「格闘新体操?」
「えぇ、その助っ人なの」
天道道場に招かれた私は道場の中でレオタード姿のあかねさんの言葉に小首を傾げる。格闘新体操。徒手空拳を封じて、リボンやフープなど新体操の道具を使用して相手を倒す格闘技と民明書房に載っている。
「分厚い本」
「読みます?」
「あとで貸してもらうわね」
そう話しながらリボンを振るって攻撃を繰り出そうとするものの、あかねさんのリボンは別方向に曲がり、私達の会話を書いていた早乙女君の顔を打った。
避けなかった早乙女君が悪いと言うことにしつつ、私はセーラー服のままリボンを一つ借りて、ゆっくりと構えてリボンを揺らす。
「行くわよ、切さん!」
「ピンクリボンカーテン!」
あかねさんの振るう螺旋を描くリボンの動きを変化させ、私は素早く波打つ壁状にリボンを動かして攻撃を防ぐ。「大戦隊」というところに居たという使い手の技だけど。
これ、意外と使いやすいわね。
「格闘新体操、使えるの?」
「ううん、これ使いやすいから」
「じゃあ、フープやボールは?」
「多分、行けるかも」
そうあかねさんと話していたその時、響君が道場の出入り口から此方を覗いているのが見えて、あかねさんと早乙女君にもその事を伝える。
「何してるのかしら?」
「分からんが、覗きか?」
「良牙君は、そんなことしないわよ。たぶん」
「聞こえとるぞ、貴様ら」
「わざとらしく聞こえるように言っていたからね。それより助っ人に来てくれたんだよね?」
私は響君の事を見上げると顔を逸らされた。
怖い顔はしていないのに、なんでだろ?と小首を傾げていると「たまにいるよな。ああいう距離詰めてるのに気づかないヤツ」と早乙女君が呟いていた。
そんなに距離は詰めていないけどなあ?
「いや、それよりもだ!あかねさん、オレにもあなたのお手伝いをさせて下さい!他にもリボンじゃないけど、鎖分銅の使い手に伝もあります!」
句君と小鎌さんのことだね。
「……ところでよ。良牙、なんで頭にたん瘤なんざ作ってるんだ?」
「聞くな。些細な行き違いだ」
行き違いでたん瘤って出来るんだ。
「乱馬、お前と切さんは見学でもしていろ」
「そう?あかねさん、先ずは響君が教えてくれるみたいだから頑張ってね」
「うん。よろしくね、良牙君!」
そう言うとあかねさんはリボンを構え、響君も同じようにリボンを構えると素早くしなる鞭のようにリボンがうねり、お互いの手首を狙う。
が、あかねさんのリボンは早乙女君を打った。
追尾機能かな?