心配性の実力者は今日も鍛え続ける   作:大気圏突破

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ここでようやく彼女が出ます


薬局のポイントカードは現在7800ポイント

 午前の訓練が終わり新人たちはデバイスの制限が解除された。ヒヨッ子だった彼女たちも着実に1歩ずつ成長している。その日は午後から休みになり4人はそれぞれの相方を伴って街へ繰り出した。海鳴市での一件があるので六課では、所用で席を外している誠とフェイト以外の主力が待機し緊急の要請に備えている

 

 

 

「久しぶりですね六合塚三佐、テスタロッサ執務官」

「お呼びいただきありがとうございます!レティ提督」

 

 2人はかつて六課に在籍していたグリフィスの母親である人事部を統括するレティ・ロウラン提督に呼び出され彼女のオフィスに足を運んだ

 

 誠がグリフィスに頼んでいたクロノに関する調査だが、彼女の方から直接伝えたいということで呼び出されたのである

 

 

 

「業務じゃないので硬くならなくて結構です」

 

 階級や役職を口にしてしまうの職業病なのかもしれない、プライベートでも言ってしまうことは多々あるので直すことが出来ないのだ!

 

 

「まずはグリフィスのことについてお礼申し上げます!」

「こっちの隊長の不祥事を押し付ける形だったので、アフターケアという訳ではありませんが」

 

 深々と下げてきた頭を見てから2人は八神はやてが犯した失態について謝罪する。本来ならここに彼女を連れてくるべきだが今回は目的が違うので、改めて謝罪の場を設けて頭を下げさせるつもりだ

 

「もしあのままだったら後見人の任を降りて権限を返上するつもりでした」

「配慮の出来ない隊長で申し訳ございません」

 

 懲戒免職という再就職に不利なモノを与えてしまったのに金銭だけでフォローをしなかった。経験したことがなかったと言えばそれまでだが、人間関係が身内だけで事足りた弊害がここにきて顕著になってきている

 

「彼女のことですが今後立ち回る為には政治力も必要になります。このことに関しては別の機会に申し上げようと思います」

「心遣いに感謝します」

 

 耳の痛い話を聞き終えるとソファに腰を下して出された紅茶に口をつける。朝から緊張続きだったので口の中がカラカラだったからカップの中が空になってしまう

 

 

「クロノ君のことね、グリフィスから理由も聞いている」

「レティ提督なら分かると思いまして」

「知ってるわ…でも先に1つ言わせて、エイミィはもう無理よ」

「どうしてですか?エイミィは…」

 

 やっと彼の尻尾を掴むことが出来たのに彼女の口から放たれた"無理"という言葉に2人は動揺してしまう。確かに今年も試験に落ちたが悲観するような歳ではない

 

「彼女は私の下にいたから、親心って訳じゃないけど気になって調べたの」

 

 レティは溜息を吐きながらパネルを操作し、エイミィの過去5年間の試験結果の内容を2人へ見せつけた。彼女の成績は年を追うごとに悪くなり今年は前年の6割の点数だった

 

 

「オペレーターとしては優秀だけどそこまでなの」

「素質…センスが無いと?」

「ここまで来るだけでも凄いことだけど、更に上を目指すには突破しなければいけない壁がある」

「だけどエイミィは頑張って」

「頑張っているのは彼女だけじゃないの、テスタロッサさん貴女なら分かるでしょ」

 

 一浪したとはいえフェイトも狭き門を突破したエリートである。数多くのライバルを蹴散らして今の地位を得た

 

 

「ごめんなさい本題と逸れてしまって、クロノ君だけど準遺失世界『ダンカーク』で復興業務に携わっているわ」

「聞いたことがない世界ですね」

「管理局が見捨てた世界だから知らないも当然ね。彼の覚悟を知ってる身からするとこっちに戻ってくることは無いと思うけど」

「教えていただきありがとうございます」

 

 2人は立ち上がって彼女に頭を下げるとオフィスから退出した

 

 

「どうする誠?…多分上手くいかないと思う」

「分かってる。2人を会わせたところで確実に口喧嘩から仲違いへ発展するな」

「エイミィもこのままにしておくと危ないよね」

「俺らの口から言えることじゃないな、本人が察してくれると楽なんだが」

 

 帰りの車の中で今後のことを話し合うが解決策が浮かばない

 

「どっかで時間を作ってクロノに会いたいが場所が遠いな」

「アルフに頼んでみる?」

「その線で動いてみるかとりあえずリンディさんにも伝えないと」

 

 息子の居場所を伝えるために六課の後見人であるリンディ・ハラオウンのところへ通信を繋ごうとした矢先だった。八神はやてからの緊急通信が届いた

 

 

「六合塚監視官の緊急出動を要請します!」

 

 今日は帰りに薬局に寄って頭痛薬を買おうと思う誠であった

 

 

 

 

 

「ギン姉!」

「一気に蹴散らして目標までの道を作る!スバル行くよ」

 

 地下道ではフォワード達と本日付で機動六課に出向となったギンガ・ナカジマが合流し、ガジェットたちをスクラップにしていった

 

 エリオからの通信を受け地下を彷徨っていた幼女を保護して持っていたレリックを確保したが、地下道にも反応があり5人は急いだ!しかし行く手にはガジェットの大群が押し寄せくるので目標の場所まで辿りつけない

 

 

「エリオ訓練したやつをやろう!」

「分かった」

 

 ルーテシアは進行してくるガジェットの足元に複数の召喚陣を展開すると中から大量の鎖が飛び出して拘束していった。そしてエリオは自身の腕に電気変換した魔力を纏わせて手元の召喚陣に向けて突っ込み一気に放出する

 

 

「「綴り雷電!」」

 

