バトルビデオを文字化してみた 作:名無しのドーブル
「サポート要素、ドコ?????」
と、いうわけで本編どうぞ。成り行きは割とリアルの
会話をヤカラ味足しただけのものです。
ネット対戦だとギミック決まらないけど
フレ戦だと物足りないジレンマ。
翌日、某所。
「認められるかあんな試合!!」
「ふざけんなてめぇ、いてこましたるぞワレェ!!」
「やってみろやこの●●、オォン⁉」
そんなこんなで、再戦することに。
今回俺が組んできたのは霰パ。
相手を氷漬けにしてやる――
そんな意気込みで連れてきた連中だ。
先手はユキノオーとフリーザー。
――その瞬間、辺りに細かい雪片が舞い始める。
空気は冷たく凍りつき、視界の端で舞う白い粒が光を
反射してきらめく。 戦場全体が一気に霰に覆われ、
息をするたびに冷気が肺を刺すようだ。
フリーザーからは淡い蒼白の光が放たれ、
ユキノオーの背中からは冷気の刃が静かに波打つ。
相手は――うげ、ジュゴンとロトムかよ。
ほげーーーって佇むジュゴンはともかく、
左右にステップを踏みながら笑うロトムは
相当厄介な存在だ。
だが幸い、形態はウォッシュロトム。よし。
「オーロラベール展開、フリーズドライ右!」
簡潔に指示を出すと、
ポケモンたちは手はず通りに動いた。
虹色のベールが広がり、ロトムは氷に包まれ――
と思ったが。
「麻痺か……って寒っ」
フリーザーは麻痺にされ、
更に冷気が吹き付けてきた。
――多分、凍える風だ。陰気臭い手を使いやがって。
風でフリーザーが離れた隙をついて
ジュゴンがロトムを救い出す。
「フリーザーはそのまま集中、
ノオーはウッドハンマー!」
再度フリーズドライが命中、
ロトムを氷に閉じ込める。
だが、氷は完全ではなく砕けた。
怪しい人魂が躯体から漂う――鬼火か!?
幸い、ユキノオーには当たらず、
そのまま新緑の鉄槌がジュゴンに直撃した。
倒しきれないかと思った刹那。相手陣営が
何かを齧っている。 食べ残し、そしてオボンか。
しぶといな、ほんとに。
もう一度同じ指示を出す。しかしフリーザーは麻痺で
身動きできず、その隙に打たれた鬼火がユキノオーに
直撃、結果ジュゴンへのダメージは微々たるものに。
肌を刺すような吹雪が吹き荒れ、
刃のような風が辺りを吹き抜けていく。
その後、なんとかジュゴンの凍える風が吹き付ける
中、 フリーザーの攻撃でロトムを倒した。
廃品回収の後、現れたのは――
「フーディンッ―――!!」
「マジカルシャインだ」
挨拶代わりに放たれた光球が弾け、
戦場を一瞬にして照らす。
氷をも払うような閃光に、ユキノオーとフリーザーは崩れ落ちた。思わず息を飲む――
ジュゴンはフーディンの背後から、
凍える風を吹き付け続ける。
じわじわ消耗し続けたツケを
払わされたか。 倒れた二体の代わりに
グレイシアとオニゴーリが繰り出す。
勝負はまだまだこれからだ。
オニゴーリには堅実に守りの体勢を取らせ、
極光を受け止める。その隙に
グレイシアがフリーズドライをジュゴンへ。
――ようやく、あの風は止んだ。だが同時に、
吹き荒れていた吹雪も静かに消えていた。
ジュゴンに代わり、相手陣へ降り立ったのは――
かの白い悪魔、トゲキッス。
あいつには人の心とか無いんか…?
また麻痺を狙うつもりか?
