Vorpal Bunny   作:Vorpal Bunny

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ヴェスパー7排除でパトロールしている監視部隊の隊員視点です。


00 「壁」夜警にて

 

「うぅ、今日は冷えるねー…」

 

「隊長、気を抜かないでください。今は夜警の最中です。いつ襲撃かあるかわからないですよ。」

 

「とは言ってもね、副隊長。この『壁』を襲撃してこようとする奴はそうそう居るまい。」

 

「解放戦線や独立傭兵が考えられます。」

 

「そりゃそうだけど、これだけの警備に加えてⅤ.Ⅶのスウィンバーンさんもいる。こんな場所に襲撃を仕掛けるとは考えにくいでしょ。」

 

「それはそうですけど…」

 

 

 

ここは通称「壁」、ルビコン解放戦線が拠点化していた交易上の要衝。多数の砲台とMT部隊により形成された防衛ラインに加え、重装機動砲台ジャガーノートが配備されていたが、先日、見事に「壁越え」を果たし、現在はアーキバスが占拠していた。

 

 

 

「…それにしても、吹雪だなんて今日はツイてない。」

 

「そうですね、視界不良で警備に支障が出ないか心配なところではあります。」

 

「いやー、そういうことじゃないんだけどなー…」

 

 

 

 

…ザザッ

 

 

 

 

「…隊長、今、妙な物音が聞こえませんでしたか?」

 

「ん?何も聞こえなかったけど、聞き間違えじゃないかい?」

 

 

 

 

…ザザザッ

 

 

 

 

「聞き間違えじゃないです。何か…何かが高速で移動するような音がかすかに聞こえます。」

 

「本当かい。それじゃ、気を引き締めないと。」

 

「恐らく1時の方角です。配置されてる隊員に連絡します。…連絡がつかない?隊長、やはり何者かに襲撃されている可能性があります。」

 

「それじゃあ、僕らは僕らの役割を果たさないとね。何としても襲撃者の記録を録るんだ。」

 

「了解です。」

 

 

 

襲撃者の可能性が提示され、2人の間で緊張感が高まっていく。

 

 

 

「…10時の方角…8時の方角…隊長、後ろから来ます!」

 

 

 

振り返った瞬間、何かが跳ねた。

続いて、上方から襲いかかる機体への衝撃。

それでも自らの役目を果たすべく、必死に動きを追おうとする。

振り返り、キャプチャーカメラで捉えた瞬間、視界が暗転した。

…どうやらメインカメラがやられたらしい。

急いでサブカメラに切り替えるが、そこには隊長の機体が地面に転がっているだけであった。

 

 

 

「いたたたた…、すまない、一瞬でやられてしまったよ。」

 

 

 

隊長の機体は、武器を持っていた右腕と、左脚が付け根から無くなっていた。

 

 

 

「まったく仕方がないですね。今、起こしますので私の手を引っ張ってください。」

 

「…副隊長、どの手を引っ張ればいいんだい?」

 

「どの手って、私の右手を…っ!?」

 

 

 

指摘されるまで気が付かなかった。

私は、右腕のみならず、左腕も綺麗に破壊されていた。

 

 

 

「…隊長、奴の姿は記録できましたか?」

 

「いいや、記録することはできなかった。でも、奴の後ろ姿は見ることができた。」

 

「どのような特徴でしたか?」

 

「機体は黒。恐らく軽量の逆関節。武器はショットガンだった。」

 

「なるほど…」

 

「そうだなぁ…強いて言うならうさぎのような印象を受けたな。」

 

「うさぎ…ですか?」

 

「ああ、うさぎと言っても、凶暴な殺人うさぎのようなね…」

 




最後までお読みいただきありがとうございます!
AC6にどハマりするあまり、初めて二次創作に挑戦してみようと思いました!
不定期にはなると思いますが、これからも続けていきたいと思います!!
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