時の庭園を暴走させアルハザードへの航行を強行しようとしたが、管理局手によって阻まれてしまいクローンが伸ばした手を拒絶し虚数空間の中へ落ちていった。隣には最愛の娘がいる例え光の無い死の牢獄だろうが構わない、プレシア・テスタロッサは閉じていた目を開けた
「ここは?」
周囲を見渡すと自分が室内にいることに気付く虚数空間の行きつく果てがこんな庶民的な空間であるはずが無い!まだ夢を見ているのだと思い込んでいたが
「大丈夫ですか?」
部屋の奥からジャージ姿の子供が表れた。その見た目はクローンよりも少し背が高いぐらいで同年代のように感じる。彼は持っていたお盆から飲み物を手渡してきた
「ここはどこ?」
「俺の住んでる部屋ですが」
「そうじゃなくて」
それはプレシアが求めている答えではなかった。彼女が欲しているのはここがどこの世界なのか?自身で状況を整理する為に立ち上がろうとするが足に力が入らない
「まだ寝ててください!」
「邪魔をしないで……」
彼を押しのけるように無理に力を込めるが、ふらつく体が言うことを聞かず寝ていたソファに押し倒されてしまう。彼女の上には誠が覆い被さるような体勢となり、彼の両手はプレシアの胸を鷲掴みにしていた
張りや弾力は犬耳女のボインちゃんに劣るが、熟れた果実は熱を帯びていてカイロのように程良い温かさを感じる。ゴム毬のような反発力は無いがスライムような程よい柔らかさは熟女として最高の揉み心地である。そして胸の突起は陥没しているのか先端の感触が手に伝わらない
「すいません」
久々の感触を長く味わっていたかったが流石にこれ以上はマズいと思って急いで離れたが彼女の顔は気にしている素振りは全く無かった。むしろ"何かやったの?"という感じで首を傾げていた
誠はゲンコツやビンタの1発をもらう覚悟だったが拍子抜けになってしまうが彼女は首を動かし
「アリシアは?……アリシアはどこなの?」
「ちょっと暴れないで」
「娘よ!…私の……カプセルに入ってた。一緒に」
狼狽える彼女に彼は暴れないように落ち着かせるが聞く耳を持たない、今度は制止を振り切って立ち上がり部屋の隅々まで駆け巡るが娘の入ったカプセルが見当たらない
「……アリシア」
頭を下げて床にへたりこんだ彼女は絶望した表情で涙を浮かべ娘の名前を叫んでいた。自分だけ助かったのにアリシアは
「(娘のいない人生なんて……もう)」
"ガチャ"
「ママ!」
幻聴が聞こえる
「ママってば!」
顔を上げると目の前にアリシアがいた。可愛い顔でこちらを見つめている。幻覚でも構わない最期に娘の温もりを感じる為に頬へ手を伸ばす
「どうしたの?」
彼女は不思議そうな表情で首を傾げている。幻覚にしてはリアルだと思い抱きしめた。まるで生きているように…………………生きてる?…生きて?
