今回はなんか題名がロマンチックですね。まぁ、ロマンチックなシーンはありませんが。
ちなみに、昨日はすいません。遅くなってしました。
午後二時くらいまでだろうか。俺と赤石はずっと話していた。もちろん、俺は赤石が経験した嫌な事の事を話しに出さないようにしていた。多分、それは赤石も察していた。だから、話はだいたい他の人たちの事だった。倉本の変態っぷりや、白浜がピュアすぎる、うざい北瀬をいっぺん締め倒そうか等を話していた。自然と会話は弾んだ。意識はしてはいなかったが、ここで話が止まってしまったら気まずくなるのが嫌だった。だから会話を弾ませていたのだろう。でも、段々とネタは尽きてきた。
ネタが尽きたら赤石の悩みの事を話そう、話そうと思っていたが話を切り出す事ができなかった。
すると、赤石が独り言のようにボソッと言ってきた。暗く、深海の中から地上にいる人に話しかけるように。
「何故、お前は私なんかに優しくするんだ?」
その言葉にはどんな想いがあったのだろうか。見捨ててほしいという事なのであろうか。
それでも俺は誰も見捨てる気はこれっぽっちもない。
「だから言ったろ。お前は俺の友達なんだって。大切な友達」
「まぁ、お前が言うと信用はできるな。馬鹿そうだし」
イラッ‼︎ば、ば、馬鹿じゃないもんっ‼︎
「なぁ、赤石。一つさっきから気になってんだけど聞いていいか?」
「何だ?」
「そのさ、お前、何でさっき買った服に着替えたの?」
赤石はギクッとする。
「い、いや。そ、そこに気付いたかぁ……あははは……」
「……いやいや、だから?理由は?めっちゃ気になるんだけど」
「そ、それは、その……」
「いや、もったいぶらなくていいから」
「その、この服を着てれば見つけてくれるかなって思って……」
「……誰に?」
「それは……」
赤石は無言で俺に指を指した。どうやら俺が見つけてくれると思ったらしい。
……は?何を言うとんのや。俺が見つけてくれる?いやいや、見つけたのはほぼ倉本のおかげだからね。俺は何もしてないよ。ただ、GPSの通りに来ただけ。
赤石は俺と顔を合わせようとしてくれない。ああ、もうだめだ。女子の気持ちが全然わかんない。
「まぁ、とにかくお前が何を言ってるかわかんないから話進めるぞ」
俺がそう言うと赤石は一瞬にして冷めた。
「ああ、やっぱりそうきたか。さすがだな」
「えっ?何?」
「いや、いいんだ。話を勝手に進めてくれ」
「勝手って言わないで‼︎まぁ、とにかく、本題は何でお前は生徒会選挙に出ないのかだな」
「だから言ってるだろう。生徒会は嫌だ」
「どうしてもか?」
「ああ。どうしてもだ」
「そうか、じゃぁ……」
俺は赤石の首筋をそぉっと撫でた。赤石は「ひゃぁっ!」と可愛い声を出した。そして鬼に豹変した。ちなみにさっきの声で下の方も元気いっぱいになったわ。
「このっ‼︎クソ変態めっ‼︎」
赤石は俺のみぞおちにパンチを入れてきた。
「ヘブホォッ‼︎」
「ふんっ‼︎ざまあみろだ!」
「イタイッ!みぞおちはアウトでしょ!」
「まぁ、これでさっきまでの分は返してやった」
いやいや、返しすぎだから。どんだけ痛み倍増して返したんだよ。痛み倍増セール中ですかこのやろー。
「ってか、何でお前は私に生徒会に入らない理由を言わせようとする。どうせ知ってるだろう」
「いや、まぁ、知ってるけど。一応?」
「その一応が余計なんだ」
「は、はい。すいません」
何故か、俺は怒られた。
「お前は何故そこまで私が生徒会に入る事を望むのだ?」
「そりゃ、学校を良くしたいからだよ。俺、生徒会長の清戸と約束しちまったんだよ。学校を良くするっていう。だから、良くするためにはお前が必要なんだよ」
「つまり、結局は自分のためか?」
「うん。そりゃそうだろ」
俺がそう言うと赤石はため息をついた。
「呆れた。少しはまともな答えが出たのならなろうとも思ったのにな」
「なってくれんの?」
「まともな意見が出たらな」
ふぅん、まともな意見ねぇ。
もう、とっくのとうに出てるよ。喉の所までだけど。