心配性の実力者は今日も鍛え続ける   作:大気圏突破

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土曜日も日曜日も頑張りますよ


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 とうとう彼女たちは海鳴市へ行ってしまった。しかも六課で医療を担当するシャマルまで付いていってしまった。代わりの先生はいるけど主戦力を遠征に送って大丈夫なのか?判断を下したのは隊長の八神はやてなのだから仕方がない

 

【マスター多分これフラグですよ!】

「ジャックさん会議の前に薬局に寄る時間ってある?」

【そう言うと思って調べておきました】

 

 なんて優しい相棒なんだ!ザフィーラもありがとう慰めてくれて、あとでドッグフードを…コイツ常に獣モードだけど人への戻り方って忘れてないよな?玉ねぎはやっぱり駄目なんだね。好きなものを一緒に買いに行こう。残った雄同士仲良くやろう!

 

 

 

 

「アリシアごめん!」

「ふ~んだ!いいもん私にはお兄さんがいるし」

「…母さん」

「あなたが全部悪いわよフェイト」

 

 ロストロギアの回収任務はサクッと終わった。六課の主力メンバーが勢揃いなのだから早く終わるに決まってる。本来なら回収後に即帰還だが、航行してきたアースラのエンジンが不調で手持ちの装備で治すには時間が掛かるみたいなので『待機』という名の『休暇』になった。管理局には4日間で申請したので久しぶりの長い休みである

 

 

「じゃあ今からお兄さんを連れてきたら許してあげる!」

「それはちょっと…誠だって忙しいし」

「フェイトと違って忙しくても卒業式に来てくれたよ」

 

 入学式の時に帰ることが出来なかった彼女はアリシアの住む所へ向かい土下座をしている。しかし中々許してくれる雰囲気ではない

 

 

「次は誠と一緒に帰ってくるから」

「次っていつ?カレンダーに◯を書いてよ」

 

 赤いマジックを手渡されたがフェイトはキャップを開けることができない、自身もそうだが誠の予定が分からないので安易なことはご法度である

 

 ミッドチルダにいる彼に通信しようにも今日の朝から小規模な次元震が群発的に観測され連絡が出来ないのだ!

 

 

「どうしたの?書いてよ」

「ごめん、向こうに帰ったら必ず連絡するから」

 

 疑惑の目を向けられ蛇に睨まれた蛙のような状態になっている。今の自分を信じてくれるとは思えないが

 

「じゃあ今回だけは許してあげる!」

「アリシア」

「でも…次も破ったら」

「破ったら?」

 

 彼女はタブレット端末を取り出すと通販アプリを起動した。そして開かれた商品ページをフェイトの方へ向ける

 

「1日中これを着て私の妹になってもらいま〜す」

「なっ、!」

 

 そこに写し出されていたのはベビーベッドの上で大人の女性が赤ちゃんの服を着ておしゃぶりを咥えている画像だった

 

「因みにバックレたらこっちの写真をお兄さんに送るから」

「写真?」

 

 フォルダから取り出されたのは、去年フェイトが訪れた時に母のプレシアからプレゼントされた大事な所が殆ど隠れていないスケスケの下着を身につけた彼女の画像だった

 

 

「なっ!、なっわん…」

「最近のカメラって音を消すことも出来るんだって、お兄さんがこんな大胆なフェイトを見たらどんな顔をするのかな?」

 

 前門の虎・後門の狼に挟まれたフェイトは退路を塞がれてしまい、ミッドチルダに帰還してすぐに誠に土下座するのであった

 

 

 

 

「やはり所詮小娘という訳か」

「やってることが生徒会の延長に近いですね」

 

 パワードスーツの会議を終えた誠はレジアス中将の所へ足を運び、機動六課のこれまでのことを報告した

 

「しかし主力メンバーの殆どを送り出すとは」

「当人は万全を期す為と言ってましたが…お察しの通り」

「奴等が失態を犯してくれれば海を糾弾する火種になる」

「第0特殊部隊と顔を繋いでいただき感謝します」

 

 海鳴市に向かうことが出来ない彼は、レジアスに頼み現地で彼女達の行動を観察する人員を紹介してもらった。なお第0特殊部隊は『休暇を消費する為に海鳴市へ訪れ、たまたま機動六課の面々を目撃してしまった』という態で動いてもらっている

 

 

「ただ次元震の影響で向こうと通信が途絶えています」

「待つのも仕事の内だ!ところで六合塚三佐…今の管理局をどう思う?」

「老人たちの横槍が酷いですね。それに付随する腰巾着も同様に」

 

 伝説の三提督のことが嫌いだ!縁側で茶を飲んでいる老人としてなら好きだが、お気に入りのいる現場に対して口出しをしてくる。当人は良かれと思っているが他人にとって気に食わないのだ

 

「分からんでもないが、アレを神のように崇め称える奴等もいる」

「公の場では控えますが、伝説と呼ばれたいのであれば石像にでもなればいい」

「弁えてくれ」

 

 溜息を吐いて冷たくなったカップの中身を一気飲みした瞬間にオーリスが飛び込むように入室してきた。息を切らし髪が乱れている姿に嫌な予感がする。今日はこれから長くなりそうだ!