「アリシア‼」
大声を出すと抱いていた娘を引き離して全体像を観察する。長い間カプセルの溶液に浸かっていたせいで筋力の衰えが見受けられるが健康体のように見えて、袈裟懸けに『防人』とプリントされたTシャツはサイズが合っていないのか鎖骨の部分がだらしなく露出している
「ママやっと会えたね」
せき止められていた壁が崩壊し表に出ることのなかった感情が怒涛のように溢れ出す。鼻水や涙を盛大に流しながら再びアリシアを強く抱きしめる。
夢じゃない!自分の腕の中で娘は生きている。私のことを再び"ママ"と呼んでくれる。伝わってくる心臓の鼓動は全身に血液を送り続けて生命力の尊さを知らしめてくれる
「(声かけ辛い)」
親子の再会を見つめている誠だが学校をズル休みしている
「アリシアを助けていただき感謝します」
「ありがとうございます」
自己紹介をしたプレシア・テスタロッサは誠の対面に座り頭を下げた。娘のアリシアも真似るように頭を下げて感謝の言葉を述べている
「どうやって娘を?」
娘を救う手立てはアルハザードにしかないと思っていた。だからジュエルシードの力で次元震を起こし目的地へ向かおうとしたが…
「説明するのが難しくて、これが反応したんです」
彼は懐から金色に輝く小さな珠を取り出し2人に見せつける。それは誠がこの世界に転生したときにスキルと一緒に託された『命の珠』だった。
トレーニングから帰宅した彼は衣服が食い込んでいるプレシアのお尻を様々な角度から眺め終えると全裸少女が浮かぶカプセルを注視した。全裸より半裸で衣服が乱れる系が好みの誠にとってアリシアは守備範囲外で下半身も反応しない
「(ドラゴンボールで悟空やバーダックがこんなカプセルに入っていたな)」
カプセルの周囲をグルグル回りノックをしてみるが反応が無い、オブジェとしても似つかわしくない、部屋が狭くなっているので『四次元マンション』の中に搬入しようと身体強化魔法を使って持ち上げると、胸ポケットに入れてあった『命の珠』が見たこともない強い光を放っていたので取り出した
「ええええっ!何?」
手のひらで輝く珠は宙に浮いてカプセルの中へ侵入しアリシアの心臓に吸い込まれるように溶けていった。口をポカンと開けて呆然とした表情の誠だったが、少女の目が"カッ!"と見開き自分のことを見つめている
「ゴボボボボボゴボボフォオ!」
口から泡ぶくを大量生産している少女がカプセルの中で溺れている。行き先を風呂場に変更し金属バットでガラスを叩き割るとアリシアは新鮮な空気を肺の中に取り込むのであった
「ロストロギア…でもどうして君が」
「なんですかそのロストロギアって?」
「オーパーツと呼ばれる古代文明の遺品みたいなものよ」
彼女は見聞していた『命の珠』を誠に返すと咳き込んでしまいフローリングに吐血してしまう。アリシアは背中を摩って落ち着かせると近くにあったコップを手に取って水を飲ませる
「ごめんなさい汚してしまって」
「病気ですか?」
「数年前に患った、治療方法もない不治の病よ……もう長くもないわ。そうね持ってあと一月といったところかしら」
「ママ…そんな」
せっかく感動の再会をしたのに30日もしない間にテスタロッサ親子は離れてしまう。泣いている娘を膝の上に乗せて頭を撫でる姿は痛々しいように見えてしまう
「ジュエルシードが……あったら」
その単語に聞き覚えがあった。確かボインちゃんと会った時も"ジュエルシード"と口にしていた。彼はフローリングを拭いた血まみれのティッシュをゴミ箱に入れると『四次元マンション』の倉庫から捨てるのを忘れていたビニール袋を取り出した
「もしかして…これのことですか?」
彼の手には3つのジュエルシードが握られていた
「重ね重ね本当にありがとうございます」
額を床に打ち付けるプレシアの病気が完治した。ジュエルシードは生物の願望を叶えるロストロギアで彼女が娘を復活させる為に探していたものである。誠から渡されたそれを使って彼女の体内に蔓延っていた不治の病を撃退させた。
「治ってよかったですね」
目の下に隈は残っているが不健康そうな見た目から脱却したプレシアは29歳ぐらいに見えてしまうほど若々しく感じる。肌のツヤとハリが全然違った
「なんてお礼を言ったら」
「これでアリシアちゃんの成長をその目で見ていくことが出来ますね」
「出来ることは限られますが何でも言ってください」
流石にここで"胸と尻を揉ませてください!"とは言えない、もしかしたらさせてくれるかもしれないが冗談でも口にしてはいけないと分かっている。だから彼は意を決して
それは欠けていたパズルのピースをはめ込むように、明日を生きる為に必要な力を得る為に熟女に対して頭を下げた
テスタロッサ親子存命ルートに入りました。なお誠君の守備範囲は広い方ですが5歳の女の子には欲情しません(年上好み)
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