また休んでいた早乙女君の事をあかねさんに聞けば何処かに行っているらしく、行き先はあかねさんも知らないそうだ。
彼はよく休んでいるけど。
出席日数は足りるのだろうか。そう思いつつ、体育の授業に出るために更衣室に向かう途中、響君と一緒にいる早乙女君を見つけ、更衣室に入らずに私は彼らが何をするのかを待つことにした。
「(女子更衣室へ走ってる?)」
まさか覗きのために?と困惑し、軽蔑の眼差しを向ける。私は真面目に格闘技に励むお友達だと思っていたんだけど。二人とも、そこまであかねさんの下着を盗みたかったのね。
「切さん、着替えないと遅れるわよ」
「ありがとう。今行くね」
そう言って私も更衣室に入ったその時、お爺ちゃん対策に張り巡らせていたトラップの数々が作動し、悲鳴と呻き声が聴こえてきた。
十中八九、早乙女君と響君だろうね。
少しだけ苦笑を浮かべつつ、地響きの起こった更衣室の裏手を見ると
少なくとも早乙女君に地面を砕き、逃げ道を作る技は残っていないはずだ。「仙術」に関してもアレは土木用の技術として使える。
「あかね、次は待ち伏せ作戦よ!」
「えぇ、今日こそとっちめてやるんだから!」
「あいやー、みんな元気ね」
「シャンプーも危機感を持ちなさい」
まあ、私とあかねさんとシャンプーの三人ならギリギリお爺ちゃんに勝てるかも知れないけど。そんなことを考えていると、視線が私に向く。
「(早乙女君と響君だけじゃないわね。この気配と金属のぶつかる音はムースかな)」
まさか君まで、そんなことをするなんてね。
「さて、着替え終わったから先生に事情を説明してくるね。みんな、下着泥棒に制裁をよろしく」
「「「「任せて!」」」」
そう言ってサムズアップするクラスメートの頼もしさに笑いながらブルマ姿に変装して更衣室に入り込もうとしている早乙女君の襟首を掴む。
「流石に見下げ果てるわよ、早乙女君」
「お、おほほほほ、早乙女君ってだれ?私、らんこちゃんていうのよ♪︎」
「…………」
「ごめん。謝るから目で訴えないでくれ」
そこまで落ちぶれたのかと侮蔑の眼差しを向けてしまうと早乙女君は泣きそうな顔で謝ってきた。響君もムースも憐れむぐらいなら止めてあげなさい。
全く、本当に君達はどうしてこうなるかな。
「あかねさんとシャンプーも呼ぶから素直に伝えなさい。そうすれば多少は助命してくれるかな」
【概要用語解説】
本作の単語や転生者、その親族を解説します。
【
【挿絵表示】
本名「
年齢は17歳。身長159cm。
「さよなら絶望先生」および「るろうに剣心」に登場するニ家の血筋を受け継ぎ、生誕した現地人。糸色姿と本条鎌足の子孫であり、本条句の一つ年上の姉。
マイペースな大食漢の愚弟と不思議な雰囲気の糸色切の二人を引率し、家事分担を行っている。顔の良い男に弱く、鎌術および大鎌術の使い手。糸色本家の当主には「糸色切」を推薦している。
好きなものは宇治金時。
・ハンサム好き
自他共に認める美男子好き。
ただし、男運は悪く大抵悪党か小悪党ばかり。本条鎌足の悪い男が好きという癖を遺伝しているのかも知れないが、本人は知らない。
・遺伝的
水を被ると世紀末覇者の風貌に変化し、身長は213cmに変化する上、その闘気は八宝斎の本気に匹敵し得る。ただ、本人は嫌っている。