「パンストを使う呪泉郷の関係者?」
「左様。ガイドに問い合わせてみたが、どうにも顧客名簿を盗み、かつての修験者を襲っているそうじゃ。その中には蒼月殿の名前もある」
「えっ、潮さん?」
「いや、虎と名前じゃったか?」
「命知らずだね」
とら様を襲うって凄い勇気がいるんじゃないかな?と思いながらお婆ちゃんに差し出された飲茶を注いだカップを受けとり、喉を潤す。
「なあ、糸色。そいつって強いのか?」
ワクワクする早乙女君の問いかけに「妙様を除けば世界最強の大妖怪だよ。千年は生きているんじゃないかな?」と言えば更に早乙女君は期待と興奮を高める。
「馬鹿者、そんな話しはあとで良い!それより呪泉郷から来たという男について、お師匠様やコロン殿は何か知らんか?」
「ワシはパンストをくれたからとても良いヤツじゃと思っとるぞ?」
お爺ちゃんがそう言うと全員の拳骨がお爺ちゃんに叩き込まれ、テーブルの上から地面に転がり落ちてしまった。ちょっと、不安になる落ち方だった。
「婆さん、知らねえか?」
「さて、のう。少なくともシャンプーやムースは恨まれる謂れはないはずじゃが。問題は糸色殿も狙っていたという点じゃろう。おそらくヤツは人相を知らん」
「って事は残りはオレだけか。不意打ちとはいえパンダ状態のオヤジに一発撃ち込めるヤツだ。俄然やる気が出てきたぜ!」
「乱馬、ソイツに勝ったからといってワシに勝てるとは限らんぞ?」
「けっ。直ぐに追い抜いてやらぁ!」
「父親に中指を立てるな馬鹿者!!」
ビシッと中指を突き立てた瞬間、早乙女君も地面に倒れ込む前にあかねさんの膝の上に倒れた。気絶するぐらい本気で殴ったみたいだ。
……うん、大きなたん瘤だね。
「しかし、ムースを倒す相手じゃ。パンストの伸び具合、おそらく
「おのれ、パンストに何て酷いことを!!」
「……お爺ちゃん、パンスト好きなの?」
「ゔっ…き、切ちゃんや、今のは言葉の綾で」
「切さんはいつも履いてるもんね」
「うん。動きやすいから」
「
すっとチャイナ服のスリットをずらすシャンプーにビックリした瞬間、お爺ちゃんは私の足に抱きついていた。本当にパンストが好きなんだね。
「はっ!?ち、違うんじゃあぁーー!!」
ワーンと泣きながら走り去っていくお爺ちゃんを見送りつつ、景様と似ているから心配されているのかな?と考えて、少しだけ悲しく思う。