「───だそうだよ」
「「和風男溺泉?女子更衣室の下に?」」
早乙女君と響君とムースの三人は不安と恐怖を抱きながらも女子生徒に事情を説明し、立会人に来ていた壬生先生も真剣に考えている。
ウソを吐く必要は彼らにはない。
響君だって、そうだ。早乙女君やムースのためにまさか和風男溺泉を探してくれていたなんて、とても優しくて勇気のいる行動だ。
「話しは分かったけど。どう調べるんだい?」
「え?そりゃあ、良牙の爆砕点穴で」
「更衣室を爆砕してどうするんだ。教頭に頼んで改築工事という名目を貰うから待っていなさい。僕はその呪いも何だかんだ役に立つと思うけどねえ?」
「「「絶対に思わん!!」」」
壬生先生の慰めの言葉に三人はほぼ同時に否定した。響君は別に呪われているわけでもないのに、不思議だけど。やっぱり早乙女君のためにかな。
感心する私とあかねさんにシャンプーは「二人とも鈍感ね。はよ気付くよろし」と何故か響君の事を指差して言ってくるものの、彼は普通なんだよね?
そう思いつつも三人は全力で叫んだりして、シャンプーの言葉を遮る。とくに早乙女君は必死に叫んだりしているけど。
「乱馬、いつまでブルマあるか?」
「え?あ、忘れてた」
「普通忘れる?」
にしても、何故ブルマ姿だったんだろう。
いや、侵入しようとしていたのは分かる。けど、男だって言い張っているのにブルマを着るのはものすごい度胸だと私は思う。
「とりあえず、始めようか」
ロッカーを外に運び出し、水源を探る壬生先生はダウジングロッドを握り、いそいそと忙しなく動き、開いたり閉じたりと変わった動きだね。
「よし、ここだ」
「おう。良牙、出番だぜ」
「ら、乱馬っ、貴様分かっていてッ」
「オラもどうかと思うんじゃ」
私とあかねさん以外は呆れている。
一体、私達は何を秘密にされているのかな。
「ええいっ!やってやるぞ、爆砕点穴ッ!!」
その叫びと共に振るわれた人差し指が地面を突き刺した瞬間、凄まじい勢いで水を噴き出し、喜びながら突撃する早乙女君とムースに巻き込まれ、響君も一緒に噴き出す間欠泉に呑まれる。
ふと、水から何かが落ちる。
「パンツ?」
「えっ、三人の誰かのやつ?」
「ああ、先生が渡しておくよ」
「そう?ありがとう」
水でべちゃべちゃに濡れた下着を手に取った壬生先生にお礼を言いつつ、どこかに飛ばされてしまった早乙女君とムース、響君を探しに行ってしまった。
「あと、それは男溺泉じゃないからね」
「え?じゃあ、乱馬達は」
「無駄足だたね」