【完結】転生って人の心とかないんか?―有象無象のヒーローごっこ、三歩下がってついといで。 作:まだら模様
ここを書きたかったまであります。
ヴィラン連合にどう対処するのか、期待です!
キャラの語彙などの崩壊、ストーリー崩壊などの可能性がございます。
ご注意ください。
感想、評価付与は直哉が投射呪法に磨きを更にかけます。
山が燃えていた。
正確には燃えていない。しかしそう見えた。
ヴィランの個性が炸裂するたびに光が散り、木々の影が揺れる。遠くでプッシーキャッツの叫び声が聞こえる。爆発音が断続的に響く。煙の匂いが鼻を突く。
直哉は山の中を、一人で進んでいた。
部屋を抜け出した時、背後で切島の声がした気がした。振り返らなかった。
相澤の指示は「単独行動禁止」だった。
(悪いけど、従えん)
従えない理由は反抗ではない。
合理的な計算だ。
空写と投射呪法の同時起動は昨夜成功した。あとは鏃との連動だ。この三つが一本の線で繋がる瞬間が、今夜来る気がする。その予感は、前世の呪術師としての感覚が告げていた。
実戦でしか完成しない技術がある。
集団行動では、その機会が来ない。
直哉は空写を起動したまま山の奥へ進んだ。
木々の間に気配が散らばっている。プッシーキャッツの動き、ヴィランの動き。そして。
(……あそこや)
北東の方向。
プッシーキャッツの交戦地点から外れた場所に、異質な気配がある。
大きい。非常に大きい。
そして重い。
存在の「密度」が、周囲の空気そのものを変えている。生き物の気配ではない。しかし機械の無機質さとも違う。
ただ、そこにいるだけで圧迫感がある。
(脳無か)
USJの時の嫌な記憶がフラッシュバックする。しかし直哉はこの気配の質に立ち向かった。
「あくまでもこれは戦わせるために作られた何かや」
(今の俺がどれくらいのものか、確かめさせてもらう)
直哉は足を速めた。
空き地に出た。
月明かりが降り注いでいる。
直哉はそこで立ち止まった。
いた。
大きかった。
身長は三メートルを超えている。全身が筋肉の塊のようで、皮膚が異様な硬度を持っているのが一目で分かる。顔は原形をとどめていない。人間だったものに、無数の改造が加えられた痕が全身に刻まれている。
目が、ない。
いや、目があった場所がある。しかしそこに意志はない。あるのは、設定されたプログラムだけだ。
脳無、ハイエンド試作型。
それが直哉の方を向いた。
「……へぇ」
直哉は息を吐いた。
USJで相手にした脳無より明らかに格が上だ。改造の密度が違う。体積が違う。そして何より、発している「圧」が違う。
直哉は空写を起動した。
読もうとした。
(……読めない)
生き物特有の「次の動きへの予備緊張」が、ほとんど感知できない。筋肉の動きは追える。しかしその動きが「意志」から来ているのか「プログラム」から来ているのか判別できない。
生き物の揺らぎがない。
空写の精度が、通常の半分以下に落ちた。
(……そういうことか)
直哉は口の端を吊り上げた。
(この合宿で、最初にこいつを持ってくるとは。なかなか趣味が悪いな)
脳無が動いた。
速かった。
あれだけの巨体が、人間の限界をはるかに超えた速度で突進してくる。
直哉は投射呪法を起動した。
設計を組む。脳無の突進ルートを読んで回避経路を設計する。
しかし空写が読めない。
脳無がどちらに逸れるか。右か、左か。その予測の精度が半分以下だ。
設計が甘くなる。
(っ)
直哉は感覚だけで跳んだ。
直前まで立っていた場所を、脳無の拳が通過した。
衝撃波が来る。
空気が爆発したような圧力が直哉の体を打った。
着地が乱れる。膝が地面に触れる。
(重い。あの拳の質量が違いすぎる)
立ち上がりながら脳無を見た。
既に次の攻撃に入っている。体を旋回させながら、腕を横薙ぎに払ってくる。
空写で読む。
読めない。
筋肉の動きは追えるが、次の一手の精度が出ない。
(仕方ない。物理計算で動く)
