何か不備があったらぜひ教えてね!
え?せーはいせんそう?なにそれ!おもしろそう!ねぇねぇ根源さん、おしえて?
ここは日本のとある街。夏休みが明けて新学期が始まり、少しずつ寒くなってくるこの夜は、どこか緊張感があった。
そんな夜の協会の中に、一人の神父が佇んでいた。
その神父は、少し茶色がかった髪色に葵色の瞳をもっており、美しい顔で静かにほほえんだ。祭服も相まってとても神秘的な雰囲気をただよわせている。
神父はゆっくりと天井を見上げ、
「ついに、始まるのか……、聖杯戦争。_____なんで俺が監督役なのかな、もうヤダよ…。」
………。
とても神秘的な雰囲気で、そう言った。
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同時刻、とある一軒家で一人の幼児が本を読んでいた。
その本は魔導書であり、幼児が読んでいるページには、英霊について記されている。
「えーれーさんってかっこいいなぁ…。ぼくもなってみたい!でも、どうやったらなれるんだろう…?つぎのぺーじにかいてるかな?」
そうしてページを捲ると、魔術師が「聖杯戦争」のために召喚する、神話や歴史上の英霊の一側面を実体化させた特殊な使い魔、サーヴァントの召喚方法が載っていた。
しかし、そこには一番の問題点である、通常の魔術師では消費する魔力が膨大すぎて召喚できない・召喚できても維持できないという当たり前のことが記されていなかった。
素人がこれをみて実行すれば、魔力が枯渇して死んでしまうだろう。
これを読んだ幼児は……
「よし、さーばんとさんをしょーかんしよう!」
……素人が実行すれば、魔力が枯渇して死んでしまうだろう…。
かくして、幼児はせっせと召喚しようとする。床にあるものを退かして、チョークで床に術式を描いていく。
…本を読みながらやっているにも関わらず、ところどころ術式が間違っている。本当にやる気があるのか疑わしい。
「ん〜…、もういいや!かくのめんどくさい!このまましょーかんしちゃえ!」
挙句の果てには、術式を描くことをやめてしまった。そして、そのまま召喚しようとしている。
もう一度言おう。これは素人が完璧に行っても、魔力枯渇で死んでしまうやり方である。
「えーっと、なんていうんだっけ?まぁいいや!かっこいいさーばんとさん!きてー!」
控え目にいってクソみたいな召喚方法である。これでは、サーヴァントはおろか普通の使い魔すら召喚できないだろう。
その時だった、術式(描き途中)が光り、魔力が渦巻く。風が吹き、肌を荒々しく撫でる。
その光は輝きを増していき、……………異常な程に輝きはじめ、辺りをてらす。
「うっ!まぶしー!」
幼児はそう言いながら、腕で目を覆う。
そして、一際強く輝いたのち、光が収まっていく。
光が収まり、そこに現れたのは…!
「……ウゥゥゥゥゥ」
藤色の髪を揺らして佇むその姿は、一見すれば死の陰影を纏った薄幸の少女であるが、その肌に刻まれた接合部と頭上の黄金の避雷針が、彼女が人の手によって「造られた」異形であることを残酷に主張している。
純白であるはずの花嫁衣装は、鉄錆の匂いが混じる重厚な金属パーツによって無機質に補強され、愛を誓うための装束から、返り血を浴びるための戦装束へとその意味を変節させていた。
前髪の間から覗く金と赤の双眸は、春の陽だまりのような無垢な静謐さを湛えながらも、その奥底には制御不能な狂気と破壊の衝動が澱のように沈んでおり、見る者に「兵器として完成された美」の完成と破滅を予感させる。
バーサーカー【フランケンシュタイン】
それを目にした幼児は…
「うわぁ!かーいー!すごい!ほんとーにしょーかんできた!」
そんなことを言いながら、藤色のサーヴァントに近づいていく。
「ウゥゥゥゥ…?」
サーヴァントは唸りながら幼児に向かって首を傾げた。
まぁ、唸っているから意味はわからナ
「…?『あなが私のマスターですか?』って、どーゆーこと?ますたーってなに?」
…………。イヤベツニワカッテタシ…
「…!ウー! ウァー!」
言葉?が伝わったのがよっぽど嬉しかったのだろう。弾むような声で唸っている。
どうやら幼児はマスターのことを知らないらしい。本には聖杯どころか、マスターのことすら書いてなかったようだ。…あの本を作った奴は人を殺したいのだろうか?
