心配性の実力者は今日も鍛え続ける   作:大気圏突破

32 / 63
番組ホームページを久々に見たけど
桃子さん33歳
恭也19歳
美由希17歳

多分とらいあんぐるの設定だよね?アニメで養子を迎えたって言ってた?


祝ってあげないと

 3月それは別れの季節、制服姿に舞い落ちる桜の花びらは若人たちの新たな門出を祝福する。体育館で椅子に着席するアリシア・テスタロッサは保護者席をチラ見したが母親のプレシアが居ないことに気付いてしまう

 

 プレシアは身につけた知識と培ってきた技術を活かし月村家が営む企業に就職し、すずかの姉である忍の右腕として働いているが、卒業式の日に休む為に仕事を終わらせて帰宅したのは日付けを跨いでいた。本人は這ってでも来るつもりだが娘としては無理をしてほしくなかった

 

 

『3年B組アリシア・テスタロッサ!』

「はい!」

 

 名前を呼ばれ登壇し卒業証書を受け取って来賓と保護者席に向かって礼をするとプレシアが体育館の出入口から入ってきたが、その後ろには

 

「(お兄さん!)」

 

 伊達メガネをしているが自分たちを助けてくれた誠がいた。彼は念話でアリシアに祝福の言葉を述べるとフラフラ状態のプレシアを支えながら奥の席に座った。その後の彼女は常に彼のことをチラチラ見ながら注意を受けるのであった

 

 

「来てくれたんだ!」

「高校の入学式には来れないから、今日だけでも」

 

 式が終わり卒業生は自由となりクラスメイトは別れを惜しんでいるが、アリシアは校門付近にいる2人の所へ駆け足で迫り『卒業式』と立て札の前で写真撮影をした

 

 

「フェイトから聞いていたけど…よく休めたわね」

「地上本部のトップも理解してくれるし、明日の昼頃には戻らないといけないけど」

 

 レジアス中将の推進する働き方改革は着実に浸透し、下の局員が休みやすい空気を作るために役職持ちに休むことを推奨させている。なおゴミ箱がエナジードリンクと栄養ドリンクのラベルで溢れる『海』は…お察しください

 

 

「じゃあ一緒にデートしようよ!」

「アリシアったら…疲れているのよ」

「いいですよ師匠、甘えさせてあげないと」

「そう…じゃあ晩御飯の準備をしておくわ、遅くならないでね」

 

 彼女の荷物を『四次元マンション』の中に入れるとアリシアは誠の腕に巻き付くように自身の腕を絡ませるのであった。

 

「翠屋か」

「やっぱデートの定番はここでしょ!」

 

 目の前には久々に見る慣れ親しんだ看板が掲げられていた。平日の午後なので客入りはまばらだったので外から覗いても座れることが分かる

 

『(僕シュークリームたくさん!)』

『(レヴィ!夕食が食べれなくなるぞ)』

『(王はいらないのですか?)』

『(誰が要らぬと申した。春の特別セットにブラックを所望だ)』

 

 

 マンションの中にいる3人も入って食べることを決めてしまった。地上本部に勤めてからアリシアの為に日帰りで地球へ里帰りすることはあっても高町家に顔は出していない、別に嫌っている訳ではないが足を向ける気持ちに心が傾かなかった

 

 

 

「(7年も会ってないし)」

 

 少年が青年になれば雰囲気や姿も変わる。大きな変貌をとげる時を見ていないのであれば付き合いがあっても気付かないだろう。心を決めて店内に踏み入れると

 

 

「いらっしゃいませ…って、アリシアちゃん空いて………まっ誠君!」

 

 即行でなのはの姉である美由希にバレてしまった

 

 

「そう…アリシアちゃんの為に」

「またしばらく来れなくなるので」

 

 必要なモノを注文しディアーチェたちも『四次元マンション』の中で翠屋の味に満足している。甘いモノが大好きなレヴィは指についたカスタードクリームを舐めて床で拭いていた

 

 

「恭ちゃんが会いたがっていて、仕事で海外に行ってて明日の夜に帰って来るんだけど」

「昼には発たないといけないので」

「延ばすのは…ごめんワガママだね」

 

 20代中盤になった彼女は店を継ぐ為に母親に弟子入りをした。まだまだ修行の身で半人前以下だが折れることなく前を向いて歩き続けている

 

 

「お兄さんの食べさせて!」

 

 甘えてくるアリシアに切り分けたケーキをフォークで刺して口に運んであげると彼女はお返しをしてくれる

 

 

「なのはから聞いたけど若手を育てているんだよね?」

「先生やってるの?」

 

 管理外世界でも気軽に自分の業務に関しては口にすることは出来ない、守秘義務に抵触しない部分をフィクション込みと笑いを入れながら伝えると

 

 

「エイミィと連絡出来る?」

「互いの連絡先交換してなかった?」

「最近なんだけどメールを出しても返ってこなくて」

「多分だけど試験が原因だ」

 

 アースラでオペレーターをやっていた彼女は、闇の書事件後に艦長職を退いたリンディの後を継ぐ為にレティ・ロウラン提督の下で猛勉強に勤しみキャリアアップを積み重ねていったが、ここ数年の昇進試験にて足踏み状態が続いている

 

 リンディも彼女に無理をしてほしくないと思っているが、自分たちの前から消えたクロノを連れ戻す執念に囚われてしまい聞く耳を持たない状態になっている。完全に心の余裕が無くなっている状態だ

 

「試験が終るのがだいたい5月ぐらいだから」

「友達が困っているのに助けることが出来ないなんてもどかしいな」

 

 

