何だかんだと恋運ぶ呪いの花   作:SUN'S

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格闘ディナー、二皿目 序

私との格闘ディナーを終えたシャルダン家の彼はあかねさんやかすみさん、天道先輩まで巻き込み、果てには早乙女君とも決闘を開始してしまった。

 

「ゆっくり食べれば良いのにね」

 

「たまに切さんが分からなくなるわ。普通、あんな舌を見たらドン引きするじゃない」

 

「舌だけ特異体質とかあり得るかなって」

 

「どんな呪泉郷の入り方だよ、それ」

 

そうこう小鎌さんと句君と話しながら早乙女君とシャルダン家の彼の格闘ディナーはシャルダン家の勝利に終わり、三人ともお嫁さんにすると宣言した刹那、句君が物凄い殺気を放ち始めた。

 

「待てやコラ、なびき先輩はオレの婚約者だぞ」

 

「ウソ、そうだったの!?」「なびき、教えてくれても良かったじゃない!」「ウ~ン、守銭奴を名乗る天道の彼氏が金持ちなのは納得できる」「よく会いに来るとは思ってたが、マジでそうだったのか!!」

 

「くっ。私の平穏なスクールライフが崩れた」

 

「お姉ちゃん、元々ウチの学校に平穏なスクールライフなんて無いじゃないの」

 

「そうねえ、みんな元気だものねえ」

 

にこやかに笑うかすみさんも東風先生と仲良くしているし。今さら結婚相手や婚約者を名乗るのは難しいと思う。なにより理由が理由だからね。

 

「では、後程迎えに行くでございます」

 

「行っちゃったわね……」

 

「ぢ、ぢぐじょぉ……」

 

「支払代金は10万円だって」

 

「流石、フランス料理!」

 

みんなが驚く最中も天道先輩に詰め寄っている句君に元気だなと思いつつ、悔しそうに口の中の料理を飲み込む早乙女君にハンカチを差し出す。

 

「口許、拭く?」

 

「んぐっ。悪いな、洗って返す」

 

「けど、あのシャルダン家の人が大々的に婚約者を探しているとなると、かなり危ないわね。下手したら変態が大量に生まれるわよ」

 

「小鎌先輩、言い過ぎじゃあ……」

 

「あたし、イヤよ。あんな口一杯に詰め込んで食べるなんてことしたくないわ」

 

そんなことを話していると料理を運んでいた黒服達が天道三姉妹、小鎌さん、私に招待状と結婚式の日取りを記したものを差し出してきた。

 

私、勝ったと思うんだけどな。

 

「九能先輩、胃薬貰いに行こうか?」

 

「グッ。まさか固めた腹筋が仇となるとは!しかし、この九能帯刀は一度敗れた程度で臆する男ではない。必ずや格闘ディナー、倒してやろう!」

 

九能先輩も燃えている。

 

早乙女君と九能先輩、意外と仲良しだから格闘ディナーの事をお母さんに聞いてみようかな。けど、お母さんはすごく忙しいから電話に出てくれるか分からない。

 

 

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