今回からepisode4.5ですね!
里帰りの編です。はい。
まぁ、みてください!
俺の母は親バカです。
今日は晴天なり。
俺は稲荷駅に来ている。(稲荷駅はあくまでフィクションです)部活の合宿の日。といっても遊びである。
俺たちが今から行く場所は門川以外誰一人として知らない。門川は当日になったらわかると言っていた。
そして俺は今、無性むしょうに気になる事がある。
何故、母がここにいるのかである。
そう、俺は見てしまったのである。
朝、少し早めに家を出て、この駅まで来た。予定の時間より30分早く来たが、俺はその時ある光景を目にしてしまった。
門川と俺の母、桜木光が駅の前で話していたのである。どうも偶然とは思えない。まず、何故、俺の母が集合場所にいるのか。
少しだけ予想はつく。しかし、それはちょっと受け入れがたい事なので言わない。いや、言いたくない。
俺が駅の改札前でみんなを待っていると白浜、倉本、広路、神崎、五条が来た。
「あっ?柚子木くん!おはようございます!」
白浜はいつものように俺に挨拶をした。
しかし、今、俺は挨拶をされたくはなかった。正確に言えば俺の名前をあげてほしくはなかった。
俺の名前を聞けば必ずと言っていいほどあれが来るからである。
「こうがぁぁぁぁぁぁ!愛しのこうがちゃぁぁん!」
光は俺の名前を聞くが否や俺に飛びついてきた。
まったく、何故いつも飛びついてくるのか。
俺は母が飛びついて来た所をタイミングよく下に交わした。飛びつきをかわされた光は勢いが良かったせいか地面に激突した。
「酷いっ!半年もこうちゃんエネルギー浴びてないんだから!」
「半年も経ってねぇよ!三ヶ月だわ!ってか街中で飛びついてくるな!」
「えー!そんなぁ〜!愛する我が子に触れないなんてぇ!」
光はそう言うと俺の体をベトベトと触ってきた。俺はそんな光から距離を置く。
そう、今の会話を見ているとわかるのだが、俺の母の桜木光は相当な親バカである。街中でも構わず飛びついてくる。そんな親である。
確かに尊敬はする所もある。会社を立てようとする行動力や、離婚しても俺の父とはイチャイチャラブラブでいる所など。
まぁ、離婚の原因は親二人である。両親はイチャイチャすぎて全然仕事をしなかった。そのために別れて母は都会で父は田舎で仕事をしている。だから、愛は疎くなったわけではない。むしろ逆である。
こんな珍しいパターンの親はとてもめんどくさい。俺の親がそうであるかのように。
俺と光が格闘していると門川もやってきた。
「おう!柚子木!」
「あっ!部長じゃないですか!ちょっと待っててくださいね。今格闘中なんで」
「あ!こうちゃんよそ見したぁ!……隙ありぃ!」
光は俺の頭にしがみついた。一瞬、倒れそうになったが持ちこたえた。
「おい!離れろって!」
「や〜だぁ〜!スーパーサ◯ア人ぐらいにならないとねぇ」
「なんねぇって!ってかなれねぇよ!」
「え〜!小さい頃は僕が地球の平和を守るって可愛かったのにぃ!」
その言葉を聞いた他のGHB部員はこう思った。「えっ?柚子木でも小さい頃はめちゃくちゃ可愛かったんだろうなぁ」って
「それに俺の髪はもう伸びねぇよ!」
「金髪なのに?」
「それは地毛だ!元々だ!」
すると門川が光にこう言った。
「あの、親子仲睦まじいとこ失礼ですが、そろそろ時間で‥‥‥」
「ああ、そうね。そろそろ行かないと混んじゃうかもね」
光はそう言うと俺との戦闘をやめて他の部員を駅の外まで来させた。
俺たちは駅の外に出た。駅の外には10人は乗れるほどのバスがあった。
門川はそのバスの前に立つとみんなにこう言った。
「今からみんなで合宿に行く。そこで、毎年場所は変わるが、今年はある人の実家に帰るぞ。みんなでな」
門川がそう言うとみんなが俺の方を見た。
「そう!柚子木の実家にみんなで行くぞぉ!」