「フリーズドライ、トゲキッスへ!」
だが奴は飛行タイプ、氷技を叩き込めば
落ちるはずだ。 そう判断し、指示を飛ばす。
だが、その前に再び閃光が弾けた。
フーディンの二度目のマジカルシャインだ。
眩い光が戦場を薙ぎ払う。 閃光が止むとともに、
淡い水色の身体は残雪のように音もなく崩れ落ちた。
残されたオニゴーリのフリーズドライだけが
炸裂する。 土煙が舞い上がり、視界が白く染まる。
やったか――
煙が晴れる。 そこに浮かんでいたのは、
まだ余裕すら感じさせる、
邪悪な微笑みを浮かべたトゲキッスだった。
辺りの空気が澱んでいく。目に見えない圧が戦場を
満たし、空気が重くなっていくような気がした。
一方でオニゴーリの身体からは氷片がぱらぱらと
零れ落ち、 研ぎ澄まされていくようにも、
逆に不安定になったようにも見えた。
相手はニヤリと口角を上げる。
完全に調子に乗っているな……しめしめ。
「さーて、次はどう――」
「行け! 殴り飛ばせ!」
戦場を裂くように、一本の赤い軌道が走った。
一直線にフーディンへ向かうと、弾丸のような拳が
その華奢な体を吹き飛ばす。テクニシャン、一致補正
に加え命の球で威力を上げたバレットパンチ。
反応する間もなく、場を支配していた超能力者は
紙切れのように地に伏した。
「いや、卑怯だろお前!まだ喋ってただろ!!」
「はっはー! 戦場に外道も邪道もねーぞ!
勝てば官軍! テメェは賊軍なのさ!
俺は上!貴様は永遠に下!!お前の負けェーッ!」
憤慨する●●だったが、すぐに表情を引き締めた。
「チッ、作戦変更。高く飛んでマジカルシャイン!」
トゲキッスは地表付近を離れ、上空へと舞い上がる。
そして再び眩い光を放った。……いや、待て。
さっきのフーディンより、明らかに威力が高い!
予想外の威力にオニゴーリは耐えきれず地に沈んだ。
ハッサムには効果今一つとはいえ、特防は高くない。
麻怯みチンパンされた記憶が脳裏を過ぎる、、、
互いに失ったポケモンに代わり、
戦場へくり出したのは――
圧倒的巨躯、トドゼルガ。
対する相手は、カポエラー。
着地と同時、鋭い気迫が放たれる。
ハッサムの眉間に、わずかに皺が寄った。
「上空のトゲキッスを狙え!」
上空から一方的に焼かれ続けるのはよろしくない。
さっさとご退場願おう。
赤い躯体が跳躍し、鋏を振りかぶる――
その瞬間、横合いから滑り込む影。
カポエラーだ。
回し蹴りが鋼の拳と衝突する。
空中で火花が散り、鍔迫り合いを起こす。
だが、それがまずかった。
体勢を崩したハッサムへ、
カポエラーがさらに身体をひねり、
二撃目を叩き込む。 地面へ叩き落とされ、
鋼の巨体が衝撃に怯む。
その隙を逃さず上空が光に満ち溢れる。
トゲキッスのマジカルシャイン。
閃光が、ハッサムとトドゼルガごと
周囲を塗りつぶした――今だ!
