平仮名が連続するのが多くて見た目が悪そうなので、誠が初期以外で名字呼びしてるのはそのせいです(はやても同様)
例)なのはは(なのは+は)
がなのは(が+なのは)
高町・隊長・末っ子(初期)を使い分けしてます
下の名前が平仮名だと厄介
召喚士の女の子キャロ・ル・ルシエは両親の顔を知らずに育った。故郷は焼かれ家族や守護竜は襲ってきた4人の騎士たちの手によって滅ぼされた。彼女と乳母は里の戦士たちの奮戦により難を逃れることが出来たが生きる術を持ち合わせていなかった。命が尽きる恐怖が迫り死神の鎌が襲い掛かる…しかし天は彼女を見捨てることはなかった
「赤ん坊か」
「どうする?」
訓練中であったトーレとチンクがキャロを見つけて保護をした。本来なら見捨てても良いはずだが泣き叫ぶキャロから感じる魔力に興味を抱いたことで運命は彼女に未来を与えた。シグナムたちが里を襲っている様子をモニターで覗いていたスカリエッティは興味を持たず、今後産まれてくる娘たちを指導する2人の教材程度の認識だった
「召喚士の素養があるのか?」
「そうみたいなんです~、しかもかなりの上物のようで」
しばらくしてからクアットロの報告を耳にした彼だったが心が揺れ動くことはなかったが
「皮肉ですわよね~、闇の書の主は周囲を不幸にさせて自分だけ幸せを享受して家族と暮らし、あの子は何もしていないのに全てを奪われしまうなんて」
「クアットロ、確か闇の書事件はギル・グレアムが関与していたはずだよな?」
その問い掛けに眼鏡をキラリと光らせ嬉々と答える
「はい~今は寒い星で独り身の監獄暮らし、管理局の英雄もただのお爺ちゃんですわ!」
スカリエッティの頭の中で白紙の台本にインクが垂らされるが三文芝居の域を出ない、観客をアッと沸かせる要素が必要になる
「知ってますか?管理局の元執務官が彼に情報提供をしていたみたいで、しかもその執務官は守護騎士の主である八神はやてに関する人物たちと顔見知りのようで」
彼女は管理局に潜入しているドゥーエから聞いた情報に脚色を加えて伝えると、スカリエッティの顔は次第に狂気的な笑みを浮べて腹を抱えて笑いだす
台本を黒く染めたスカリエッティは最高評議会と通信を繋ぎ2つの玩具を手に入れた。グレアムは獄中死に偽装し『ダンカーク』にいる彼は不満を持つ者に金を与え襲わせ生きていることを偽らせた
「頼んだよクロノ・ハラオウン…いや元クロノ・ハラオウン、私の欲望の為に」
訓練用のフィールドではギンガを含めたフォワード陣が隊長・副隊長コンビと模擬戦を行っている。今までだったらスバルとエリオが突撃するのが定石だったが、ティアナの指揮を信じ過度な深入りはしなかった。ヴィータとなのはを分断し連係させないようにしている
またギンガの加入によって戦術の幅が広がった。彼女の存在はアメフトにおけるTE(タイトエンド)であり、状況に応じて先陣を切ったりガリューと一緒にルーテシアを守るディフェンダーとして動けるのは強みである
「隣をいいか?」
「ご自由に」
少し離れた場所で模擬戦を見ていた誠の隣にシグナムが並んだ!いつもキリっとした表情の彼女だが昨今のゴタゴタで少し険しい顔をしている
「お前は知っていたのだな私たちがやったことを?」
「リンディさんが教えてくれて、現場の映像はR18に指定されそうだから隠してくれたと思います。やっぱりギル・グレアムからの?」
「仮面の男に変装していた使い魔からの情報で、それに縋るしかなかった」
シグナムは拳を握り震え瞳から涙を流していた。彼は小さく溜息を吐くとポケットからハンカチを出して手渡す
「すまない」
「あれはやりすぎだ!八神が死ぬまで黙っておくつもりだったのか?」
「………」
その問いに彼女は言葉を返すことができない
「知っていたのに言わなかった俺達も同罪と言いたいのか?」
「違う!違うんだ!私は主に…はやてに未来を……あしたを」
「襲われた人たちも明日を迎えたかったはずだ!シグナム言っておくが背負いきれないぞ、八神の足にいったい何人何匹の命がくべられた?あいつの背中に隙間なんて存在しない押し潰されるだけだ!」
彼は別モニターに切り替えるとボロボロの民族衣装を纏った少女と、機械化した召喚獣がヴィータの攻撃を受ける直前の様子を映し出した
「(なんか引っ掛かるんだよな~似たようなことが昔あったような)」
防御の姿勢をするメカ召喚獣に既視感を抱いていた。しかし答えを導き出せないモヤモヤが心の中で渦巻いてしまい気持ち悪い、魔導士として強敵との戦いは覚えているのに何かが思い出せないのである
「六合塚監視官!少し良いですか?」
「ちょっと待ってくれ」
ティアナから通信が届き少女を映し出していたモニターを閉じた
「シグナム…今回のことは力になれない!それだけだ」
「…誠」
これはシグナムたちの罪であり、彼やフェイトたちが立ち入ることが出来ない問題である。彼等は行く末を見届けることしか出来ないのだ!
