あれから三日ほど経過して、私はお父さんとお母さんに、九能先輩はお義父さんと小太刀さんに連絡を送った即日に私達は晴れて結婚することが出来た。
嬉しく思うし、すごく幸せかな。
「ワハハハハ!!もう僕としほちゃんの邪魔するものは存在しないのだ!!ワハハハハ!!」
そう病院の個室のベッドに寝転んだまま高らかに宣言する九能先輩の口許にウサギさんにカットしたリンゴを差し出せば、シャクシャクと食べてくれる。
その様子を覗き見する早乙女君達に物申したいけど。九能先輩は何も言わないから、仕方なく私もみんなに気付いていないふりを続ける。
「あ~ん」
「ウム。勝利の美酒を味わってみたい気分だ」
「フフ、大人になったら飲もうね」
「そうしよう。……ところで、だ。切君」
「な、なにかな?」
どこか改まったように私を見つめる九能先輩の眼差しにビクリと身体を強張らせながら、私の頬を撫でてくる九能先輩の目配せに気付く。
ちょっとした悪戯をするつもりみたいだね。
「僕と君はこれで正式に夫婦になったけだが、君に触れても良いだろうか?」
「フフ、どうぞ♪︎」
そう言って両手を広げると抱きつくようにキスをしてきた九能先輩を受け止め、ゆっくりとベッドに引きずり込まれ、ガタガタと動くドアに気付かないふりをする。
「んッ…あ、くぅ…!」
九能先輩の口が私の唇から離れ、首筋に歯を突き立てて血が滲むほどに強く噛みついてきた。まるで、誰が所有者なのかを教えるように思える行為に、ドキドキとしていたところに九能先輩と目が合う。
すごく怖くて、ときめいてしまう目かな。
そんなことを考えながらドアのドアノブに槍を引っ掻け、内側に引っ張り出すと早乙女君、あかねさん、右京さん、シャンプー、ムース、響君、小鎌さん、句君、天道先輩が雪崩れ込んできた。
「出歯亀は止めておけよ、お前達」
「お、おう、悪かったな」
「お、お見舞いどうぞ!」
早乙女君とあかねさんは顔を赤くしながら病室の外に飛び出していき、シャンプーとムースもソワソワしつつも部屋の外に向かい、目を回す右京さんを抱き上げ、サムズアップを送ってくる天道先輩と句君、小鎌さんは鼻血を流す響君を引きずりながら出ていってしまった。
「意外と多かったかな」
「全く人の恋路に出歯亀する暇があるなら自分達の恋愛を済ませてからにすれば良いものを。切君と僕のように相思相愛の夫婦になることは間違いない」
「もう、あんまりそういうことは言わない」
そう注意する私の手を九能先輩が握った。
「このまま、続きをしても?」
「…………お、お手柔らかに、おねがいします……」