「絶対零度!」
閃光に紛れ、凍てつく波動が一直線に空を貫く。
「……ッ!?」
一瞬、時間が止まる。やがて光は霧散した。
「……チッ、外したか」
「マジで心臓に悪いなオイ⁉」
晴れた視界の先。
四体は、まだ立っている。
ハッサムは鋏を鳴らし、体勢を立て直す。
トドゼルガは悠然と構えたまま、
冷たい視線で上空を見据えている。
トゲキッスは悠然とこちらを見下している。
カポエラーは雪景色となった戦場を
その瞳に写し、踊り続ける。
戦況は、拮抗。
だが何か一つ欠けるだけで、一気に崩れる。
「続行! 地割れ!」
意図を汲み、蟷螂と海獣が同時に動く。
「庇え」 たった一言。
それだけで盤面が変わった。 ハッサムの拳は、
同じく瞬時に動いたカポエラーの掌に弾かれる。
奴の手から放たれる橙色の光に、体勢が僅かに
ずれる。 地を裂き相手を地獄に落とす一撃は――
不自然に逸れ、上空で舞うトゲキッスへ向かう。
だが、浮いている相手に亀裂は届かない。……ならば。
「ムーブだ!」 前衛と後衛が入れ替わる。 トドゼルガ
が前へ。 ハッサムが一歩退く――と見せかけ。
左右に揺れ、震えるダンサーへ鋭く踏み込む。
その隙に、トドゼルガは冷気の弾丸を上空へ放つ。
「身を守れ」 だが、再び一言。
カポエラーは青い光に身体を包みハッサムの拳を受け
流す。トゲキッスは、地上へ舞い降り冷気を
やり過ごしつつ羽を休める。 攻めは通らない。
どころか―― 戦況は、ますます相手へと傾いていく。
そんなことはさせない。いや、させてたまるか。
「ハッサム、叩き落とせ! ゼルガ、砲撃用意!」
鋼の影が低く踏み込む。
だが橙の回転がその前に割り込んだ。
衝突。弾かれる。 空が白く光る。降り注いだ光が
地上の鋼を呑み込む。 赤い装甲が焼け、焦げ、
ひび割れる。膝が折れた。その様子に、
上空の悪魔が勝ち誇った瞬間。
焼け焦げた腕がわずかに振り抜かれる。
握られていた球体が放たれ、空へ弧を描いた。
かすかな衝撃。
浮遊する影の姿勢が、ほんのわずか崩れる。
間を置かず、冷気が走る。
視界が白に塗り潰され、次の瞬間には
すべてが止まっていた。
地上では鋼が倒れたまま動かない。
空では凍りついた影が、音もなく落ちてくる。
一矢報いる所か、それ以上だ。
流れに乗ってこのまま詰める!
「出番だ。〆は任せたぞ」
相手陣に現れたのは――砂塵の王、ガブリアス。
対するはこちらの切り札。
「勝ちにいくぞ。頼んだぜ!」
戦場へ躍り出たのは、紫紺の小型要塞――パルシェン。
竜が雄叫びを上げ、殻の隙間から黒い影がニタリと嗤う。 一瞬の静寂。
「撃ち抜け!トドゼルガは地割れで援護、
カポを引き離せ!」
「隙を待て!無理に助けに入るな、
準備しておけ!」
俺の、正確にはパルシェンの周囲が冷気で一気に
満ちる。 そして、生成された無数の氷塊が
散弾となって放たれた。氷の礫が竜を撃ち抜く。
鱗が砕け血肉が飛び散り、巨体が揺らぐ。
その間に、カポエラーが割り込もうと踏み込む
―― だが。 地を裂く轟音。
トドゼルガの地割れが進路を断ち、分断。
カポエラーはたまらず足を止める。
盤面制圧、このまま一気に押し切る!
しかし、ガブリアスは そう簡単には
止まらなかった。 煙を裂き、涎をも口から零し
目を血走らせこちらへ迫る。狙いは明白。
「トドゼルガ、移動しながら壁を作れ!パルシェンは撃ち続けろ、下手に動くな!」
死なば諸共、地震で二体まとめて薙ぎ払う算段。
こちらは二体とも鈍足。 削り合いになれば
カポエラーで処理できると踏んだのだろう。
なら、先に足を奪う。 トドゼルガが地面を凍結させ、
滑走するように移動を開始。 それを阻止しようと
進路を変えるガブリアスへ 不規則に氷壁が
立ち塞がる。零度の乱射だ。 侵攻速度が僅かに鈍る。
「チッ……カポエラー、殴り飛ばせ!
ガブリアスは岩雪崩!」
一角の人影が疾走。一瞬で距離を詰め、パルシェンの
懐へ潜り込む。 躊躇のない猛連撃に殻が悲鳴をあげ
る。乱打の終わり際、一際大きな蹴りを撃ち込まれ
パルシェンは弾き飛ばされる。
それがトドゼルガの横っ腹にぶつかるのとほぼ同時。
ガブリアスが岩盤をめくり上げ、
無造作に殴りつける。 岩雪崩。
砲撃と射撃が交錯し、戦場は煙に包まれる。
視界、ゼロ。
まずい、これではガブリアスに有利すぎる!
