心配性の実力者は今日も鍛え続ける   作:大気圏突破

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プレシアさんは最高です


オマタセシマシタ!

 アースラでの1泊を経て彼は地上に戻った。筋肉や体の節々は痛むが動けないという訳ではないが流石にトレーニングは禁じられているので学校には行かず1日中家にいることになった。

 

「(信用されてないのかな?)」

 

 Exactly!正解だ!プレシアたちの見えないところで体を鍛えるかもしれないと思われている。運痴なのはではこのフィジカルお化けに対応するのは不可能なのだ!なお月村は涼しい顔をして彼をゴリ押し戦法にて長距離走で圧勝している

 

 

 

「何か飲む?」

 

 布団の上で座る彼にプレシアは問い掛ける。怪我人を気遣う至って普通の光景だが彼女の姿が普通では無かった

 

「(最高だ!)」

 

 心の中で歓喜する。目の前にいるプレシアが纏っているのは看護する姿に最適と言われ目の保養になるナース服だ!しかも膝上30センチのミニ仕様であり、服の上から下着のラインが浮かびムチムチとした太ももから紫色のパンツが見え隠れしている。尻を向けて腰を曲げて床に落ちたモノを拾うときの光景は文化遺産に登録する義務がある

 

「どうしたの?そんなにジロジロ見て?」

 

 これで目を向けない男がいたら玉無しのチキンだ!今回の衣装協力はアースラ在住のエイミィであり、もちろんアリシア用に子供服用のナース服を用意したが彼女は主治医が着用する白衣を選び、聴診器の玩具で誠の胸の音を聞こうとしている

 

 

ナース服や

ああナース服や

ナース服や

 

 

 会ったことのない松尾さんの俳句よりこっちを国語の教科書に載せるべきである。季語?ナース服は春夏秋冬365日全部に対応してますが……異論は認めない、異端者は出て来い!168時間徹底的に討論するぞ!

 

 

 

「少し顔が赤いわね」

 

 ひんやりとした手が額を覆い熱を計っている。彼女が添い寝してくれるだけでHPがポケモン赤緑のセレクトバグのようにバーが枠から突き抜けると断言出来る

 

 

「仮面の男が見つかったら今度は私がやるわ!」

「すいません俺が一緒に捕まえていたら」

 

 彼が倒した仮面の男は結界が解かれた後に逃亡した。どうやら仲間がいたみたいで誠が消えてから連れていったみたいだ

 

「そんなこと言わない、私の手で倒すチャンスが巡ってきただけなのだから!」

 

 なんかゾクッとした。まるで鞭を振る女王様のようなオーラを醸し出している。やられてみたい気持ちに陥るがそこまで変態ではない

 

 しかし裸より着衣にエロスを感じるのは何故だろう?解明出来た人にノーベル賞を授与したいと思う。もちろん平和賞だ!

 

 

「もう少し寝てなさい!あなたには休息が必要」

 

 

 目を閉じて次に起きたら最高の景色が終わっているかもしれない、プレシアの一挙手一投足を見逃したくない誠は抵抗しようとするが負けてしまい横にさせられた

 

「ちゃんと起こしてあげる」

 

 その言葉を耳にして誠の意識は途絶え夢の世界に旅立った!白衣の天使も最高だったが今度は女医になってもらい診察されたいと思うのであった

 

 

「母さんいったい…」

 

 その後フェイト・テスタロッサは母のコスプレ姿を見て、正しい知識を教えようとするが誠と一悶着する話は作者の気力次第です

 

 

 

 

 

 

「…クロノ」

 

 

 リンディは硬い椅子の上で息子の名前を小さく口にしていた。執務官の彼は民間人である誠への脅迫行為の咎として自室に謹慎させている。外には見張りの局員がいて監視を続けていた。最高戦力クラスの彼を閉じ込めるのは現状では悪手かもしれないが全員の足並みを乱してしまう恐れがある。

 

 騎士たちの出現で自分たちは後手に回ってしまうと考え、時空管理局本局に戻った彼女は信頼出来る人物と顔を合わせた

 

 

「闇の書か」

「主の行方を追ってますが―――」

 

 目の前に座るのは時空管理局顧問官を務めるギル・グレアムという男性で公私ともに親交の深い人物である。そして11年前の事件で闇の書を破壊するが同時に彼女の夫を亡き者にしてしまった

 

「リンカーコアを奪われていた事件はやはり蒐集という訳か」

「こちらも騎士たちと交戦しましたが」

「驚いたよ、まさかデバイスを持たない男の子が殊勲をあげるとは、なのは君もそうだが私の出身には才能溢れる子が誕生する土壌なのかもしれない」

 

 

 息子の痴態に触れないのは彼の優しさだろう

 

 

「それで彼が奪った騎士のデバイスは?」

「譲渡してもらい、局員たちが寝ずに調べています」

 

 彼が地上に降りる前にヴィータから奪ったデバイスを渡してもらった。なのはとフェイトのデバイスも修復が終わり万全な状態となるが騎士たちとのレベル差は大きい、まともに対抗出来るのは誠だけである

 

 

 

「実はアリアが襲われ予断を許さない状況だ!」

「アリアが?そんな彼女ほどの実力者が」

 

 リーゼアリアとリーゼロッテはグレアムの使い魔であり息子の師として様々な技術を教え込んだ!彼女が重傷を負う相手となると数は限られてくる

 

「まさか仮面の」

「分からない、もしかすると我々の知らない別勢力が闇の書を狙っている可能性も考えられる。ところでクロノ君は現地か?」

「いいえ、アースラの自室で謹慎させています。少し頭を冷やす時間が必要と思いまして」

「若さ故の過ちは誰にでもある。そこを正すのが大人の役割だと私は思う」

 

