何だかんだと恋運ぶ呪いの花   作:SUN'S

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弱点見たり 急

ちょっとショッキングな出来事もあったけど。

 

早乙女君の弱点を探すという五寸釘君のお願いを聞くわけにもいかず、仕方ないから直接早乙女君に聞けば冷や汗を流しながら後退りされた。

 

「な、何企んでやがる!」

 

「女の子になるぐらい警戒しないでね?」

 

「ウソだ!昨日テレビでやってたぞ!『明治時代に生きた影の支配者』とか『糸色家、世界経済の3割を支配する巨大名家』とか言われてたぞ!!」

 

「否定はしない」

 

だって、実際に沢山の国と提携しているし、色々と変わった現象や事件に糸色家は関わっている。けど、あくまで霊能大家としての側面だ。

 

政界や経済に関しては、そっちに興味を持った人達の独断専行だとお父さんは言っていた、事実、私のお父さんは日本の妖怪幽霊関連の事件を請け負っている「超常現象対策局」を指揮している。

 

「オレの弱みを握って何する気だっ」

 

「どうもしないよ。強いて言えばクラスメートの五寸釘君が早乙女君の弱点を知って、滅茶苦茶に仕返ししたいとか復讐してブチのめしたいとか言ってたけど」

 

「そこまでは言ってないです」

 

「少しは言ったのかよ」

 

ボコンと五寸釘君の頭を軽く殴る早乙女君に「格闘経験の無いクラスメートを殴っちゃダメだからね。当たりどころが悪いと危ないから」と伝える。

 

しかし、本当に悩ましい。

 

「ちなみに何でオレを狙ってるんだ?」

 

「あかねさんの許嫁だから」

 

「……けっ。また、あかねかよ」

 

そういうけど。

 

早乙女君だってあかねさんのことを大切に想っているのは殆んどのクラスメートが知っているし。それぐらい分かりやすいんだよね。

 

まだ五寸釘君をペチペチと叩く早乙女君に呆れながら、怒り心頭でやって来た九能先輩の額に『乱馬参上』の文字が滲んでいるのが見えた。

 

「よくも僕のハンサムな顔に落書きをォ!!」

 

「ばっ、オレじゃねえよ!」

 

「貴様以外に早乙女乱馬はおらんわぁー!!」

 

「五寸釘君でしょ、あれ」

 

「能ある鷹は爪を隠すというやつだよ。二人とも強いから共倒れしてくれれば御の字さ」

 

「すっごい姑息な漁夫の利」

 

思わず、彼の作戦に感心してしまった。

 

しかし、本当に大丈夫なのかしら?と私は小首を傾げながら逃げ惑う早乙女君を追いかける九能先輩の事を眺める。その隣でカメラのシャッターを切る音が響く。

 

五寸釘君、更衣室や体育館で聴こえていたシャッターを切る音は君だったのね。とりあえず、反省するように私も軽く頭を殴っておいた。

 

こういうのは、とても悪いことだ。

 

 

 

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