こんな奴でも青春したいっ‼︎   作:Gヘッド

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はい!Gヘッドです!

今回はもどかしい回です。

まぁ、内容は本編を読んで理解してみてください。



言葉を選んで

放課後、俺はGHBの部室に来ていた。いつもの部室でも、夏休み中は全然来てなかったから懐かしく感じる。

 

一番に部室に着いた俺はある事に気がついた。

 

そういえば、門川が新聞部の安平から情報をもらってこいって言ってたような気がする。

 

俺は鞄を部室に置いて新聞部へと向かった。放課後の廊下には帰りの生徒や、部活に行く生徒などで人が多い。そんな廊下を通って新聞部へと着いた。

 

新聞部の部室に入ろうとすると、後ろから声をかけられた。

 

「柚子木くんじゃん!」

 

その声の主は安平であった。今日も通学鞄と一緒に新聞の原稿らしきものを持っている。

 

「どうしたの?新聞部に用?」

 

「ああ、新聞部っていうより安平さんに用が……」

 

「えっ?何?告白?」

 

「違いますよ。お使いです。部長の」

 

俺がそう言うと安平は鞄を下ろした。そして、その下ろした鞄から色々な紙を取り出した。

 

「はい。これが頼まれていた物。それ以外にも何か用ある?」

 

「いや、特にはないっす」

 

「そう、じゃぁ、早く帰ってほしいな。今日は今月の新聞の締め切りなんだよ。ごめんね」

 

彼女は俺を押しのけて部室へと入った。大変そうである。

 

用を済ませた俺はGHBの部室へと戻る。途中、安平からもらった紙を見た。紙は全部で50枚ほどである。その紙には夏休み中に起きた事柄が事細かに書かれている。

 

締め切りまじかなのによくここまで書けるものである。安平の才能である。

 

俺は廊下を歩きながら見ていると気になる文章を見つけた。

 

 

高校一年の秀才、赤石由美が他校の男と接触‼︎意外と男遊びは激しいのか?

 

 

そんな事が書かれていた。結構プライベートな所まで踏み込んで行くんだなぁと思った。ってか、赤石が男遊び?……考えられないな。

 

だって、あの赤石である。成績優秀でクラスのまとめ役の赤石が?

 

疑問を持った俺は部室に戻った。部室には門川と広路と倉本がいた。門川は漫画を読んで広路も門川と一緒に漫画を読んでいた。倉本は寝ている。

 

「部長、安平さんからもらってきましたよ」

 

「おう、ありがと」

 

俺は門川にその資料を手渡した。門川はその資料を一通り見ると俺に戻した。

 

「もういいや。覚えた」

 

俺はその資料を部室の本棚にしまった。資料がまた新たに増えた。

 

門川は一度見た物を忘れる事はほぼない。というより、興味のある物は絶対に忘れない。

 

本当に、三竦みってすごいなぁ。

 

門川は資料を見終わるとまた広路と一緒に漫画を読みだした。二人は楽しそうに読んでいる。三年間一緒にいるだけあって仲がいい。ただ、その仲はどのような仲なのかは誰にもわからない。本人にも。

 

「先輩達って付き合ってるんですか?」

 

俺は二人にそう聞いた。俺はその瞬間、聞いてはいけない事を聞いた気がした。二人があえて考えないようにしていた事を。

 

俺が聞くと二人は息詰まった。その時、静寂が生まれた。

 

すると、広路がこう言った。

 

「そんな、私たちが付き合ってるわけないじゃん。私たちはただの部活の仲間で……」

 

それは渾身の言葉であった。その渾身の言葉の裏にはある思いが広路にはあった。手をぎゅっと握りしめて言った言葉は死にそうである。

 

門川はその言葉に賛同した。

 

「そうだな。俺たちが付き合ってるわけねぇだろ。だって俺と真那だぜ?ないない。なぁ?」

 

「う、うん」

 

その硝子の破片の先っぽのような危ない言葉が広路を刺した。でも、それを広路は我慢した。また、手をぎゅっと握りしめる。

 

気まずい空気になった時にある人がそれを助けてくれた。それは倉本である。

 

倉本は「愚民ばぁ〜か……しねぇい……」などと俺に寝言で暴言を吐いてきた。その言葉は気まずい空気を一気にぶち壊した。

 

門川と広路はプスッと笑ってしまった。広路は少し笑い泣きをしてしまった。

 

さらに、それに続くように白浜、五条、神崎が部室に来た。

 

「わぁ〜、久しぶりの部室ですね。柚子木くん」

 

「う、うん。そうだな」

 

「あれ?どうしたんですか?何か浮かない顔ですよ。部長は何か知ってますか?」

 

「さぁ、知らね。それより、早く部活を始めよう」

 

門川のこの言葉で二学期最初の部活が始まった。

 

俺は倉本を起こそうとした。いや、正確にはフリである。

 

倉本は俺だけに聞こえるような小さな声でこう言った。

 

「お前はバカだな。私が助けなかったらどうなっていた事か。笑い泣きじゃなかったぞ」

 

彼女はそう言うと起きるフリをした。

 

そうして、二学期最初の部活が始まった。

 

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