 

 話し合いは終わり連れてきたユーノ・スクライアをロッテに預けた。局の『無限書庫』で闇の書に関連する情報を探してもらう。最後にアリアの眠る病室に向かおうとしたが面会謝絶の札が目に入り踵を返した

 

 

 

 

 

 

 

「本気なんだ」

 

 マリエル・アテンザはモニターに写る『ERROR』表記を見つめていた。彼女は騎士たちとの戦闘で破損したレイジングハートとバルディッシュの修復を終えたが、完了はしてなかった

 

 デバイスたちは自身の意志で不備を指摘し変貌することを求めていた

 

”カートリッジシステム”

 

 ベルカ式とも呼ばれ、圧縮魔力を込めた『カートリッジ』をデバイス内で炸裂させることで、瞬間的に圧倒的な魔力と破壊力を生み出す。誠から提供されたデバイスから必要なデータを抜き取ってあるので部品さえ揃えば組み込むことは容易である

 

 騎士たちに対抗する新たな力を欲する。このままでは傷ついた少年に依存してしまう。だからこそ進化を望む!金色のデバイスは閃光のように輝き主の願いを叶える手段を求める

 

 

「子供たちを危険にさらすなんて最低だな」

 

 彼女は自身の頬を強く叩いて覚悟を決めた!自分の出来ることは限られる。だからこそプロフェッショナルとして最高のモノを仕上げてみせる気概だ

 

 

 

 

 

 

「どういうこと誠君?」

 

 あれから数日が経過しリンディが地上の拠点として借りた家屋には小学生3人と5歳児に保護者と子犬が集まっていた。闇の書の騎士たちは隠れているのか目立った動きは今のところ無かった。しかし彼の言葉に全員の視線が集まる

 

 

「あの仮面の男ってゴスロリ女の仲間じゃないよね?」

 

 あの時の戦闘で会話をした彼は気になっていたことがあった

 

『デバイスを”渡せば”見逃してやる』

 

 

 仲間なら『渡せ』ではなく『返せ』なのでは?また対峙した当人の感覚だがベルカの戦い方とは違うように感じていた。ゴスロリ女は直線的だったのに仮面の男は人の嫌がる”ねちっこい”やり方だった

 

 

「ロクゴウ君は怖くなかったの?」

「何に?」

「だってデバイスやバリアジャケットもなくて、生身で戦って」

「そこで骨を齧ってる犬にも顔面を殴られたことがあるんだが」

 

 小さくなっていたアルフは更に小さくなって頭を下げた。艦内にいたときに飼い主共々から謝罪の言葉を受けているし、戦闘中に胸と尻を触らせてもらったのでチャラとした

 

「なのはのお父さんと試合したときの方が怖かったよ、あの人って人間なの?」

 

 身体強化を使っても平然と対処をしてくる。威圧感だけで膝をつきたくなるレベルで戦場で敵として遭遇したら真っ先に逃げ出す自信はある。逃げても追いつかれそうだが

 

 

「多分人間だと思うよ」

「せめて断言しろ末っ子!」

 

 

 2人会話を耳にしながらリンディは局で言われた別勢力について考えていた。アリアを重傷にまで追い込む手練れと騎士たちとの乱戦に子供たちを向かわせ大人が安全な場所で待機していいのだろうかと苦悩する

 

 

 

 

『艦長!』

 

 アースラのエイミィから通信が入り全員が見れるように大画面モードに切り替えた

 

「どうしたの?」

『実は誠君から提供されたデバイスに通信が入りまして』

「読み上げて」

 

ー貴殿が所有する愚者のデバイスを賭してサシの真剣勝負を果たしたい、騎士を束ねる烈火の将として武人の心を対価として捧げる所存、下記の星にて諸君らを待つー

 

 

「この場所って?」

『殆ど砂で覆われた世界です』

「古風な果たし状だな」

「罠の可能性は?」

 

 向こうの要求に従う必要は無いが、闇の書に近づく手掛かりが尻尾を振って自己主張をしている。事件解決への近道がそこにはあったが悩ましい問題に直面する

 

 なのはとフェイトのデバイスは最終調整で手元に戻ってくるのに時間を要する。誠も武器となるバットが2本とも粉砕しているので木刀しかない

 

「クロノを―――」

 

 例え彼が相対したところで勝負は見えている。しかし

 

 

 

「これを」

 

 沈黙していたプレシアは彼の手に球形のような宝石を置いた。それは彼女が成長したアリシアにプレゼントする予定だったデバイスを分解して1から作り上げたインテリジェントデバイスで治療の時にアースラへ訪れたときに8割方完成させていた

 

「プレシアさん」

「こんなことしか出来ない私で……」

 

 子供を危険な場所に送り自分は安全圏にいる現実に歯嚙みしている。自分にもっと力があれば前線に立ってみんなを守る盾になるつもりなのに

 

 

「俺は最高の師匠に弟子入り出来たと胸を張れます」

「無事に帰ってくるの、アリシアが泣いちゃうから」

「師匠もでしょ」

 

 

 ようやく魔導士と肩を並べる力を与えられた誠の目は強く輝いていた。烈火の将に挑む彼の道は勝利か敗北か?それは次回をお楽しみに




デバイスの名前どうしよう。案はあるのよカタカタ3文字か6文字で

次話までにちゃんと考えます

感想ありがとうございます(おまちしてます)
お気に入り登録もありがとうございます
誤字訂正ありがとうございます

これからも頑張ります
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