東方怠惰人   作:栗ンプ

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お久しぶりでごさいます。
第16話でございます、それではどうぞ!(^ ^)



新たな異変


朱「……寒い。」

 

突然で申し訳無いが俺は今、最高に寒い。どのくらい最高かと言うと某吸血鬼のハイな時ぐらい最高だ。何故だ? 何故こんなにも寒いんだ? 当然だろう何せ今外は……

 

朱「なんで春の季節なのに雪が降ってんだよ……。」

 

そう、もう春の季節のはずなのに何故か雪が降っている。これは間違いなくあの異変がやってきた。

まさか、こんなにも早くに来るとは思わなかったけどな。

 

朱「あぁ〜怠ぃ〜。動きたくね〜。」

神『そんな事言うとらんと、早く解決して来たらどうじゃ?』

朱「え〜? ……面倒くさ。」

神『お主はいつもそんな感じじゃな。なんやかんやで解決してくれる癖に、このツンデレさんめ☆』

朱「ぶっ殺すぞクソジジイ。」

神『暴言も行き過ぎると暴力のなるのじゃよ?』

朱「知るか、てめぇが気色の悪いこと言うからだろうが。しかも今回はマジで怠いんだよなぁ、俺寒いの嫌いだし。あぁ〜、コタツあったけぇなぁ……出たくない。」

神『だらけきっとるの。』

朱「コタツ考えた奴は神だな。」

神『え? ワシ作ってないよ?』

朱「テメェじゃねぇよ。」

 

あぁ〜にしてもどうすっかな〜。異変解決も怠いけどずっとこのままってのも怠いしなぁ〜。あぁ〜、霊夢達が解決してくれりゃ話は早ぇんだけどな。ん〜……しゃあねぇな、行くか。

 

朱「あぁ〜、怠い〜寒い〜動きたくない〜。」

神『お、行くのか?』

朱「このまま寒いのも嫌なんだよ。どうせ俺が絡まねぇと解決しねぇんだろ?」

神『よく分かっとるの、それじゃあ頑張ってくるのじゃぞ。』

朱「あいよ。」

 

とりあえず霊夢んとこにでも行ってみるか。魔理沙も一緒に居りゃ楽なんだけどな、後は咲夜さんも一緒に解決するんだっけか? そこだけは嬉しいな。さてと、パパッと終わらせてくるか。

 

博麗神社

 

霊「あぁ〜寒い。こう寒いと動くのが面倒ね。……なんか朱人の気持ちが今なら分かるような気がするわ。」

 

霊夢がコタツに入って温まっていると、風を切る音が聞こえたと同時にザクっと雪を踏みしめる音がきこえた。襖がガラッと開くと、いつもの白黒カラーで厚着をしている魔理沙が入ってきた。

 

魔「おーい、霊夢ー!いるかー!」

霊「大声出さなくても聞こえてるわよ。何の用?」

魔「決まってるだろ? この雪、間違いなく異変だぜ。早く解決しに行こう!」

霊「あぁ〜、解決したいのは分かるんだけどこうも寒いとねぇ〜。面倒よね〜。」

魔「なに朱人みたいな事言ってるんだよ。いいから行くぞ!」

霊「えぇ〜。」

 

霊夢と魔理沙が話し合いをしていると、またザクザクと雪の中を歩いている音が聞こえる。今度の来客はどうやら歩いてきたようだ。しかし今度は室内に入って来ずに外から霊夢を呼びかける。

 

朱「博麗、居るか?」

魔「ん? あの声朱人じゃないか? おーい朱人!こっちだぜー!」

霊「何であんたが呼んでるのよ。」

魔「良いじゃないか。どっちも知り合いなんだからさ。」

朱「邪魔するぞ〜。」

 

襖が開くとマフラー、手袋、耳当てなどかなりの厚着をした朱人が入ってきた。

 

魔「よう朱人、お前から此処に来るなんて珍しいな!何の用なんだ?」

霊「だから何であんたがきいてんのよ、ここ私の神社よ?」

 

霊夢がジト目で魔理沙を睨んでいる。がコタツに入ったままなので威圧感は微塵も感じない。

 

朱「この雪、多分異変だろ? 俺らで解決しに行くんだよ。」

霊魔「「……え?」」

 

霊夢と魔理沙が信じられない物を見たかの様な顔で朱人を見ている。当然だろう、何せあの常日頃だらけきっている朱人が自ら異変解決をしようと誘ってきたのだから。

 

霊「朱人大丈夫? まさかこの寒さで頭がやられちゃったの? まさか、この雪に続いて異変⁈」

魔「それとも風邪でも引いたのか⁈ 熱は無いみたいだけどちゃんと休んだ方が良いぜ?」

朱「失礼な奴らだな…俺がんな事言っちゃ悪いのかよ?」

霊「いや、悪い訳じゃ無いけど…ねぇ?」

魔「うん、流石にビックリしたぜ。」

 

ったくこいつらは俺の事をどういう目で見てんだよコノヤロー。

 

神『そりゃ常日頃から怠い怠いと言っておればビックリするじゃろ。』

 

うるせぇよ寒いのは嫌なんだよ、あぁ〜何か怒るのも怠い。

 

