あと、4話ぐらいでepisode4も終わりです。ちなみに今回が一番の山場なんで。
まぁ、本編をどうぞ〜。
あと、前回のをちょっと変えました。あの時はめっちゃ眠くて変な文ななっているところもありました。
ストーカーは俺たちの前に現れた。包丁を向けながら。
彼は荒い息をしていた。
危ないな。こいつ、本当に刺す殺る気だ。
「だって、小深夕日ちゃんは僕の物なんだ!僕の物なんだ!だから離れろよぉぉ‼︎」
ストーカーは発狂していた。
すると、小深はそのストーカーにこう言った。
「私はあんたの物なんかじゃない!キモい!消えてよ!私の前から!」
その時、仮面の女は仮面を外した。
本当の小深が言った本音。
聞いたからにはそれを叶えてあげましょう。この汚れ仕事人ゆずポンが。
「何でわかってくれないんだ!僕はこんなにも愛していたのに!君がデビューした時からずっとだ!僕は君の全てを知っているんだ!なのになんでなんだよぉぉぉぉ‼︎」
小深は俺の袖を掴んだ。
怖いーー。
もう十分だ。本当の声を聞くことが出来たから。
「そうだ!君が僕を気にかけてくれないなら向かせればいいんだよ!そうだよ!君の体に傷をつけるんだ!一生ものの醜い傷を!そうすれば君は僕の事を一生恨む!僕を見てくれる!」
ストーカーはそう言うと狙いを俺から小深へと変えた。
包丁を突き立てて一気に走りこんできた。
「キャァァァァァァ!」
小深の声が響いた。
何故だろうか。その時、ふと思った。小深が魅力的にも思えた。
やっぱり正直な奴が一番ーー。
赤い水がぽつんと地に音を立てた。
「えっ⁇」
ストーカーが持っていた包丁は小深を刺す事は出来なかった。しかし、その包丁は血塗られていた。
俺の血によって。
ストーカーが小深を刺す瞬間に俺がその包丁を掴んで止めた。
「さっきからごちゃごちゃうるせぇよ。気持ち悪い愛情を押し付けやがって。さっきから拒否られてんだからさっさと去れよ。この世界はお前中心じゃねぇんだよ!このヤロー」
俺はそのストーカーの腹を思いっきり蹴った。
「痛っ!」
ストーカーは住宅の壁に当たった。包丁を落としたようだ。
俺はその包丁を拾ってストーカーの首元に突き立てた。
「おい、このクズ野郎!一回しか言わねぇから耳の穴をよ〜くかっぽじってよく聞けよ。……さっさと消えろ。女怖がらせやがって。次やったらタダじゃおかねぇからな。それとも小深に見て欲しいがために、今死ぬか?」
「………」
ストーカーは何も言わない。
「どっちなんだよ‼︎」
俺が怒鳴りあげるとストーカーはヒィヒィ言いながら走って逃げていった。
「全く、こんな刃物なんかで調子に乗りやがって。だから都会の奴らは嫌いなんだよ。なんでも、武器さえあればとばかりにしか思わない。自分の力でやればいいものを……」
俺は包丁を地面に向けた。
「こんなもので人を殺すなんか言うなよ。この包丁一つが人の命なのかよ」
その包丁を本気で地面に刺した。
地面はコンクリートだったためにその包丁はポキンと折れた。
しかも安物かよ。
俺はそう思いながら小深の方を振り返った。手をポケットに入れて。
「……いや、その、すまん。見苦しい物を見せた」
「……別に、そんな事はないよ。その……ありがとう」
「おい、それってまた嘘か?」
「ち、違うわよ!」
俺はそんな小深を見ていると笑ってしまった。
「な、何笑ってるのよ。あんた正気なの?本当に!もしかしたら手が無くなってたかもしれないのよ!」
「いや、結構正気だったぜ!それに、守るのが俺の仕事だ。ってか守りたいって思ったしな」
「あんた、私の事イヤじゃないの?」
「全然。前と変わって、なんかウザくなった。周りを見ないっていうのかな?なんか、やりたい放題で」
「は?それってイヤって事じゃ……」
「でも、そんな所もイヤじゃないぜ。だって、嘘がないからな。好きかも。ってか好き」
小深はそれを聞くと顔を赤くした。
「馬鹿じゃないの⁉︎き、キモい!やっぱりあんた刺されればよかったわ!」
小深はそう言うと俺の腕に軽くパンチした。
「おい!触んな」
俺が小深にそう言った。
すると、小深はある事に気付いたようだ。
「ふぅん、優しいねぇ、ゆずポンは」
「は?なんだよ」
俺がそう聞くと小深は俺の手が入っているであろうポケットに蹴りを入れてきた。
「いってぇぇぇぇよ!」
「あっ、やっぱり」
彼女はそう言うと俺の手のヒラを見た。
「うわっ‼︎痛そっ!」
「じゃあ、蹴るなよ!せっかく隠してたのに!」
「うわ〜。優しい〜。可愛い彼女さんに迷惑をかけまいと隠すなんて〜」
「ウルセェなぁ!」
「あははっ!……でも。ごめんね。こんな風にしちゃって……そうだ。私の家に来る?」
「いや、別に……」
「でも、消毒しないと。それにあんたの家はここから遠いって聞いたし」
彼女はそう言うと俺の腕を引っ張った。
「ほら!行こう!」
……ちっ!痛えんだからそんなに引っ張んなよ。
俺はそう思いながらも彼女に対しては何も言わなかった。
でも、やっぱり痛い……。