幼児はフランケンシュタインと話している。純粋な彼女は子どもと相性がいいのだろう。仲良く話していた。
「じゃあふらんちゃんは、はんりょ?をみつけるためにここにきたの?」
「ウ、ウゥ!」
ちゃっかり生前のことや聖杯への願いを聴き出している幼児は、フランケンシュタインに質問をする。
「ねぇふらんちゃん、せーはいせんそーってなに?まじゅつってなぁに?」
…なんでサーヴァント召喚できたんだこいつ。
ともかく、どうやら幼児は聖杯戦争どころか魔術のことも知らないらしい。
フランケンシュタインはどうにか説明しようとするが、抽象的すぎて上手く説明できていない。
「……ウ、ゥ……。」
自分の生い立ちや気持ちを聴いてくれた幼児の役に立てないのが悲しいのだろう。俯きながら、消え入りそうな声で唸っている。
そんな彼女に対し幼児は…
「だいじょーぶだよふらんちゃん!いましらべるからちょっとまって!」
元気にそう言った幼児に対し、フランケンは首を傾げる。それはそうだろう。なんせ今いる部屋には、魔術に関する本は一つしかないのだから。
そして、幼児はどこかを見ながら言った。
「ねぇ”根源さん”、せーはいせんそーってなぁに?あと魔術ってなぁに?」
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………は?
「ハゥ……!?」
今、幼児は確かに”根源さん”と言った。…は?
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根源。または根源の渦。
それは、万物の始まりであり終着点。あらゆる事象の因果の起点であり、この世のすべてが記録されているものだ。
全ての魔術師にとって「根源に辿り着くこと」は共通の最終目標であり、そのための手段(学問)が魔術とされるほどである。
また、根源に辿り着いた者が得た力を、「現代の技術で再現不可能な結果」として現世に持ち帰ったものが「魔法」と呼ばれるものだ。
魔法の中には、魂を物質化するもの、世界を渡り歩くもの、無から有を生みだすものなどが存在している。
辿り着いただけでここまでの報酬を得られるのが根源という存在だ。
そして、人類の中には根源に愛された異端、
”根源接続者”が存在する。
接続者は根源の情報を自在に引き出すことができ、魔術の詠唱も不要で、思考しただけで世界の理を書き換えるような事象を引き起こせる。
まぁだからこそ、全てを知り、全てを叶えられる。
だから人生に対する執着や「驚き」が欠如しやすい傾向にあり、周囲の人間からは、人間に擬態した「何か」のように感じられることもあるのだが…。
まぁ根源と繋がるってことは全てに繋がるってことだから、人格やら存在が消えちゃうのが定石だけどね★
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《聖杯戦争とは、手にした者のあらゆる願いを叶える万能の願望機「聖杯」を奪い合う儀式のことです。 7人の魔術師、先ほどフランケンシュタインが言っていたマスターが、過去の英雄の影法師である「サーヴァント」を7騎召喚し、最後の1組になるまで戦い合います。また、令呪という聖杯からマスターに与えられる3画のアザがあります。これはサーヴァントに対する絶対命令権であり、これを使い切ることは脱落を意味します。その他、ets…。なお、これら全てに例外があり、ets…。》
《魔術師とは、「根源」という真理に辿り着くことを目的とする学徒のことです。魔術師は、魔術回路という魔力を生成・制御するための、魂に刻まれた「疑似的な神経」をもっています。これを持っていない人間は、どれだけ知識があっても魔術を使えません。基本的には遺伝で受け継がれます。また、魔術刻印という…ets。》
全が、無が、幼児に情報を伝える。それはまるで、道を示す先生のように、語りかける落語家のように、優しく手を握る母のように、となりで話す親友のように…。
「へー、すごーい!そんなのあったんだ!……!?じゃ、じゃあ、ふらんちゃんをしょーかんしたぼくはますたーで、せーはいせんそーのさんかしゃなの?」
《はい。あなたは聖杯戦争の参加者です。しかし、あなたはまだ聖杯戦争に参戦するためのサーヴァントを召喚していません。狂戦士(バーサーカー)クラスであるフランケンシュタインは、あなたが勝手に聖杯からの援助なしに召喚したサーヴァントです。》
「えぇ〜、そんな〜…。」
「ムゥー!!」
いつの間にか蚊帳の外にされたフランケンが、唸って不満を示した。どうやら、バーサーカーといえども少しは人間らしいものがあるらしい。
そんな彼女に幼児は、
「あ…!ごめんねふらんちゃん!今、”根源さん”にせーはいせんそーについておしえてもらってたの!」
「……ハ、ァ?」
フランケンが理解を拒むような、そんな声音で尋ねる。
「…ん?”根源さん”のこと?”根源さん”はね、ぼくがうまれたときからある、ちょーのーりょくだよ!」
「むかしね、『おなまえおしえてください』っていったら、《根源、または根源の渦、アカシックレコードとも呼ばれています。》っておしえてもらったから、”根源さん”ってよんでるの!」
「」
あまりの情報(質がヤバい)にフランケンがもとからあまりだせない声を出せなくなっている。
「あ、じこしょーかいするのわすれてた!ぼくのなまえは■■■■だよ!よろしくね!」
実はこれと同じ内容でスレを立てたんだよね…