神『言った側から怠いとな……。』

 

朱「兎に角寒いのは嫌なんだよ、早い所解決しようぜ。」

霊「朱人が言うぐらいなら動くけど……やっぱり変ね、もしかして別人?」

朱「良い加減にしねぇと俺手伝わねえ魔ぞ?」

霊「ごめんごめん!謝るから!……はぁ、それじゃあ行きますか、異変解決!」

魔「私が言っても動こうとしなかった癖に朱人が言うと動くんだな。」

霊「そこ!うるさい!」

 

そんなこんなで異変解決へと向かう霊夢、魔理沙、朱人三人であった。

時は少し戻り、所変わって紅魔館では。

 

咲「困ったわね。」

 

キッチンにて咲夜が頭を抱えていた。なんと買い溜めしていた材料などが底をつきそうなのである。

 

咲「このままでは食事も紅茶も出せなくなる。どうしましょう……。」

レ「どうしたの、咲夜?」

咲「お嬢様、実は……」

 

 

メイド説明中

 

 

レ「なるほどね、それじゃあ咲夜貴女に異変解決を命じるわ。」

咲「……どういう事でしょうか?」

 

咲夜が頭の上に?マークを付けて首を傾げている、レミリアの急な要求に流石の咲夜も頭が回らなかった様だ。

 

レ「雪が降って材料が買いに行けないなら雪を止めれば良いのよ、そうすれば解決出来るでしょう? どうせこれも異変なんでしょうし、あの巫女と魔法使いと一緒に解決に行ってらっしゃい。」

 

レミリアの無茶苦茶な要求、普通なら雪を止めろなど誰がどう足掻いても無理な話、しかしそこに居るのはあのパーフェクトメイド我等が咲夜さん!主人に命じらた彼女に出来ない事など無いのだった!

 

咲「お嬢様が仰るならば仰せのままに。」

レ「では行ってらっしゃい、気をつけてね。」

咲「畏まりました。」

 

そう言った直後咲夜はレミリアの目の前から消えた。彼女の能力「時間を操る程度の能力」である。

 

レ「さて、それじゃあ咲夜が帰ってくるまで何してようかしら? あらそう言えば頼んでた紅茶は? ……作って貰ってから行って貰えば良かった……。」

 

 

そう言ってレミリアは項垂れながら自室へと戻って行った。

 

時は戻り博麗神社から異変解決へと向かった三人。

 

魔「にしても本当に凄い雪だな、これじゃまともに動く事も出来ないぜ?」

霊「そうねぇ、ねぇ朱人何か便利な道具とか持ってない? あんたなら何かしらあるでしょ?」

朱「むちゃ言うなよ、俺はどこぞの猫型ロボットじゃねぇんだぞ?」

 

まぁぶっちゃけ雪止めるぐらい余裕だけど。

 

霊「猫? 何それ? まぁ良いわ、兎に角今は先へ進みましょう。」

朱「何かあてでもあんのか?」

霊「無いわ、勘よ。」

朱「はぁ〜、またかよ。」

魔「心配すんなって!霊夢の勘は当たるんだから。」

 

まぁそうだけどよ、俺が関わってるから何かしら変わってねぇか不安なんだよなぁ。まぁ前は特に変わって無かったっぽいし大丈夫かな……ん? あれ、咲夜さんか?

 

魔「ん? あれ紅魔館のメイドじゃないのか?」

霊「そうね、こんな所まで一体何の用かしら。」

咲「二人とも久し振りね……って朱人様⁈」

朱「おっす十六夜さん、お久しぶり〜。」

咲「お久しぶりでございます、どうして此方に?」

朱「ん〜? 寒いの嫌だからよこいつ等と異変解決しに行こっかなと思ってよ、十六夜さんは?」

咲「私はお嬢様に異変を止めろと申されたので此方の二人と共に解決へと向かおうと。」

朱「なんだ、目的は一緒か。じゃあ一緒に行こうぜ。」

咲「え? 朱人様も御一緒に?」

朱「おう、さっき言ったじゃねぇかよ。」

咲「そう、でしたね、では御一緒させて貰います。」

朱「なんで動揺してんのか分かんねぇけど宜しく〜、おいお前等も宜しくぐらい言っとけよ。」

 

この男実はちゃっかり咲夜とのフラグを立てていた。

 

霊「え? あ、ええそうね。宜しく。」

魔「宜しくな!それより朱人何で私達は呼び捨てでこいつは敬語なんだよ⁈」

朱「あ? お前等がもうちょっと行儀良くしてたら敬語だったかもな。」

霊「何ですって⁉︎ 魔理沙は兎も角私も行儀が悪いってどう言う事よ⁉︎」

魔「おい!私は兎も角ってどういう事だよ⁉︎」

朱「あぁ〜面倒くせぇ〜。」

 

 

 

 




お久しぶりでごさいます!
あれから半年以上経ってしまいまして申し訳ございません!(泣)
でも不定期更新って書いてあるし大丈夫だよね?(オイ)

さて16話でしたが如何だったでしょうか久し振りに書いたので余りよろしく無いかもしれません(自業自得)
こんな調子では次回はいつになる事やら……

それではまた!(`・∀・´)ノシ

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