風林町&友引町の節分大戦争 序
風林館高校の応接室。
私とあかねさんと右京さんとシャンプーは錯乱坊という友引町のお坊さんに呼ばれ、節分の日に開く大会に参加してほしいという話を聞く。
「節分の鬼役?」
「うむ、めっぽう強い女格闘家たちがいると聞いたのでな。お前さんにやってほしいのじゃ」
友引町と風林町の合同大会。
鬼役はお互いの町から女の子四人ずつ。
高校生のみ出場、鬼以外は逃走して妨害する事は可能。ただし、大怪我や事故に繋がる行為は禁止。来週に開催するため服装は鬼に纏わるものなら可だそう。
「あかねさん、どうする?」
「受けても良いんじゃないかしら?」
「そうやね。ウチも久々に暴れたる!」
「節分、みんなブッ殺すね」
私達はそう応接室で話し合いながら錯乱坊さんに「節分の鬼役、私達も受けるよ」と伝えると嬉しそうに笑い、ニコニコと笑顔のまま帰ってしまった。
───けど。鬼に纏わる衣装って何かな?
「トラ柄のちゃんちゃんこやろか?」
「在り来たりね。もっと派手にするある」
「ねえ、普通に鬼の面じゃダメなの?」
「「「折角だし、可愛いの着よう」」」
ちょっと恥ずかしそうにしているあかねさんに、私達はそう言うと応接室の外で聞き耳を立てていた男子生徒達はドタバタと走り去っていく。
なにかあったのかな?と小首を傾げつつ、みんなで何の衣装にしようかと話していたとき、九能先輩が当たり前のように、応接室のソファを押し上げて出てきた。
「地下に繋がってるの?」
「掃除用具入れに繋がるだけだ」
それはそれで危ないんじゃないかな?
「切君、僕も話を聞いていた。是非とも衣装選びに協力させてほしい!」
「イヤある」「いやや」
「女の子の買い物だから」
「えと、ごめんね?」
九能先輩は残念そうに項垂れてソファの中に戻り、ゆっくりと消えてしまった。えと、またね?と手をヒラヒラと振っても返してくれなかった。
やっぱり、怒ってるのかな?
「たまには切ちゃんが主導権握らなあかんで?九能の兄やん、明らかに切ちゃんなら何しても許してくれると勘違いしとるもん」
「そう、なのかな?」
「無自覚だったの?!」
「
……それは、否定したいけど。
誰かのためになるならと考えたら、確かにちょっとだけ変に間違えちゃうこともあるかな。でも、そんなに悪いことばかりじゃないから大丈夫だと思うし。
危ないことに巻き込まれても迎え撃つ強さはちゃんと持っているつもりだから、私は大丈夫だとみんなにも伝えたい。