「いらっしゃいませー」
私は今猫飯店の厨房に立って、お婆ちゃんと一緒に料理を作っている。私の句君の作ったクサヤ爆弾を食べたせいで、少し味覚が悪くなったから療養中だそうだ。
「いらっしゃいませ」
「句、おめえもチャイナ服かよッ!?」
「切ちゃんに無理言って借りた服だ」
ホールの方で早乙女君と句君の話が聴こえて、そちらを向くと同時に青椒肉絲をお皿に盛り付け、鉄鍋を洗うムースに棒々鶏の味見を頼み、OKを貰う。
「
「じゃあ、味見どうぞ」
「OKある。美味いぞ」
和洋中の料理は一通り習っているし。ニュートンアップル女学院は明治設立の名門、そこで古今東西のあらゆる料理を学ぶ格闘クッキング部というのもあった。
一昨年の出来事を思い出しながら、私はシャンプーに料理を運んで貰う間に中華庖丁で野菜を素早く切り分け、挽き肉を崩さないように炒める。
「麻婆豆腐できたかなー」
「あいやー」
「みんなの賄いも作ったから食べてね。その間に洗い物はしておくからさ」
そう言って私はレジに移動してお金を受け取り、お釣りを差し出していると視線が集まっている事に気づくもチャイナ服珍しいのかな?と小首を傾げる。
「おう。おめえら、人妻だって忘れるなよ?」
「ぐっ。分かってるって!ちくしょー、九能先輩にこんな小柄な巨乳新妻が出来るのに、なぜオレ達には彼女が一人も出来ないんだ!」
「乱馬も乱馬だぞ!おまえ、四人に言い寄られてんのにカマトトぶってるだろ!!」
「誰がカマトトじゃい!!」
「かまとと?」
早乙女君といつも話したり遊んでいるクラスメートだった。私は、クラスで女の子と一緒にいることが多いからあんまり話したことないけど。
みんな、恋人がほしいのかな?
「オラはシャンプー一筋じゃぞ!」
「私は乱馬一筋ある」
「何故じゃ!?乱馬ならこの前公園で天道あかねとチューしとるとこをオラは見たぞ!?」
その叫びに猫飯店は、シーンとなった。
「お、おめえら、今のはデタラメだからな?な?」
「「この裏切り者めがあぁーーーっ!!!」」
「わあっ!?ばかばか!!フォークはやめろ!」
ドタバタとお店を出ていく早乙女君達を見送り、チラリとあかねさんを見ると顔を真っ赤にしながら恥ずかしそうにしているのが見えた。
どうやらウソではないようだね。
「あかね、話があるね」
「えうっ!?う、うん」
「……オラ、不味いこと言っただか?」
「えと、さあ?」
許嫁で好き合ってるなら、良いんじゃないかな?