そろそろイタズラ合戦を止めてほしい。
早乙女君もムースも相手より酷く相手より悪くイタズラをしようとバカになっているかな。普通なら絶対にダメな事をしているのに、二人とも止めないし。
あかねさんとシャンプーもそうだけど、ほとんどのクラスメートがイタズラに困っている。二人とも強いのに、どうしてそんなことをするのかな。
「フッフッフッ、こいつを使えば勝てる!」
「乱ちゃん、バカになってしもうて」
「日頃からだろ」
「それはそう」
そう言っている声もあるのに、早乙女君は聞いていない。どうやってムースに仕返ししようかと考える姿はもう格闘家ではないかな。
とても悲しいけど、最低最悪の男になるのはどっちだろうとクラスメート達は少しだけワクワクしている、私としてはお友達のそんな姿は見たくない。
「早乙女君、イタズラやめないの?」
「すまねえな、糸色。こいつはどっちが先に謝るのかを決める勝負だぜ。それに、そろそろオレもムースも手札は無くなるからな」
「そうなんだ」
教科書とノートを机の中に戻しながら、早乙女君の言葉を聞く。どっちも素直に謝れば良いだけなのに、男の子って不思議だね。
そんなに張り合って競い合って楽しいの?と不思議に思いつつ、次の授業の教科書とノートを取り出して、教室の後ろに置いてある鉛筆削りに向かう。
鉛筆は綺麗にしておきたいよね。
「
「あはは、本当に疲れてるんだね」
シャンプーが本気の怒りを爆発させる前に止めたいけど。早乙女君もムースも私の言葉で止まるとは思えないし。止められるなら、二人かな。
「シャンプー、どうにかしてちょうだい」
「私に言うな」
「あはは」
二人の言葉に私は苦笑を浮かべながら、早乙女君のほうを向くとバツが悪そうに顔を背け、自分の勝利を確固たるものにしようとしている。
そもそも格闘家なんだから戦って決着をつければ良いのに、二人とも道具に頼りすぎになっているのが悪いんじゃないかな。
もう、いっそのことシャンプーの指圧拳で怒っていた原因だけ消してしまえば元通りになるかも知れないけど。何かの拍子に戻るかも知れない。
そう考えると、やっぱり素直に仲直りしてほしい。
「句君はどう思う?」
「オレより格下に落ちぶれた」
「ウ~ン、そういうことじゃないんだけど」
句君もやっぱり不満なのかな?と思いつつ、早乙女君を見ると机の上にイタズラ道具を広げ、何を使おうかと悩んでいるのが見えた。