心配性の実力者は今日も鍛え続ける   作:大気圏突破

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原作アニメでティアナたちが無茶をしてなのはがキレたシーンで「パンツめくれぇ!!!」(空耳)が有名になったけど

日曜日の皐月賞で『パントルナイーフ』という馬が出て新馬の頃から注目していたけど『パントル』が『パンツ取る』と脳内変換される筆者は末期ですか?(なんなら『パンツ取るナイーブ』って想像してしまった)


何気ない行動が世界の未来を変えてしまう

 時空管理局で長年『掃除のおばちゃん』として親しまれていたベテラン女性局員は腰の状態が芳しくないということで退職することを決意した。しかし自身の後任となる人物が決まらずに退職となったことで情報の引継ぎを行うことが出来なかった。

 

 それは彼女が若い頃に先輩局員から口伝で代々と教えられてきたことが含まれていたが、彼女の代で止まってしまった

 

 

「ったく、掃除なんて雑用の仕事じゃん!」

 

 

 結局のところ後任は見つからず命令違反の懲罰で若い局員が期間限定で行うことになった。ゴミを集めて掃除機をかけようとするが近くにコンセントが無い、しかも古い掃除機で差し込みプラグが平刃2本のA型ではなくプラグを挿し込んで回転させる『引掛タイプ挿し込みプラグ』だったせいで近くにない

 

 ゴミを放置すれば懲罰が延長されるので、身を屈めて調べていたら差し込み口が見つかったが使用中であった。彼はちょっとだけなら問題ないと思って抜いてしまい掃除機のやつを差し込んで掃除を終わらせた。そして片付けをするときにプラグを戻さなかったことで、時空管理局はとある3人との通信が2度と出来なくなるのであった

 

 

 

聖王教会ロストロギアの横流し発覚!

 

 ミッドチルダ北部ベルカ自治領に本部を置く聖王教会の司祭が時空管理局の局員と結託して横流しを行っていたことが発覚した。司祭は研究目的で借りたロストロギアを違法研究グループに売り渡し得た金額を局員と折半していた

 

 当社の取材により局員はギャンブルによる借金の返済、司祭は援助交際に使用していたことが判明しています。管理局は解決に向けて専任チームを作り事態の収集に務めていますが聖王教会は沈黙したままであり共同歩調がとれていない

 

 

 

「な~んかヤバいことになったな」

 

 新聞を折り畳んでテーブルの上に置いた誠はミッドチルダ全域を震撼させているスキャンダルの記事を読み終えて溜息を洩らした。調査部に依頼したことをレジアスに伝え見解を述べると中将はすぐに上と掛け合い、貸し出しているロストロギアの調査を行った

 

 案の定というべきか彼の悪い予感は的中し、本局で保管していたモノが聖王教会の司祭の手によって売買されていた。どうやら教会側の方から話しを持ち掛けられ借金苦ということもあって共犯者となってしまった

 

 

 

「誠、持ってきたよクロノの報告書」

「じゃあ調べるか」

 

 執務官の彼女は印刷した過去数年分の報告書をテーブルの上に置いて病気や体調不良に関する記載が無いか調べ始めた。しかしどこにも病気の『病』の字すら存在せず、いきなり調査は暗礁に乗り上げた

 

「どれも似通った文面だね」

「俺たちが考えすぎているだけなのかな?」

「でも病気のことを隠す理由がないよね?」

 

 

 クロノは頭でっかちだが合理的に物事を考えて動く、こっちに戻って治療して復興支援に戻るのが最適解である。帰ってこないということは家族や自分たちに知られたくない理由がある

 

 

「病院に直接乗り込みたいけど、管理局が見捨てた世界だから手続きが」

「執務官の印籠も無敵という訳じゃ……今なんて言った?」

「っえ?『管理局が見捨てた』がどうしたの?」

 

 

 手元にある報告書に目を落とすと『本局』と記されていた。提出された日付けは去年の12月である。頭の中で何かが弾けスパークしそうな感覚に陥る

 

「フェイト、印刷する前のデータはあるよな?」

「うん…それがどうしたの」

「まず『時空管理局』の文字検索を頼む」

 

 そう言われた彼女はパネルを操作し報告書の文面から『時空管理局』の文字を抽出した

 

「次は『本局』と『氏』で検索」

「ねぇ…いったい、何を?」

「その次は『尉』『佐』『士』を出して」

 

 いったい何のつもりなのか分からない、こんなことをやってクロノの病気の実態が掴めるのか?…しかし言われた文字を分けていくと彼女も違和感に気付いてしまう

 

 

「これってまさか?」

「多分だけど別人がクロノの名前を使って、報告書を書いて管理局に提出してた」

 

 5年前の7月から特定の文字が使われなくなっていた。敵対してフルチンになった時にクロノは『時空管理局』と口にしていたのに今では『本局』の2文字だけである

 

 

「でもこれだけじゃ」

「証拠としては薄いな、別の裏付けが必要になる」

 

 これを向こうに突きつけても効果は薄い、もっと強い力で働きかけないと駄目である。頭の中で今後の作戦を練っているとフェイトの端末にリンディから通信が入った

 

