れた手をそばにあるタオルで拭いていたら、ココが廊下の方で騒いでいた。
「ああ、もうこんな時間!光牙様を起こさないと!」
そそくさと階段を駆け上がる足音と床が軋む音が聞こえた。数秒後、また物凄いスピードでリビング、そしてこの洗面所に回ってきた。彼女はまるで地球外生命体でも見たかのように物凄い形相をしていた。
「う、嘘ッ⁉︎光牙様が早く起きている⁉︎」
何と失礼な驚きだろうか。まぁ、確かにココに起こされないと、絶対に時間内に自ら起きない俺が今、こうしてベッドの上ではない所にいるのだから驚くのも無理はない。それに、ぶっちゃけ俺も驚いている。俺って早く起きれるんだ、って。
だが、何でだろうか。少しいつもよりも調子が悪い気がする。う〜ん。関節がさらに痛くなってきたぞ。それにちょっと気だるい。
俺があまり元気な様子ではないことをココは理解したのか、彼女は目を凝らした。そして、少し考えた後、彼女は俺のおでこに手をぺたんとくっつけた。
「……あっ、光牙様。熱、ありますよ」