「shit!パルシェン、トドメを刺せ!トドゼルガは地割れで牽制!」
「たたみかけろ! 援護だ!」
土煙を裂いて一閃。凶刃がトドゼルガへ叩き込まれ、
さしもの海獣もたまらず身を震わせる。パルシェンの
氷弾は 豪雨のように降り注ぐ――が、
カポエラーは両掌を地に当て、
瞬時にバリアを展開。橙色の障壁が
弾丸を弾き、氷片が霧散した。
「ぐっ……ハイドロポンプ、絶対零度!」
「守れ。左へ大きく回り込め!」
瀑布の奔流と極寒の光線が奔る。だがカポエラーは
青い半球状の障壁へと 技を切り替え、攻撃を凌ぐ。
ガブリアスはその背後を 弧を描くように滑走、
半ばカポエラーを盾にする形で射線を外した。
――来るなら、ここだ。
「パルシェン、掃射再開! トドゼルガは溜めろ!」
「ガードだ! 叩き潰せ!」
来た!
刹那、俺は叫ぶ。
「今だ! 10時方向に地割れ!」
「ッ、しま――」
青い光を纏い守りを固めるガブリアスではない。
その隙を突き、 パルシェンを剛殻ごと
粉砕したカポエラーの足元へ
――断崖の一撃。 大地が裂ける。
瀕死に追い込まれたパルシェン諸共、
カポエラーは奈落へと呑まれた。
粉砕、そして玉砕。
―これには心の中の社長も拍手喝采。
煙が晴れる。
フィールドに残るのは、荒い息を吐く陸鮫と海獣。
……ふふ。
こうなることを予想していないとでも思ったか。
●●は勝ちを確信したように目を輝かせる。
「トドメだ、ドラゴンクロー!」
「眠れ。」
ね む る を 使った―――!
トドゼルガは眠って元気になった!
「こいつ……!!」
顔を引き攣らせる●●。
だがまだ俺のバトルフェイズは終了していない。
「寝言だ! 撃って撃って撃ちまくれ!」
「不味い! 下がれガブリアス!」
事前に仕込んだ通りに、トドゼルガは寝言を発動。
光線が乱れ飛び、辺りの地盤が激しく揺れ動く。
右へ、左へと躱すガブリアスの軌跡を追い、
大地が抉れ戦場は無残に削られていく。
「何が不味い? 言ってみろ」
「おめーの戦法が美味しくねーんだよ、運ゲー野郎!」
はは。負け犬が吠えている m9(^д^)プギャー
トドゼルガには食べ残しを持たせてある。
削れれば眠る。眠れば寝言で致命打を連射。
タイマンまで追い込んだ。襷だろうがヤチェだろうが
もう機能しない。 あの体力なら身代わりや
砂嵐と言った奇策も使えまい。
よし、このまま――
「……舞え」
…………あ。傷だらけの龍が、踊る。
飛び交う光線を紙一重で躱しながら、
徐々に、徐々に気迫を高めていく。
その動きは醜い畜生の足掻きではない。
かつて戦場を支配していた王の舞。
そして。
「地震だ。奴の足元を狙え。」
鳴動。トドゼルガのそれとは比較にならない震動が
大地を叩き割る。衝撃で眠りが途切れ、
攻撃の連鎖が止まる。
「怯むな! 眠ったら即座に撃ち続けろ!」
だが距離が遠い。鈍重な巨体では詰めきれない。
振動が蓄積し、眠りは浅く、攻撃は繋がらない。
削られていく。確実に。距離を保ったまま、
奴は安全圏から踏み鳴らし続ける。……これは。
「……ひ」
「……ひ?」
詰み。俺は奥歯を強く噛みしめる。歯が軋むほどに。
「卑怯者ォ……!」
「卑怯とは言うまいな?悪いけどこれ、勝負なのよね」
数分後、青い巨躯はついに崩れ落ち
戦場には竜の勝ち誇る咆哮だけが響き渡った。
俺の手元に、戦えるポケモンはいない。
賞金として、その日の夕食代を支払った。
……。
「人の金で食う焼肉うめー」
俺の財布は、真っ白になった!
にしても小説連載してる人って凄いね。
文字数も千差万別だけど
文章の改行とか色々気にしだすと終わらんのだが、、、