 

「どうしたんですか?」

「ちょうど良かった誠君もいるのね。少し尋ねたいことなんだけど…」

 

 モニターに映る彼女だが、少し歯切れの悪そうな口振りで表情も硬くなっている

 

「エイミィがクロノを見掛けたって!」

「「はっ!?」」

 

 いったい何が起きているのやら?答えを教えてくれる人がいたら2000円札をあげるから教えてほしい、もちろんピン札で払うから

 

 

 

 

 

「ふむ!問題はなさそうだな」

「稼働データも十分です。トーレに負けましたが戦力としては申し分ないですね」

 

 とあるラボでは誠とエロ談議を交わした変態博士ことスカリエッティとウーノが肩を並べていた。2人はスバルたちが地下道で戦ったメカ召喚獣の能力値を見ている

 

 

「私たちとは違ったコンセプトですね」

「さしずめサイボーグか改造人間といったところだな」

「しかしドクターなぜ感情を残したのですか?戦闘に不要なモノでは?」

「それは私の趣味だ!ウーノ完璧とは何だ?」

 

 その質問に彼女は顎に手を当てて黙ってしまう。当たり前のように『完璧』を求めていたが、問い掛けられると答えに詰まる。子供ならテストで100点を取るのが完璧というが博士の求めることではないと理解している

 

「分かりません」

「ウーノそれが『完璧』だ!」

「?」

 

 言葉の意味が分からない、正解であるのが完璧ではないのか?

 

「『完璧』とは到達点(ゴール)であり先が無いことだ!そこに創造の余地はない、君が口にした『分からない』以外の言葉は可能性だ!科学者はそれに恋をする。それが例え1%…否0.1%でもチャンスがあれば告白をするのさ」

 

「科学者にとって『完璧』は『絶望』だよ!」

 

 

 スカリエッティはケタケタと笑いながら彼女に顔を近づけて瞳を見つめる

 

「感情という数値化できない不純物が私に新たな可能性を与えてくれるかもしれない、かつての仲間や家族を見て躊躇するのか拳を振りぬくのか楽しみでワクワクする!彼の顔を見て六課の隊長たちはどんな反応をするのか?楽しみなんだ!」

「あのエースも対象ですか?」

「もちろん!彼は最高だ!」

 

 そのときウーノは思った。こんな変態に好かれてしまった地上のエースに少し同情する。もし会う機会があれば住所を教えてもらおう。お中元とお歳暮ぐらい送らないと失礼だ

 

 

 

 

 

「それで見かけたのは本当にクロノだったんですか?」

「私がクロノ君を見間違えることなんてないって!」

 

 モニターに映るエイミィは鼻息を荒くしていた。誠は頭を掻きながら話を聞きながらノートに詳細を書き込んでいく、隣にいたフェイトはガジェットドローンが現れたことで出動したので1人である

 

 

「でも後ろ姿だったんでしょ?しかも最後に会ったのは10年前って」

「だけどあれは絶対にクロノ君だって!」

「エイミィ」

 

 さっきから似た文言の繰り返しである。誠が否定的な言葉を口にしたらエイミィが感情で反論しリンディが宥めている。ストレスの多い環境なのに追い打ちかけないでほしい

 

 

「リンディさん今までクロノから通信や手紙って?」

「前までは通信だったけど今はメールばかりね、命日には帰って来なさいって書いても『忙しいから難しい』って、顔を見せてくれるだけでもいいのに」

「(こっちの予想はほぼ的中ってことか)」

 

 モニター越しの対面で気軽に話せるのが当たり前となってしまい、手紙の文化は地球よりも下火である。せいぜい恋人で送り合うのが関の山だ!だからこそリンディは違和感に気付けなかった

 

 ただ自分たちで調べたことを伝えるのは悪手である。今日中に準備をして明日には艦に乗って『ダンカーク』に向かっているだろう。そして門前払いで戻ってくるのが容易に想像できる

 

 

「ねぇ…誠君が調査部に」

「彼等を過労死させるつもりですか?これからのことを考えてください!」

 

 ロストロギア横流しの問題で専任チームと連携する調査部は忙しくなる。なんなら誠は専任チームの方に声を掛けられたが断っている

 

「ごめんなさい…でも」

「高町の方にも伝えます。外で働いている知り合いにも声を掛けてみますので」

「ありがとう」

 

 通信を切ると背もたれに全体重を預けて特大の溜息を吐いて缶コーヒーを一気飲みした。六課に赴任してから老け込んだ気がする。休みと癒しがほしいが邪魔するように端末が再び鳴る

 

 

「ご多忙のところ申し訳ございません」

「なんだ?そっちからなんて」

「三佐に相談したいことがありまして」

 

 その通信を受けた夜に彼は隊舎を抜けてミッドチルダ東部の森林地帯へ向かった




キャロが地下道で出した召喚獣はお察しですよね?

前回で書き忘れましたが今週は朝勤なので更新は夜になりますので(しかしここまで毎日更新しているし頑張ってみよう)

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