今回はまぁ、小深ちゃんが初お喋りです!
まぁ本編の方をどうぞー。
「はい!じゃぁ、試験終わり〜。鉛筆を置いてください」
試験監督の先生が合図をするとみんなは一斉にペンを置いた。後ろの席の人が解答用紙を集めていく。
試験監督の先生は解答用紙が全てある事を確認すると教室を出て行った。それと同時に浦部が教室に入りホームルームが始まった。
ホームルームが終わるとクラスのみんなは席を後ろに下げて帰るやら、掃除をするやら、問題の答え合わせをする。
俺はホームルームが終わるとすぐに小深の席の所に行った。
小深はクラスでも人気者なので周りには女子が集まっている。
「おい、小深!話があるんだが、屋上に来いよ」
俺が小深に話しかけると他の女子はいやらしい目で俺を見る。
こいつらも噂を知っているのか。
「ええ、イイわよ。光牙!」
……光牙?何、気安く俺の名前を言っているんだ?
その言葉を聞いた女子はざわざわし始める。いや、女子だけじゃない。男子も同じであった。
おい、聞いたかよ。柚子木と付き合ってるてのは。
ああ、知ってるよ。あの夕日ちゃんと付き合ってるとかないわ。
絶対脅しとか弱み握っているとかだろ!
俺の言われようは散々である。もちろん白浜など一部の人にはちゃんと訳わけを話したが、やっぱり面倒である。
俺は小深を連れて屋上に行こうとした。
おいおい、付いてこうぜ。
面白そうだな。
クラスの奴らが騒いでいる。
「てめぇらさっきから五月蝿うるさいんだよ!絞め殺すぞ!」
俺が一喝してやるとクラスが一気にシーンとなる。
こういう事が起こるとよく使ってしまう俺の怖い顔。こんな時だけは強面こわもてでよかったと思う。
俺と小深は屋上に着いた。
今日の空は晴天。風が心地よく吹いている。
最初に話を持ち出したのは小深であった。
「ねぇ、どうして私を呼んだの?告白?」
「な訳ねぇだろ。ってかお前も俺が呼び出した理由ぐらいわかるだろ」
「まぁね」
彼女はそう言うと緑のフェンスを掴みながら校庭を見る。
今日は試験のため早く学校が終わった。そのため、生徒が校庭ではしゃいでいる。ボールでぶつけ合ったりとちょっと危ない所もあった。でも、彼らは笑っていた。笑顔で楽しく。
「いいよねぇ、あんな友達がいるって……」
小深がふとそんな事を言った。
「何だ?友達?」
「そう、友達」
「でも、友達ならお前にだっているだろ」
俺は彼女にそう言った。もちろん一般論じみた事を。
「ふぅん、あれが友達に見えるんだ。なぁんだ。期待はずれかな」
「別に、みんなが言いそうな事を代弁しただけだ。別に俺はお前がどうしようか何て関係ない。だから俺を巻き込むな」
「えー!意外と冷たい!」
「いや、いきなり彼氏とか決定されても困るわ」
俺は何もしてないのに、いきなり彼氏にさせられた。護衛の事は別にいいが、それを何故彼氏にするのかが分からない。
「ってか何で俺が彼氏なんだ?別にただのボディーガードでよくないか?」
「だって、君からは何か同じ感じがしたから。本当の友達がいなさそうな」
それは酷くないか?第一印象がそれか?
「いや、正確には元々だと思うけど」
まぁ、 当たってるけど。
同じ者は同じ者が近くにいるものなのかね。類は友を呼ぶ。的な感じで。
それに、さしずめ俺も同じ事を思っていた。
小深という女は俺と何か似ている……と。
「あっ、そうだ。今日はちょっと約束があるんだった!」
小深はそう言うと俺に挨拶をすると屋上を後にした。
すると階段から声が聞こえた。
「夕日ちゃん買い物行こうよ」
「う、うん!行こう!」
やっぱり仲良いじゃねぇか!