直哉は設計を切り替えた。空写なしの純粋な物理計算。脳無の現在位置、速度、質量、腕のリーチから回避範囲を割り出す。
精度は落ちる。しかし動ける。
脳無の右腕が薙ぎ払いに来た。
一コマ、二コマ、三コマ。
直哉は脳無の腕の下を潜り抜けた。
ギリギリだった。
腕の風圧が直哉の左頬を叩いた。
(これは……)
勢いで体が流れる。木の幹に背中が激突した。
肺の空気が一瞬抜ける。
(痛い)
痛みを意識の端に押しやる。
立て直す。
脳無はもう次の攻撃に向かってくる。止まらない。疲れない。ためらわない。ただプログラム通りに動き続ける。
(……このままの長期戦だと死ぬだけや)
事実の認識だ。感情ではない。
あの耐久力と再生速度を相手に、消耗戦をしたら直哉が先に尽きる。
(選択肢を整理する)
一。距離を取り続けて隙を待つ。→脳無に疲労はない。消耗するのは直哉だけ。時間の問題で詰む。
二。接触型呪力集中で削り続ける。→再生速度が速い。追いつかない可能性が高い。
三。空写の精度を、この相手に合わせて上げる。→可能かどうか不明。しかし他に選択肢がない。
(三しかない)
直哉は走りながら、空写を起動し続けた。
読む。読む。読む。
脳無の動きのパターンを、強引に蓄積していく。
五分が経った。
直哉の体に、ダメージが蓄積し始めていた。
右腕に衝撃が走った。
完全には避けられなかった脳無の拳の余波が、右腕を掠めた。
(骨にひびが入ったか)
痛みを確認する。動く。問題ない。
左腿に、掠り傷。
木の根に足を取られて転びかけた瞬間、脳無の爪が左腿を引いた。
血が出ている。
着地の際に足が滑る感覚がある。
(想定以上に消耗しとるわ)
呪力の残量が減っている。この合宿で三日間、投射呪法の重ね掛けを繰り返した疲労が今になって表面に出てきた。
脳無は消耗しない。
プログラムで動いているから、疲労がない。再生するから、ダメージが蓄積しない。
直哉が接触型呪力集中で亀裂を入れるたびに、脳無の皮膚は塞がっていく。
削っても削っても、追いつかない。
(……なるほど)
直哉は息を荒らげながら、一瞬距離を取った。
(これが「詰み」の形か)
冷静に認識した。
速さがある。しかし速さを正しい場所に向けられない。
空写の精度が足りないから、設計が外れる。
設計が外れるから、接触できる場所が限られる。
接触できる場所が限られるから、ダメージが蓄積しない。
(全部繋がってる。根本は空写の精度や)
脳無が迫ってくる。
直哉は唇の端から血が流れているのを感じた。どこかで打ったらしい。
(けどなあ)
直哉は正面を向いた。
逃げる選択肢が、なかった。
逃げる理由が、なかった。
脳無の突進が来た。
今度は真正面から、最大速度で。
直哉は真正面から向き合った。
逃げなかった。
投射呪法を最大出力で起動する。
五重ね。
呪力が燃えるように消費される。
(空写で読む。重心だ。意志じゃなくて、重力を読む)
脳無の重心が前方に沈んだ瞬間。
(来る)
直哉は横に一歩だけ踏み出した。
脳無の突進が直哉の真横を通り過ぎた。
その瞬間、直哉は脳無の腕を掴んだ。
接触型呪力集中。
一点に全呪力を収束させて打ち込む。
脳無の腕に亀裂が走った。
「っ!」
しかし脳無の反対の腕が、直哉を払った。
受け身が間に合わなかった。
直哉の体が、空中を飛んだ。
木に激突する。
今度は背中ではなく、肩から。
右肩の痛みが爆発した。
地面に転がる。
立ち上がろうとする。
足に力が入りにくい。
(……本格的に、まずいな)
脳無が近づいてくる。
直哉は膝をついたまま、脳無を見上げた。
巨体が月明かりを遮る。
影の中に、直哉がいた。
(……なんや、これ)
呪力の残量を確認する。
底が見えていた。
右腕が動かない。
左腿が痛い。
唇から血が出ている。
肩が、おそらくやられている。
(俺が、こんなに『遅く』感じるなんて)
それが一番、腹が立った。
速さが誇りだった。
投射呪法が誇りだった。
要の動作を完成させかけていた。
なのに今、直哉は膝をついていた。
(クソ……!)
