こんな奴でも青春したいっ‼︎   作:Gヘッド

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はい!Gヘッドです!

今回はまぁ、少々話が多いですね。

では本編をどうぞ〜。

ちなみにepisode4.5は夏休みで里帰り編です。感動はもちろん作りますよ、


宝石でできた殻の中には汚い体が眠ってる

「私ね中学、いや、小学校の頃からいじめられてたんだ」

 

小深は突然俺に語りだした。

 

「どっ、どうした?急に⁉︎」

 

「いや、普通聞いてくれそうなムードだったじゃない!」

 

「まぁ、いいけど簡潔にな」

 

「ふふっ、そうね」

 

彼女は少し微笑んだ。悲しそうに。

 

「そこの写真に写ってる通り、私は太ってたの。中学まで。だから、いじめられてた。豚、キモい、公害なんで言われてた。毎日毎日」

 

「……」

 

「それでね、中学一年生の終わりぐらいかな?ある日父親が引っ越すって言ってきたの。だから、私は決めたんだ。次の学校ではいじめられないようにキレイな体になろうって」

 

キレイな体ねぇ。まるでその頃の自分を汚いって言っているようなものじゃないか。

 

「それで、私は新しい学校に入った。その時には私はもうスリムになっていた。そうするとね、中学の時は嫌われてたのに、いきなり人が寄ってきたの」

 

「調子に乗った訳か」

 

「うん。そう。可愛いねって言葉が凄く嬉しかった。今まで誰にも言われなかった私が認められたんだって。それで、私は調子に乗ってグラビアアイドルのオーディションに応募したら当たっちゃって」

 

「成金みたいだな。まるで美に埋もれたようだな」

 

「あはは。まぁ、本当にそうなんだよ。それで、いつしか私はどんどん人気が増えていって事務所の誇るグラビアアイドルになってた。私は嬉しかった全国のみんなから手紙とかをもらって」

 

「それでストーカーの登場か?」

 

「うん。そうなんだよ。いつしか私の周りには変な人たちがうろつくようになった。私はそれが怖かった。毎日のようにどこからか変な目で私を見てきて、警察にも被害届を出したけど芸能人、しかもグラビアアイドルの仕事ならしょうがないでしょって言われて……」

 

「それは災難だったな」

 

「でも、そんな時に現れたのが君だよ。私が高校に入学してまだ登校できないときに君が現れた。君の話を聞いた時には驚いた。銃を持っている相手に臆おくさずに立ち向かったところを聞いた私は君しかいないって思った」

 

「ストーカーを追い払う役目か?」

 

「そう、で、実際に学校に通ってみて君を見たら驚いたんだよ。君は誰にも心を開かないって」

 

「いや、元だけどな」

 

「でも、私も元だよ。まぁ、それで君の事が知りたくなって安平さんに聞いたんだ。君の秘密を」

 

安平!何勝手に話してんだよ!あいつ絶対に口軽いタイプだな!

 

「それで知ったんだ。喧嘩が異常に強いって事。それとお人好しな所も」

 

「まぁ、それほどでも〜」

 

「だから君を使ったんだ。利用したんだ。ストーカーを追い払うために」

 

利用したねぇ〜。

 

まぁ、何と無く話は理解できた。だが解げせない言葉が幾いつかある。

 

「なぁ、お前に聞きたいんだけどさ、お前って前の体をどう思ってる?」

 

彼女はその言葉を聞くと少し驚いた。

 

「それは、汚いって……」

 

「じゃあお前も汚いな」

 

「えっ?」

 

「いや、だって過去だろうが現在いまだろうがお前の体だろ?」

 

「……」

 

「それに俺はどんなお前だって汚いって思わないぜ。まぁ、少なくともこの世に三人はいるな」

 

「三人?」

 

「ああ。俺とお前のご両親だ。だってそうだろう。汚いって思ってたら家にこんなの飾んねぇって。ってか自分の子を汚いって思う親は親じゃない」

 

「でも、私は今の方が……」

 

「だろうな。確かに今も可愛いぞ。それに今の方が確実に昔のお前よりは多いだろうな。可愛いって思う奴」

 

「じゃあ……」

 

「でも、それは本当にお前か?本当のお前の事なのか?」

 

「本当の私?」

 

「みんなが好きな今のお前はグラビアアイドルとしての小深夕日だ。本当のお前じゃない」

 

「そんな事ない……」

 

「そうか?本当は薄々感づいていたんじゃないか?だから本当の友達とか言ったんじゃないか?」

 

「でも、私は今で満足なのっ!」

 

「本当にか?今の仮の姿で満足か?」

 

俺がそう問いただすと彼女はジッとしてしまった。

 

こればかりはどうしようもない。

 

仮の殻を破れるのは彼女だけなのだから。

 

殻の中は汚い彼女が眠っている。殻は宝石が散りばめられている。そんな綺麗な殻を取るのかありのままの汚い姿を取るのか。

 

全ては彼女にかかっている。

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