「お聞きしたいことがあります」
「さっきの模擬戦の講評か?」
「それもありますが…兄を"ティーダ・ランスター"という名前をご存知でしょうか?」
その言葉に対して真っ先に反応したのは長年付き合いのあるスバルと当時のことを知るギンガ、少し遅れてティアナの過去を知る高町なのはも彼女に視線を向ける。それはタブーなのだから
「知ってるよ!あの7対1はクイントさんを助けた後だったな」
「兄はどうでした?」
「個としては弱かったが、指揮官としてとても優秀だった」
「…それって?」
「ジャックさん古い映像だけど出せる?」
【任せてください】
出てきたモニターを拡大し全員に見えるようにした。そこには13歳の誠に対して仲間を鼓舞しながら的確な指示を出しているティーダの姿があった
「雑誌で圧勝って書かれていたが内心結構ヤバかった。心が見透かされたような気がして戦いにくかった。恭也さんが『武』の強さならティアナのお兄さんは『知』の強さだな」
「『知』の強さ?」
「状況判断に優れている。庶民的な言い方をすると冷蔵庫にある食材だけで最高の料理を作り出すことが出来るってこと」
「ロクゴウ君…ちょっとそれは」
あははっと乾いた笑い声をあげながら指で頬を掻いている
「俺も含めてだけど、六課の隊長たちは『武』に寄り過ぎているからゴリ押しの戦法が当たり前になってる。でもさっきの模擬戦だがティアナの指揮は良かった。スバルたちもお前のことを信じているから命を預けることが出来る」
「…それは……あの」
「指揮官は仲間に信じてもらってこそ真価を発揮する。入ってきた頃より良い顔になったな」
「ありがとうございます!」
その場にいる全員が目を点にさせてしまった彼が人を褒めるなんて見たことがなかった。長年の付き合いがある彼女も口をあんぐりとさせて隣にいるヴィータと顔を合わせていた。きっとこれは天変地異の前触れなのかもしれない、もしかしたら世界中に散らばっているレリックが同日に爆発するのかも?
なおその場にいなかったフェイトやシャマルにも伝えたら同じような反応をしてしまい、入院することを勧められてしまい彼は2人にゲンコツをかました
「そんなに変なこと言ったか?」
「「「【言いました!】」」」
3人とデバイスに突っ込まれる誠であった
それから数日後、聖王教会に赴いた八神はやては表ではなく隠し通路を経由して教会内に入った。外にはマスコミやプラカードを掲げる人々でごった返している。報道されたロストロギア横流し問題について沈黙を貫いているのが不興を買っている状態だ
「カリムすまん、私のところの監視官のせいで」
「いいえ、そもそも問題を起こしたのは教会側です!はやてが謝ることではありません」
「それで聖王教会はどないするつもりや?」
はやての目の前に座るのは彼女の友人で、機動六課最大の後ろ盾である教会騎士団に籍を置くカリム・グラシアである
「解明班を招集しているのですが、身内の不祥事を訴えることに忌避感を持つ者が多くて」
「はよせんとマズイことになるかもしれん」
「何を根拠に?」
今回の件で管理局内では聖王教会を"危険団体"として処理をする機運が高まっている。あくまで過激な思想を持つ少数の面々が騒いでいるだけなので今のところは大きな問題にはなっていないが、ギル・グレアムの裁きのように周囲を巻き込んで世論を焚きつける可能性もある
「なんとか今は擁護派が押さえているみたいや、だから今のうちにポーズだけでもとらないとアカンって、"協力して1日でも早い解決を目指します"って言うだけでも必要なんや」
「分かりました!すぐに会見の準備を」
「せや、もう少しで陳述会もあるし…そこで」
今後の青写真を描くだけでも気持ちが落ち着く、とりあえず今は顔を真っ赤にしている人たちの怒りを鎮めるのが先である。しかし彼女達の下に最悪な知らせが届く
遠距離から狙うことを狙撃といいますが拳銃でも個人を狙った場合も『狙撃』に含まれます。誰が何の目的で撃ったのでしょうか?次話をお楽しみ
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