声に出なかった。
しかし全身が怒りで震えた。
脳無の拳が振り上がった。
直哉は膝をついたまま、その拳を見た。
(誰が負けるか)
脳無の拳が降ってくる。
直哉は動いた。
右腕が動かないなら左腕で。
足が痛いなら呪力で補う。
「俺は禪院直哉や…」
脳無の拳を、左腕一本で受け流した。
呪力で腕を強化する。骨が軋む音がした。
「あっち側へ行くのは俺や…!!!」
脳無の懐に滑り込む。
接触型呪力集中。左手から。
打ち込む。
亀裂。
「俺は誰にも負けへん…」
もう一発。
「例えあっち側の人間やとしてもや!!!」
脳無が後退する。
直哉は立ち上がった。
息が荒い。体が悲鳴を上げている。
しかし立っていた。
「お前みたいな、造られた肉の塊に」
直哉は右腕を持ち上げた。
痛みが走る。それでも上げた。
「俺が膝をついたまま終わるわけが、ないやろがぁ!!」
脳無が再び動き出す。
直哉は笑った。
脳無の突進が来る。
直哉は空写を起動し続けた。
読む。読む。読む。
意志を読もうとしていた。
生き物の揺らぎを読もうとしていた。
それが間違いだった。
(……待て)
ある瞬間、直哉の中で何かが切り替わった。
脳無に意志はない。揺らぎもない。
しかし物理はある。
重力はある。
あの巨体が動く時、物理的な重心移動は必ず起きる。プログラムで動いていても、重力は変わらない。右に踏み込む前に、重心が右に移動する。それは意志の問題ではない。
物理の問題だ。
(読めるやないか)
空写の「読む対象」を切り替えた。
生き物の意志ではなく、物体の重心移動を読む。
脳無の重心が右に動いた。
(右の薙ぎ払いが来る)
直哉は左に跳んだ。
当たらない。
(合った)
もう一度。
脳無の重心が前方に沈んだ。
(突進だ)
直哉は真上に跳んだ。
脳無が直哉の真下を通り過ぎた。
(読める)
五割だった空写の精度が、七割に跳ね上がった。
七割あれば動ける。
七割あれば、設計が組める。
(やっと戦いになってきた)
直哉は着地しながら、口の端を吊り上げた。
「誘拐? 誰を? 俺を?」
脳無が振り返る。
「……ハ、笑わせんといて」
右腕を持ち上げた。痛みが走る。それでも持ち上げた。
「君の速度、止まって見えるわ」
空写で重心を読んで、投射呪法で位置取りして、接触型呪力集中で打ち込む。
その三段を繰り返した。
打ち込むたびに脳無が削れる。削れるたびに再生する。しかし再生が間に合わなくなってきた。
直哉の接触点が増えるにつれて、脳無の動きが鈍くなってきた。
(あと少しや)
しかし直哉の呪力も、本当の底が見えていた。
右腕の痛みが波のように来る。左腿の傷から血が流れ続けている。
どっちが先に尽きるか、というところまで来ていた。
(ここや)
一点が見えた。
脳無の胸部中央。再生速度が他の部位より遅い。おそらく何らかの機構が集中しているのだろう。改造の核心部分だ。
(あそこに「鏃」を、全呪力で叩き込む)
空写で重心を読む。
脳無の次の動き、右腕の横薙ぎ。
直哉の予測進路を完全に塞ぐ軌道だ。
普通に動けば、捕まる。
(ここで…)
直哉は設計を組んだ。
横薙ぎが来る瞬間、その腕を踏み台にする。腕の上に乗って、一瞬で胸部中央に肉薄する。
呪力の残量を全て、右手の先端に集める。
(ここで、全部使う。これで終わらせたる)
投射呪法、最大出力。
脳無の腕が来た。
直哉は腕の上に乗った。
脳無の腕が直哉の重さで一瞬止まる。
その一瞬。
直哉は空中で設計を完成させた。
胸部中央への最短経路。
「拡張術式:空写」が脳無の次の動きを読む。
「投射呪法」が直哉の体を最短経路に乗せる。
相手を穿ち貫く一点集中の動作「鏃」用の呪力を右手の先端に収束する。
三つが同時に動いた。
その瞬間。
何かが、弾けた。
光が見えた。
