【完結】何だかんだと恋運ぶ呪いの花   作:SUN'S

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切 対 九能 破

「ヌゥ!?」

 

帯刀君の竹刀を殴って粉砕し、首を掴み、地面に叩き落とす。浮気する人は許さない。頭を庇うように両腕を上げ、ガードを固める帯刀君に二重の極みを撃つ。

 

衝撃は地面を貫通し、巨大なクレーターを作り出したところでキーマ様の持っていた卵の最後の一つを彼のおでこにぶつけ、巨大な卵に変える。

 

「キーマ様、貴女をぶっ殺す」

 

「待て!?待ちなさい!?流石に冗談でしょう!?」

 

「ウソは嫌いかな。だから、殺すッ!!」

 

慌てて逃げようとするキーマ様の首を掴み、蛮竜を握り締めたまま最大出力の雷撃を叩きつけると甲高い悲鳴が聴こえ、キーマ様の羽毛はアフロになった。

 

「よし、あのハイカラな格好の仕返しは次かな」

 

そう言って私は後ろに振り向いて、卵の殻を破って現れた帯刀君にコンパクトの鏡を見せると、誰にも支配されず、自分の意思を取り戻した彼と目が合う。

 

「ムッ?なぜ、切君がいる?」

 

「覚えてないの?」

 

「…………僕は確か天道なびきと講義に向かう途中だった筈だが?いや、待て、カラスの群れに襲われた記憶がうっすらと残っている」

 

まあ、それなら浮気じゃないのかな?

 

「切君、あのアフロはだれだ?」

 

「キーマ様だよ、帯刀君はさっきまであの人の僕として私に酷いことしてたんだよ。ほら、いっぱい傷だらけだからぎゅーっしてほしいかな」

 

わざとらしく、傷跡を見せて抱きつく。

 

「……切君、不躾で悪いんだが、さっきからあの女を様付けしているのは何故だ?」

 

「私は今キーマ様に洗脳されてるんだよ。この卵を相手にぶつけて、もう一度割ると中の人は見た人の言葉に逆らえなくなっちゃうの」

 

私の言葉に唾液を飲む音が聴こえる。

 

「帯刀君、エッチな事考えたでしょう」

 

「そんなことはある」

 

素直に認める帯刀君にスンとなりつつ、持っていた卵をキーマ様にぶつける。あとは誰かが割ってくれるだろうし、そのときはそのときかな。

 

早く、この頭の中の支配を取りたいけど。

 

帯刀君に頼むのはちょっとだけ恥ずかしいから、あかねさんに頼みたいかな。ジーーーッと私の事を見つめる眼差しが恥ずかしくて目を逸らす。

 

いや、悪い気はしないんだけどね。

 

「すまない。我慢できそうにない」

 

「え?きゃあっ!?」

 

いきなり抱き上げられたことにビックリしながら帯刀君を見るも彼の目はグルグルと回転し、なんだかおかしいことになっている。

 

響君とムースはまだ気絶しているし。どうにかして早乙女君のところに向かいたいのに、帯刀君までおかしくなっているのかな!?

 

 

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