句君のよく分からないカミングアウトによってムースは撤退したものの、早乙女君はムースに対する復讐心を剥き出しにしてお婆ちゃんのところに向かっていった。
「九能先輩も好きだよね。謝るところ見るの」
「ム゛ッ……切君、少しだけ猶予をくれ」
「?」
「九能ちゃんは変態すぎる。とりあえず、小太刀ちゃんに連絡して情報を得ましょうか。早速九能ちゃん家に行くわよ、あかね!」
「え?あたしも行くの?」
九能先輩はあかねさんと天道先輩の二人を止めようと立ち上がった。が、天道先輩の差し出した写真を受け取ると動きを止めた。
何が写っていたのかな?と見上げるも見せてもらえず、ちょっと悲しくなる。まあ、私が見るべきものじゃないから隠しているのかな?
そう思いながらも九能先輩の隣に座っていると、静かに「僕と切君はプラトニックな恋愛を続けているというのにとやかく言われても困るのだがな」と呟いた。
うん、プラトニックな恋愛しているけど。
私と九能先輩はもう夫婦だから気にしなくても良いんじゃないの?と言えば「成る程、確かにその通りだ」と納得してくれた。
「いや、それはねえだろ」
「九能先輩、糸色さんて箱入りだろ」
「えっ、やばぁ」
「きっしょ」
「ないわー」
「え、えぇい!黙れ黙れ!彼女は僕と結婚しているのだ、夫婦の暇に口出しするでないわ!あと誰だ、僕の事を『きっしょ』等と言ったのは!?」
ものすごーく怒っている九能先輩と先輩達のやり取りを眺めながらクスクスと笑っていると、シャンプーに手招きされ、そちらに近寄る。
「
「別にいいけど。右京さんも聞きたいの?」
「ま、まあ、乱ちゃんが望むなら…♪︎」
ポッと頬を赤く染める右京さん。
シャンプーも早乙女君ならいいと考えているなら、それは間違いじゃないのかも知れないかな。
「そう言えばずっと聞きたかったんだけど、早乙女君は三股?というものなの?」
「「…………」」
私の言葉に真剣に悩み始める右京さんとシャンプーに戸惑っていると、さゆりさんとゆかさんが「いや、浮気じゃないの?」「浮気ね。この前、和服のお姉さんと歩いていたもの」と教えてくれた。
「乱馬、殺す!」
「乱ちゃん、年上が好きなんか?」
これって不味いことを聞いちゃったかも?と思いながら、小鎌さんに目配せすると「私には止められないわよ」と口パクで教えてくれた。