 電気を通した鎖がガジェットたちに襲い掛かりダメージを与えて爆散させていく、2人の愛の共同作業によって行く手を阻んでいた敵はスパークしながら燃えないゴミに変貌させ目的地まで向かうとボロボロの民族衣装を纏っていた少女がレリックの箱を持って歩いていた

 

 

 

 

「現れたガジェットの殲滅だな!」

「なのはちゃんとシグナムたちが向かっているんやが多勢に無勢なんや、誠君には広域魔法(・・・・)で海上のガジェットを潰してほしいんや」

 

 もう2つしかない貴重な権限を惜しみなく使い彼を投入する。手札を出し惜しみして被害が増えるのは避けたいのだ

 

「レヴィたちを高町とフェイトにつかせる。数は多い方がいいだろ!」

「お願い…こっちも準備出来次第に向かうから」

 

 なのは達のリミッター制限を解除するより誠を出撃させれば『四次元マンション』の中に住む3人も戦力として扱える。ユニゾンデバイスだが単体でもS+に匹敵する実力者である。車を止めて外に出ると2人はデバイスを展開しバリアジャケットを身に纏った

 

 

「シュテルはフェイトと一緒に、レヴィは高町のところへ向かってくれ!」

「誠さん…大人モードになりますので」

「僕も!」

「分かった存分に暴れてこい!」

 

 

 了承を得た2人は小型モードから急成長して誠たちと同じ背丈になり、それぞれのデバイスの名前を叫んで変身を完了させた。3人が飛び立つのを確認した彼はディアーチェと融合するがシュテルと同様に変化しなかった

 

『我にも必要であろう』

「あのな~…こんな一大事に」

『2人と違って叫ぶだけで良い、我は王だ!分かっておるな』

 

 軽く溜息を吐いた誠は剣を持って鍔の部分を指で弾いた

 

「「王鎧武装!」」

 

 

 バリアジャケットは彼女と同じ漆黒に変貌し背中には飛行用の羽まで展開していた。シュテルの時と同様に剣からエルシニアクロイツに似た杖が握られている

 

『やはり王たる我に相応しいモノだ!』

「頑張りましょう王様」

『心込めてもっと敬え!』

 

 騒がしい声をBGMにしながらアスファルトを砕いて蹴り上げ、指定されたポイントに向けて全速力で飛び立つのであった

 

 

 

 

「管理局機動六課です!そのケースには捜索指定ロストロギアが入っています。大人しく引き渡してこちらの指示に従って下さい!」

 

 ギンガの呼びかけに桃色の髪の少女は答えることはなかった。実力行使という訳にはいかないが持っているモノが危険であるためにやむを得ない、ティアナが近づこうとすると

 

 

「ギャッ!!」

「ティア」

 

 彼女を守るように召喚魔法から現れた敵に吹き飛ばされてしまい壁に激突し意識を失った。その召喚獣は見た目が異質で紫とシルバーの光沢に、バイクのパーツがバラバラにくっついた骸骨のように見える外見で単眼でスバルたちを睨んでいた

 

 

「エリオはルーを守って、スバル!」

 

 彼女の言葉にスバルはティアナを救助しルーテシアに回復を頼み召喚獣と相対するギンガの援護に向かう。2対1で勝っているのに召喚獣が自分たちを圧倒している。攻撃を繰り出しても硬い装甲に弾かれてしまいダメージを与えることが出来ない…しかし壁をブチ抜いて副隊長のヴィータとリインフォースが登場し

 

 

「テートリヒ・シュラーク!」

 

 勢い良く振りぬいたハンマーが召喚獣の装甲に直撃し轟音と共に吹き飛ばされた。廃棄区画を粉々にしながらの攻撃にスバルたちは乾いた笑いをしていたが

 

 

「マグナギガ…ファイナルベント!」

 

 地震のような揺れに襲われ廃棄区画が崩れ落ちそうになる。外では緑色のロボットが複数現れてスバルたちのいる区画に向けてミサイルや砲撃魔法の嵐を与え続けていた

 

 

 

 

「わんこ蕎麦かよ!」

『チマチマと現れよって』

 

 海場ではユニゾン状態の誠と隊長のはやてが迫ってくるガジェットを撃ち落としていた。苦戦はしていないが数の多さに辟易している

 

 

『うぬよ、変だと思わないか?』

「どうした?ディアーチェ」

『なぜこうも広域でバラバラに現れる?我々をどんどん外側に遠ざけるような』

 

 地下はギンガを含む新人たち、空戦が出来る隊長と副隊長は戦闘機タイプのガジェットの対応に追われている。現在1番手薄になっているのは…保護した幼女とレリックが乗ったヘリコプターである。そしてホテルに現れたアイツが出てきていない

 

 

「八神ハメられた!」

「っえ?こんなときに下ネタなんて」

 

 とりあえずグーで彼女の頭を殴った…3回ほど

 

「敵さんの狙いはヘリの方だ!まんまと罠に乗せられた」

「そんな…中にはシャマルが」

 

 ロングアーチに通信を繋いだ瞬間、飛んでいるヘリに向かって高火力の砲撃魔法が放たれた。そして彼は封印していた必殺技を解き放つ

 

 

「眼鏡に指紋!」




ルーテシアが機動六課にいるので某召喚少女は敵になります。竜は10年前にシグナムたちが蒐集をしたときに全滅させているので竜召喚は出来ません、スカ博士の作ったメカ召喚獣を繰り出します

マテリアル娘の大人モードですが
誠の魔力を消費して成長するので翌日の彼はグッタリします。なおレヴィは「カッコイイ」という理由だけで常にソニックフォームなので体のラインが浮き出てノーブラです

王様との融合はキングオージャーからです

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