獅子咆哮弾の特訓に励んでいる早乙女君を横目に居間に集まった天道家の人達に結婚した事を伝えて、天道先輩に「句君も夏季中に来るそうだよ」と教える。
「そ、そう……そろそろ腹を括るしかないわね」
「お姉ちゃん、句君に好きって言ってもらうの満更でも無さそうなのに意地っ張りすぎると思うわよ」
「そうねえ。なびきも句君に素直になっていい頃なんじゃないかしら?」
「くっ。かすみお姉ちゃんもあかねもバカばっかりする乱馬君の影響で口達者になってきたわね」
それは悪口なんじゃないかな?と思いつつ、天道道場の塀を破壊して入ってきた響君の言葉に対抗心を燃やし、更に獅子咆哮弾を極めようと早乙女君は怒る。
「臨気を発したら殴るよ、早乙女君」
「リンキ?」
「うん。憎しみや怒りで高める気の総称。普段、私やみんなが使っているのは勇気や助けたいって気持ちで生まれる激気だよ」
「ゲキ?リンキ?さっぱり分からん」
ウンウンと唸り出した早乙女君にあかねさんは近付き、ふたりで話し始める。もう少し近付けばいいのに、いつも邪魔されるから程よい距離感かな。
「ねえねえ、切ちゃん。ちょっと良い?」
「はい。いいで……何してるのかな?」
「いやね。九能ちゃんがこれから堪能するであろうものを味わっておこうと思ったわけよ。そのサイズは中々に見ないサイズだから」
「天道先輩も大きいじゃない」
「嫌味に聴こえるわよ、切ちゃん」
話している間もずっと私の胸を触っている天道先輩の手をペチンと叩き、自分のものを触っているように伝えたら「いやよ、つまらないわ」と返された。
かすみさんを見ると「あらあら、仲良しさんね」と、穏やかに笑っているばかり。けど、こういう雰囲気は嫌いにはなれない。
しかし、本当に胸ばっかり狙うわね。
「ゴホン!……お父さんもいるからね」
「知ってるわよ」
「早雲さんは不埒な目で見ないじゃないですか」
「お父さん、麦茶どうぞ」
「う、うむ、信頼が厚くて結構……なのか?」
お爺ちゃんに比べたらすごく信頼しているかな。まあ、お爺ちゃんも強いには強いし、誰かを助けたりしないし、下着は盗むから怒られているだけだからね。
「ところで、小鎌は?」
「ん、デートしてる」
「あらそうなの。邪魔しに行こうかしら」
流石に親友でも怒られるんじゃないかな。
「なびき先輩、デートしようぜ」
「出たわね。句君」
「なびき、お父さんは不純異性交遊を認めるのはどうかと思うんだ。そろそろ恥ずかしさを隠すのにお金を集らず、普通にデートしてあげたらどうだ?」
「お父さん、うるさい」
まあ、正論ではあるわね。