 

 

 

 

 

「やっぱりロクゴウ君は来ないよね」

「誠君もあっちで多忙やさかい」

「あんな奴…来なくて………いや来なさいよ!」

「アリサちゃん」

 

 なのは、はやて、すずか、アリサは月村邸の庭でテーブルを囲み、魔導士の2人は今回の任務に協力してくれた彼女たちに礼の言葉を述べたが、話題になるのはこの場にいない誠である

 

 彼は卒業式に出ないで何も言わずに海鳴市から去った。高町家の面々には夏頃に伝えていたが付き合いの多かった2人には一言も口にしなかった

 

「私たちが原因なんだよね」

「…それは」

 

 事実である。嘱託魔導士の仕事で忙しいのに彼の能力が便利だから頼ってしまった。ここにいても疲れるだけなら離れてしまおう!と思わせて実行に移させてしまった。消えてしまったことを知って謝りたかった……でも誠は自分たちを避けている

 

 

「アリシアちゃんの為に帰っているんやけどランダムなんよ」

「ねぇ向こうと通信できないの?」

 

 その言葉に2人は首を横に振る。次元震の影響でミッドと通じないのもあるが、今ここで自分たちで通信しても出てくれないだろう

 

 

「わたしがもっと偉くなったら、首に鎖を巻き付けても連れてくるから」

「はやてちゃん…それはちょっと」

「誠君も意固地になっておるんや、過去を綺麗サッパリ洗い流すことは出来んくても2人のケジメぐらい聞いてあげんと」

「お婆ちゃんになるまで期待してるわ」

 

 

 辛気臭い話は放りなげて久々の再開を楽しむ4人だが、彼女たちが居ないミッドチルダでは悲惨な出来事が発生していた

 

 

 

「現在、大多数のガジェットドローンがホテルアグスタに向けて進行中です!従来のI型の他に見たこともない戦闘機タイプも出現しています。機動六課に要請をしましたが」

「残存戦力じゃ無理だな」

 

 モニターに映し出された光景を見て誠が呟く、地上のI型はザフィーラなら応戦出来るが多勢に無勢であり他の隊員を守りながら前線を維持するのは不可能だ

 

「現時点を持って第17精鋭部隊を投入する!邪魔者たち(機動六課)は負傷者を連れて退却することを通達しろ!本作戦には六合塚三佐にも参加してもらう」

「了解!オーリス三佐、現場までの飛行許可をお願いします」

「分かりました」

 

 

 彼は飛行許可が下りるまでの間に今回の部隊長に連絡を入れた。いきなり現場に駆け付けたところで混乱を招くだけである

 

 

「六合塚三佐!いったい」

「レジアス中将からの指令は聞いているな?」

「はい!ガジェットの殲滅とレリックの確保です。新型の戦闘機型に関しても既に狙撃手の準備をしています。偵察班からの情報で高い攻撃力を有しています!」

 

 

 八神はやてと同い年なのに聞きたい情報を先読みして伝えてくれる。これが経験の差なのだろうか

 

 

「こっちも空を叩く!地上に援護はいらないな?」

「存分に飛んできてください!」

 

 オーリスから飛行許可が下りた彼は屋上まで駆け上がりデバイスを展開する。いつもならレヴィが騒ぎ出すが

 

 

『誠さん私と融合してください』

「シュテル?」

『ガジェットの配置をみましたが、王の広域魔法だと周囲に甚大な被害を及ぼす可能性があります。スバルが列車を破壊したせいで経理課の人が泣いてましたよ』

 

 彼女の言葉に納得した彼はシュテルと融合するが姿が全然変わらないことに気付いた

 

『誠さん剣先を頭上に掲げて円を描いてください』

「こう?」

 

 指示されたことを行うと頭上に浮かんだ円から光が降り注ぎバリアジャケットが彼女の着ているのと同じデザインに変化し、剣ではなくレイジングハートに似た杖が握られていた

 

「牙狼かよ!」

『私も欲しくなりまして駄目ですか?』

「好きな魔戒騎士は?」

『冴島大河です』

 

 どうやら彼女は渋いオジサマが好みのようだ!少し笑みをこぼした彼は気を引き締めて現場に向かうのであった

 




フラグがビンビンに立ってましたね
なおアースラを使用した理由は八神はやてのワガママによるもので、これ以外の選択肢もありました

彼はレリックを敵の手から守ることが出来るのか?

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