「要するに、シャンプーが虐めていた女の子達が復讐するためにやって来たわけだね」
「虐めてないね。返り討ちある」
「同じじゃねえのか」「オレも思ったそれ」
「本条君、乱馬、うるさい」
天道道場の中に集まって私達は情報共有している。ムースは一時とはいえ乙女チックになってしまった自分の事を思い出して、恥ずかしそうにしている。
私は可愛かったと思うけどな。
ムースも女の子になればいいのに、そうしたらシャンプーも問題なく対等に話し合えるんじゃないかな?と考えるも黙っておこう。
「で、そのピンクとリンクをどう倒す?」
「アイツらは弱いね。私が殴れば直ぐに倒せるけど、新聞に『次期女傑族の長、シャンプーは二股を仕掛ける最低の女』というの許せない。怒畜生!!」
「いダアッ!?な、なんで殴るだシャンプー!?」
「其処にいたムースが悪いね」
「すごい、いじめっ子の理論だわ」
「感心することなの?あかねさん」
まあ、追々虐めの悪さは話すとしよう。
「うぅぅ、シャンプーは亭主関白だぁ」
それは、亭主関白になるのかな?
「……やっぱり、あかねの方が優しいな」
「え?」
シンと道場内の音が消える。
早乙女君を見ると右手で口を押さえつつ、顔を真っ赤にしながら無意識に呟いてしまった本心に自分自身でも動揺し、あかねさんも不意打ちの言葉に頬を赤らめ、チラチラと彼を見てしまっている。
甘酸っぱい雰囲気だね!
「ちょっとなびきのとこ行ってくるわ」
「お、オラも離れとくだ」
「私は行かないね」
いそいそと離れていく、みんなと同じように私も離れ、道場の外に出ると大量の花を抱えた二人組の薬師、ピンクとリンクが移動しているのが見えた。
ものすごーくビックリしてしまった。
「あら、切さん?」
「かすみさん、こんにちは」
「えぇ、こんにちは。あかね達とお話ししていたけど。もう終わったのかしら?」
「一応、終わったかな。……えと、あの二人って何しているのかな?」
「? あら、どなたかしら?」
「お構い無くどうぞ」
「栽培に借りましたどうぞ」
そう言うとピンクとリンクは「これだけあればシャンプーの強さを奪える!」と嬉しそうに話していた瞬間、句君の鎖分銅が二人の身体に巻き付き、押さえつけた。
「ビンタされたの?」
「……卒業まで我慢しろって言われた」
「そっか」
「帯刀先輩が羨ましいぜ」
「フフン、九能先輩は格好良いでしょう!」
「そういうことじゃないぜ、切ちゃん」
「? じゃあ、どういうことなのかな?」
「男のオレには言えん」
そうなの?