家庭訪問は期間後、壬生先生が来てくれた。
げっそりと痩せ細っていた壬生先生なら勝てると踏んだ早乙女君やムース、響君は後日に東風先生の接骨院にて顎関節の施術を受けていた。
切れ味の増したジャブだったけど。
やっぱり、右拳は使わなかった。
「ムッ。そこに居るのは糸色か?」
「ムース?その変な眼鏡はどうしたの?」
「これはおばばに貰ったものだ。付ければ絶対無敵の最強になるという秘宝なんじゃが、オラには使い方がよく分からんだ」
「最強になる眼鏡って…」
そんなものがあるのかと少しだけビックリしながらも眼鏡を受け取って、レンズやフレームの装飾を見ると僅かに妖気を感じた。
「多分、魔鏡の一種かな。精神に関係する力かも知れないから使うなら気をつけて使ったほうがいいよ」
そう言うとムースはニヤリと笑って、私に使おうとするから目潰しをしておいた。良かったね、マニキュアは塗ってないから痛いとは思わないんじゃないかな?
「目が!目があぁぉ!!」
「ニーハオ、
「ちょーっと精神に作用するアイテムを使われそうになったからお仕置きしただけかな。シャンプー、この眼鏡って知っているかな?」
「それは無敵鏡ね。子供のお守り、悪い大人と泣いて謝るすごく役立つ道具ある。まあ、私は使ったことないけど。従姉妹が使ってたね」
へぇ、子供のお守り用の道具を使うんだ。
「おばばに貰ったモノは他にもあるだよ!」
目を押さえながら立ち上がったムースが取り出したのは藁人形だった。そういうリアルに怖いものを取り出すのは止めてほしいかな。
「フッフッフッ。この藁人形はおばば曰く『その者の名前を書けば思うがままになる代物』じゃ。さっきは良くもやってくれたな!」
「あ、私の名前だ」
けど、もう糸色切じゃ効果ないんじゃ?と小首を傾げながら思っていると、やっぱり私の身体に何の痛みも衝撃も訪れなかった。
「な、なぜ?」
「はあ、ムースは馬鹿ある。
「あ、そうじゃった」
「とりあえず、私の名前を書いた藁人形は貰うね(名前を消して、九能先輩に渡したらどうなるかな♪︎)」
ちょっとした悪戯を思い付いてしまう。それにしても、前に五寸釘君が似たものを買っていたような気がするけど。中国で作っている代物なのかな?
もし、そうなら他にも見てみたい。
色々と面白いものがあるし。