何だかんだと恋運ぶ呪いの花   作:SUN'S

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悪魔襲来、八宝斎の仕業 序

天道先輩と仲直りした句君、あかねさんと仲直りした早乙女君、四人の行動は少しずつ変化し、私と九能先輩の関係ももうすぐ変わる……かな?

 

ぼんやりと、そう思っているとボロボロになったアヒルのムースを自転車で轢き潰すシャンプーを目撃してしまった。そういう危ない事はやめようね。

 

「ニーハオ、糸色(スースァ)

 

「うん。こんにちは、シャンプー」

 

ヒラヒラと手を振ってくれた彼女に手を振り返したその時、バシャリと私達は洪水のような雨に降られ、シャンプーは可愛い猫になっていた。

 

「みぃ」

 

「ここからだと猫飯店のほうが近いし。シャンプー、貴女の自転車借りるわね?」

 

「みぃ」

 

パーカーを脱いで雨に濡れたシャンプーと傷だらけのムースを包み、自転車の籠の中に入れ、キコキコと自転車を漕いでいると不自然な視線を感じたけど。

 

直ぐに視線は消えた。

 

「(雨じゃなくて、水を掛けてきたのかな)」

 

そう考えると攻撃を仕掛けようとしていた事になる。が、どうして襲ってこなかったのかと悩みながら猫飯店の前に自転車を停め、ムースとシャンプーを一人ずつ分けて、お風呂に入れていく。

 

グワグワとアヒルのムースに抗議を受けるけど。お風呂に浸かっている、こっそりと女の子の身体を見ようとするのはダメだよ。

 

「糸色殿、助かったぞ」

 

「フフ、気にしなくていいよ。困ったときはお互い様だし。貧力虚脱灸の時は二人に助けて貰ったから」

 

着替え終えたシャンプーの隣を抜け、ムースを浴室に入れてお風呂に入るように伝える。流石に男の子の裸を見るのは恥ずかしい。

 

「全く酷いヤツね。私と糸色(スースァ)に水をぶっかけるなんて非道なヤツに違いないある!」

 

「オラは良いんかシャンプー!?」

 

「服を着るよろしぃ!!」

 

眼鏡を外してお風呂から出てきたムースはヤカンを投げつけられ、慌てて着替えを取りに脱衣所に戻っていく。ちゃんと着替えてから来てほしかったかな。

 

「全く騒がしいのう」

 

「婆さん、いるか?」

 

「婿殿、雨の日に何用か?」

 

ガラリとお店の戸を開けて、傘を差した早乙女君とあかねさん、子ブタ、早乙女玄馬、お爺ちゃんがぞろぞろとお店の中に入ってくる。

 

「なんだ、糸色もぉ゛ッ!?」

 

「? どうしたの?」

 

突如、あかねさんの肘鉄を受ける早乙女君に困惑していたとき、シャンプーとあかねさんに肩を掴まれ、二階の部屋でチャイナ服に着替えるように言われる。

 

「んッ……胸がキツい」

 

「くっ、嫌みあるか!?」

 

「え?いや、普通に苦しいから」

 

「何を食べたら、そんなに?」

 

日々、健康的な食事を作っているかな。

 

 

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