さぁ、段々とノープランのせいで長くなりそうなフラグが立ってまいりました。やばいですね。普通にepisode5とになりそうですね。
まぁ、そんな可能性のあるepisode4.5をご覧くださいませ。
夕食を食べ終わると俺たちは部屋に戻った。
お風呂は女子たちからである。この家のお風呂は結構広いので約5人は入れる。
小さい頃は怖かったなぁ。あまりに広いから誰かいるんじゃないかと不安で不安で。まぁ、幸いにも危ない奴は出て来なかったが……。
危ない奴は……。
「きゃぁぁぁ!」
風呂の方から女子たちの声が聞こえた。
まぁ、しょうがないでしょ。風呂に入ったら目の前に亡霊がいるんだから。
「おい!愚民!あれはどういう事だ?」
倉本が風呂からダッシュで俺に聞きに来た。
「ああ、亡霊か?」
「そうだ!あの首吊りの亡霊だよ!あいつ私たちを見ると笑ってきたし」
「まぁ、そんな感じだな」
俺が倉本に訳わけを説明してやった。
風呂の中には首吊りの亡霊がいる。名前は元子もとこさん。もともとここに家が建つ前は木が立っていた。その木は首吊りの亡霊が出るという噂付きであった。しかし、そんな事は御構おかまい無なしに家を建ててこのザマである。まぁ、簡単に言ったら風呂の地縛霊である。
しかし、さっきも言ったように決して元子さんは悪い奴ではない。いや、むしろめっちゃいい人である。
確かに、レパートリーが首吊りの状態の一つだけだが、よくよく顔を見てみたらめっちゃ可愛い。それに健気だし、風呂の掃除もやってくれるし、優しいし。前は人生相談にも乗ってくれた。
と、まぁ、ここまででいいだろう。説明は。
「でさぁ、倉本」
「何だ?」
「その、恥ずかしくないの?全裸で男の前に来て。何?誘惑?」
倉本はそう言われると自分の体を見た。倉本は一瞬、頭がパーになった。そして、我に帰ると顔を赤くした。
「こ、こ、この、馬鹿‼︎」
倉本はそう言うと風呂に戻ってしまった。
よかったな、門川には見られないで。
女子たちが風呂から出て来た。倉本は相当お怒りモードみたいである。後で、謝あやまってこう。
「んじゃぁ、俺たちも入るか」
門川はそう言うと風呂に向かった。
俺はその少し後ろを歩いた。
さて、門川は見た目グロテスクな元子さんを初めて見た時どう思うのか。
ニヤニヤしながら門川の後ろにいた。
俺たちは服を脱いで風呂場に入った。
目の前には元子さんが後ろ向きで立っていた吊られていた。
それを見た門川の反応はこうであった。
「あっ、亡霊だ」
…………え?それだけ?
嘘でしょ。つまんねぇ。マジで?
「さてと、体洗うか」
門川はそういうとシャワーの水を出し始めた。
「えっ?あの、部長。その、怖くないんですか?」
「は?怖い?いやいや、ココちゃん見たからもう耐性はついた。大丈夫」
へぇ、一回見ただけで大丈夫ですか。やっぱ、三竦みの名は伊達じゃねぇ。
「ってか、大丈夫じゃないのはあっちの方だろ」
門川はそう言うと元子さんの方を指差した。
元子さんは一向にこっちを向こうとしない。
俺は元子さんの近くに行って、どうしたと声をかけた。
「ち、近寄らないでくださぃ」
元子さんは手で目を隠しながら俺たちの方に背を向いている。
ああ、そう言えば元子さんって意外とウブなんだっけ?
俺は事情が分かるとすぐに元子さんから離れた。
不便だな。地縛霊って。
ココは家全体なのに対して、元子さんは風呂限定。
場所も場所だな。
俺たちは体を洗うと風呂に入った。
「あ、もう大丈夫だよ。元子さん。俺たちタオル巻いているから」
門川がそう言うと元子さんはこっちを向いた。
「お疲れですね。毎日毎日」
「本当ですよ。光牙くんが中三の頃はまだ良かったけど、高校からは大人ですからね。大人!」
元子さんは少し疲れている。
「あの、元子さん。俺もう高一ですよ。元子さんと同じくらいの年っすよ。もう、くん呼びはやめて」
「そ、そうですね。もう光牙くんも年近くなってきてますね。……う〜ん。光牙さん?」
「いや、光牙でいいから」
「いや、そんなわけにはいきません。光牙くんは男の子なんです!男の人を呼び捨てなんて出来ません!」
うわっ、これ絶対、生きていたのはココよりも前の時代だよ。
俺たち三人……二人と一体が話していると門川が俺にこんな話をしてきた。
「そういや、お前って中学の頃はどんな感じだった?」
その時、門川はニヤァっとした笑みを浮かべた。
「それは私が説明しましょう!」
元子さんは門川に俺の事を話そうとした。
くっ、門川め。元子さんを使って俺の過去を暴あばこうとしおって!
「では、話しますよ。光牙くんの中学時代を……」