節分大会の日。
トラ柄のビキニを纏った緑髪の綺麗な女の子と出会った。見覚えはある、去年の夏祭りと剣道大会の時に見た程度だけど。すごーく綺麗な人だと思ったかな。
「うち、ラムだっちゃ!」
「あ、糸色切かな。よろしく」
ブンブンと私の手を握って笑顔になる諸星ラムと書かれた名札を胸元に付けた彼女は、あの諸星あたる君の知り合いなのかな?と考える。
「久しぶりに
「……フフ、居ますよ。私の大好きなダーリン♪︎」
ラムさんの言葉に素直に答えると「やっぱり、同星の子だっちゃ!」と嬉しそうに抱きつかれた瞬間、バチバチと青白い電撃が迸った────。
「けほっ……これはビックリしたかな」
「んー♪︎やっぱり同星の子とハグするのは嬉しい。バリバリ電撃ば溜まるっちゃ!」
「そう?それなら良かったかな」
そう言って私の胸に顔を埋めるラムさんの後ろに立って、ものすごーく血走った目を向けている男の子、諸星あたる君に気付き、そうっとデコピンする。
「あだぁっ!?」
「あれ、痛かったかな?」
「もう、キリ。うちのダーリンだっちゃ!」
「フフ、じゃあ、私がラムさんとハグしているから嫉妬していたんだね」
「ちゃ、ちゃうわい!オレはその大層ご立派なお胸様を拝んでいただけだ!!」
諸星君の指差す私は確かにトラ柄のビキニを着ているけど。そんなに目立つかな?とあかねさん達を見る、みんなトラ柄の水着を着ているし、変わらないかな。
「そろそろ始まるけ、まただっちゃ!」
「「「「と、飛んでる!?」」」」
流石に浮遊する相手と競うのは難しい。
私の飛翔拳はトビヘビの滑空を手本とし、空気の流れを泳いでいるだけ。いや、バット・リーの極めたバット拳の飛翔拳も多少は使える。
「此方も飛んで相手するしかないか」
「飛べるの!?」
「ウチ、切ちゃんのこと人間か怪しむわ」
「何言ってるね。獣拳ある」
シャンプーは直ぐに理解してくれたものの、あかねさんと右京さんの二人はまだ怪しんでいる。そんなに変なことを言ったつもりはないんだけどな。
「で、どうする?」
「もうすぐ始まるし、向こうの町は青いゼッケンね」
「ちゅーか。ウチら、逃げる側やんね」
「そうだよ?」
え、みんな気付いてなかったの?と聞く。
「てっきり投げる側だと」
「まあ、引き受けたなら仕方ないある」
みんなで生き残ろうね。