直哉の右拳の先端で、黒い火花が散った。
黒閃。
呪力が〇コンマ一秒以内に物体に衝突した時に発生する、通常の二・五乗倍の出力を持つ現象。
前世で一度だけ体験したことがある感覚が、今全身に広がった。
世界が変わった。
正確には何も変わっていない。
しかし直哉の中の「何か」が、変わった。
呪力の核心に触れた感覚がある。
自分の全身を流れる呪力が、一本一本の糸として感じられる。
世界が静止しているように見える。
脳無の次の動きが、見える。
空写が必要ない。
ただ、見えているから。
投射呪法の設計が、既に完成している。
組む必要がない。
鏃の行き先が、決まっている。
疑う必要がない。
ゾーン。
(……ああ)
直哉は理解した。
黒閃は扉だった。
呪力の核心を掴んだ瞬間に開く、別次元への扉。
この感覚の中では、三つの技が別々の動作ではなくなる。
「空写」と「投射呪法」と「鏃」が、一つの呼吸になる。
(……三つが、一つになった)
名前が、来た。
ゼロコマ。
相手の第一コマが始まる前に、全てが終わっている。
零駒。
「これで、終わりや」
声は静かだった。
ゾーンの中では感情的な高揚はない。
ただ、全てが澄んでいる。
空写が脳無の次の一手を読む。
投射呪法が直哉の体を最短経路に乗せる。
鏃が全呪力を拳先に収束させる。
時間にして〇コンマ数秒。
脳無の視点では、直哉が消えた。
次の瞬間、直哉は脳無の胸部中央にいた。
「お前が俺の、第一号や」
黒閃、二発目。
直哉の右拳が、脳無の胸部中央に叩き込まれた。
黒い火花が、今度はより濃く、より深く、炸裂した。
脳無の胸部が、内側から爆発した。
轟音。
巨体が吹き飛ぶ。
木々をなぎ倒しながら、脳無が空き地の端まで飛んだ。
地面が抉れた。
土煙が上がった。
再生を試みる。
胸部中央から、細胞が動こうとする。
しかし動かない。
黒閃の二発目が、再生機構ごと焼き切った。
脳無が、動かなくなった。
沈黙。
土煙が風に流れていく。
直哉は着地した。
右拳の先端から、わずかに煙が出ていた。
ゾーンが、ゆっくりと引いていく。
全身の痛みが戻ってくる。
右腕。左腿。右肩。唇。
どこもかしこも、痛い。
(……思ったより、全部痛いな)
直哉は立ったまま、動かなくなった脳無を見た。
月明かりの中で、巨体が横たわっている。
「零駒」
声に出した。
文字通り相手の動きが始まる前に、全てを終わらせる。
(……悪くない名前や)
直哉は満身創痍だった。
しかし負けた気は、一切しなかった。
「やあ、お疲れ様」
拍手が聞こえた。
直哉が振り返った。
木の陰から、道化師めいた男が出てきた。
Mr.コンプレス。
ヴィラン連合のメンバーだ。シルクハットにマント。道化師の仮面。その目が、直哉を品定めするように見ていた。
「見事だったよ。本当に。あの脳無を、一人で」
「……用があるなら手短にしてくれ。俺は今、全部痛いんや」
「ハハ、それは失礼。でも君には用がないんだ。私が来たのは、別の目的があって」
Mr.コンプレスの視線が、直哉の後ろに動いた。
直哉が振り返った。
爆豪がいた。
いつの間に来ていたのか。爆豪も山の外に出てきていたらしい。その目が直哉を捉えた。
「ハァ? ドブカス野郎、なんでお前がここにいやがる!?」
「こっちの台詞や」
「二人とも、絵になるね」
Mr.コンプレスが言った。
「でも今夜の目標は確保済みだ。一人もらっていくよ」
空写を起動した。
Mr.コンプレスの個性が発動しようとしている。周囲の空間を球体に圧縮する個性だ。
発動範囲を読んだ。
(俺には当たらない)
しかし。
(爆豪くんには当たる)
直哉は一瞬、考えた。
呪力残量を確認する。
底をついていた。
零駒を使った後だ。右腕はまともに動かない。今から全力で動けば、倒れる可能性がある。