 ケーキを食べ終え会計を済ませる為にレジに向かうと美由希の父である高町士郎が立っていた

 

「…誠君」

「お久しぶりです」

「なのはから活躍は聞いてる」

「ここでの経験が役に立ってますよ!自分が出来ることを人に教えるのは難しい」

 

 その言葉に思うことがあったのか彼は頭を下げて謝ってきた。別に士郎のことを攻撃するつもりで口にした訳ではないが皮肉と受け取られてしまったようだ

 

「私たちが君の力に頼ったせいで」

「きっかけの1つですが全部ではありません。お世話にもなりましたし」

「恭也に会うことは…やはり」

 

 最後まで言い切れず沈黙が続いた。空気を察してアリシアが彼からレシートを奪って会計を済ませると2人は翠屋から去っていった

 

 

 

 その後は2人でブラブラと歩きながらゲーセンに寄ったり彼女の買い物に付き合って少し高いネックレスを卒業祝いでプレゼントした。空に浮かぶ星たちが出勤のタイムカードを押す頃にテスタロッサ家へ戻ると既に夕食の準備を終わらせていたプレシアがソファの上で寝ていた

 

 

「しかしあなたが人に教える立場なんて」

「目の前にいる優秀な師匠のおかげですよ」

 

 ディアーチェたちも外に出て彼女の作った料理を食べて満足し、アリシアは口の周りを汚しているレヴィをテッシュで拭いているが5分も経たずに再び汚れてしまう

 

「それでミッドに移住は?」

「アリシア次第ね。こっちで勉学に励みたいのなら尊重するし向こうで暮らしたいのであれば3人と1匹で暮らすわ」

 

 

 入浴を済ませると流石に疲れたのかアリシアが目を閉じて船を漕いでいた。彼女はレヴィを抱き枕にして夢の世界へ旅立ってしまう

 

 

 

「私みたいに仕事人間になると大事なものを見失うわ」

「フェイトにも言っておかないと」

「それで…いつ孫の顔を拝ませてくれるの?」

 

 顔を合わせて話すと最後は毎回この話題になる。いつもなら簡単にあしらうことが出来るがアルコールが入っているせいで強気に攻めてくる

 

「まだ未成年ですよ!」

「そんなことを言ってるとあっという間に30を迎えるわ」

「執務官様に言ったらどうですか?」

「多分だけど…あの3人は相当遅れるか未婚のまま終わる」

「何で分かるんですか?」

「女の勘よ!」

 

 言われてみれば、フェイトは20歳前なのに仕事が生き甲斐モードに突入し浮いた話は聞かない、はやての場合は守護騎士たちの高い壁を突破する必要があり告白するチャレンジャーは存在しない、最後の1人に至っては相手に求めるハードルを無意識に高く設定している節がある。自分にとっての普通が相手にとって異常となってしまう

 

 

 

「(あれ?俺狙われる?)」

 

 可能性は0ではない!ってかアンタは普通に高スペックだ!地上本部に縁談の話を持ってくる管理局上層部や政府関係者も存在しているがレジアス中将が防波堤の役割を担ってる。しかもオーリスとの関係も悪くない、君は確実に狙われているよ!

 

 

「次来るときは隣に紹介できる人を連れてきなさい!師匠命令よ」

「無茶苦茶だな」

 

 まどろんでいるプレシアを持ち上げると昔より軽くなったことを実感する。それは彼女が痩せた訳ではなく自身が力をつけて成長した証である。この人が元気でいる間にお婆ちゃんになってもらいたいが服のプレゼントだけは止めてほしい

 

 

 

 

 

「もう行っちゃうの?…今度はいつ来るの?」

「ちょっと未定かな、これから凄く忙しくなるし」

「人気者の定めね」

 

 遅めの朝食を食べて身支度を済ませるとアリシアが抱きついてくる。昔から何度も繰り返したミッドチルダに帰るときの儀式であり、最初の頃は日付けを口にしてカレンダーに赤い〇を書いていたが最近は不定期になってしまった

 

 

「入学式にはフェイトが来るよ」

「一緒に来て!」

「アリシア無茶を言わないの…それでも年内にはもう1回来なさい」

「善処します」

 

 レヴィたちも彼女に別れの挨拶をして抱き締める。彼は部屋の壁に『四次元マンション』の入口を作り次元艦の中継地点まで繋げる。最後にもう1度抱き締めると彼は再び戦いの場へ戻っていくのであった

 

 彼女たちは余韻に浸っているとチャイムが連続で鳴り響きドアスコープで覗くと、息を切らした高町恭也が立っていた

 

 

「ドイツにいたんじゃなくて?」

「忍に頼んでコンコルドを飛ばしてもらって…誠は?」

「今さっき行ったわ」

「じゃあ追いかければ…」

「もう星の海を見ている頃よ」

 

 恭也がもう少しだけ早く、誠がもう少しだけ長く留まっていたら2人は出会えた。僅かな差で逃してしまったチャンスに彼の声に出せない悲痛な叫びが心を締め付けるのであった




ルーテシアで気になったのですが、彼女の蟲召喚って変態博士に誘拐されてラボで身につけた解釈で良いですか?母親のメガーヌさんは近接格闘っぽいし

召喚もNARUTOの口寄せみたいに呼び出す生き物と契約を結ぶものだと思ってます

今作では召喚魔法の素質を持った魔導士でクイント・ナカジマさんの指導をスバルと一緒に受けている。スタンスで彼女の戦闘スタイルを魔改造しようと考えてます


感想ありがとうございます(おまちしてます)
お気に入り登録もありがとうございます
誤字訂正もありがとうございます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。