爆豪を守るために動いて、自分が倒れる。
(割に合わない)
その計算が出た瞬間。
Mr.コンプレスの個性が爆豪を捉えた。
「なっ、何しやがっ……!」
爆豪の声が、球体の中に消えた。
Mr.コンプレスが笑いながら後退する。
「また会おう。君の力には、相応しい舞台がある」
「要らん」
「そうかな。ヴィラン連合は、才能に飢えているよ」
「俺の才能は俺のもんや。譲渡する予定はない」
Mr.コンプレスが肩をすくめた。
「残念。では」
闇の中に消えた。
直哉はその場に立ったまま、爆豪がいなくなった方向を見た。
静寂。
遠くから声が聞こえてきた。
複数の生徒が駆けてくる気配がする。
直哉は空を見上げた。
夜明けが近い。
東の空がわずかに白み始めていた。
「あーあ」
呟いた。
「爆殺くん、ドナドナやね」
一呼吸。
「……まぁ、俺が助かったからええわ」
誰かが近くに来た。
切島の声がした。
「禪院! 無事か! 爆豪は!?」
「…連れていかれたわ」
「なんで止めなかった!!」
直哉は切島を見た。
「個性の出力が底をついてた。動いたら俺が倒れてた。俺が倒れて二人ともやられるより、一人やられる方がマシな計算やった」
「計算って……! 爆豪のことが、どうでもいいのかよ!」
「どうでもよくはない」
「じゃあ!」
「でも、俺が倒れてでも守る理由がない。俺が倒れたら、次に戦える機会も消える。それだけや」
切島が言葉に詰まった。
目が赤くなっていた。
直哉はその目を一秒だけ見て、視線を夜明けの空に戻した。
右拳を見た。
黒閃の痕が、まだ熱を持っていた。
零駒。
ゼロコマで終わらせる技が、今夜初めて戦場で使われた。
(次は、もっと速く終わらせる)
それだけを考えながら、直哉は夜明けの空を見ていた。
満身創痍で。
負けた気は、一切しないままで。
拡張術式、技紹介
拡張術式:空写(くうしゃ)
詳細: 空間そのものを脳内の24fpsフレームに投射し、1秒先の未来までを24枚の静止画として網膜に焼き付ける先読みの絶技。
効果: 相手の動きを「予測」するのではなく、あらかじめ「視認(確定)」することで、あらゆる攻撃を紙一重で無効化し、最短の隙を突き刺します。
技:鏃(やじり)
詳細: 空写で先読みし、投射呪法で加速した状況で加速のベクトルを一点に集約し、反動を全て「貫通力」に変換する高威力の相手を穿ち貫く一撃。
効果: 24fpsで積み上げた膨大な慣性エネルギーを、針の先のような一点に集約して放ちます。
総称:零駒(ぜろこま)
「空写」での先読み → 「投射呪法」での加速 → 「鏃」での必殺。一連の動作の総称です。
この一連のプロセスを、相手が瞬きする暇(1枚のフレーム)すら与えず、「零(ゼロ)」のラグで完結させる動作の総称。
意味: 直哉にとって「零駒」とは、戦いにおける「呼吸」であり「格」そのものです。相手が「何が起きたか」を理解する前に、既に全ての工程が終了しているという絶望を指します。
ようやく直哉が強化できました!
ここまで長かった…胸熱シーンになってると嬉しいです!
直哉もこれにはご満悦みたいです!…この様子だと評価と感想をもらえたら更に技に磨きがかかかりそうです!
日刊70位、UA 約18,000突破。本当にありがとうございます。
本当は分ける予定だった内容を、熱量のままに1話へ凝縮しました。
正直、作者としても己の殻を1つ破った今回には特別な思い入れがあります。
もし今回の1話で『直哉、最高に格好いい(クズい)!』と少しでも思っていただけたら、ぜひ評価付与や感想ででその熱を伝えてください。
評価が30を、いや、40を突破すれば、明日の『直哉』はさらに加速します。
直哉を、私の同じ作品の野獣先輩が届かない高みへ一気に連れていってやってください!