「うぅ、今日は冷えるねー…」
「隊長、気を抜かないでください。今は夜警の最中です。いつ襲撃かあるかわからないですよ。」
「とは言ってもね、副隊長。この『壁』を襲撃してこようとする奴はそうそう居るまい。」
「解放戦線や独立傭兵が考えられます。」
「そりゃそうだけど、これだけの警備に加えてⅤ.Ⅶのスウィンバーンさんもいる。こんな場所に襲撃を仕掛けるとは考えにくいでしょ。」
「それはそうですけど…」
ここは通称「壁」、ルビコン解放戦線が拠点化していた交易上の要衝。多数の砲台とMT部隊により形成された防衛ラインに加え、重装機動砲台ジャガーノートが配備されていたが、先日、見事に「壁越え」を果たし、現在はアーキバスが占拠していた。
「…それにしても、吹雪だなんて今日はツイてない。」
「そうですね、視界不良で警備に支障が出ないか心配なところではあります。」
「いやー、そういうことじゃないんだけどなー…」
…ザザッ
「…隊長、今、妙な物音が聞こえませんでしたか?」
「ん?何も聞こえなかったけど、聞き間違えじゃないかい?」
…ザザザッ
「聞き間違えじゃないです。何か…何かが高速で移動するような音がかすかに聞こえます。」
「本当かい。それじゃ、気を引き締めないと。」
「恐らく1時の方角です。配置されてる隊員に連絡します。…連絡がつかない?隊長、やはり何者かに襲撃されている可能性があります。」
「それじゃあ、僕らは僕らの役割を果たさないとね。何としても襲撃者の記録を録るんだ。」
「了解です。」
襲撃者の可能性が提示され、2人の間で緊張感が高まっていく。
「…10時の方角…8時の方角…隊長、後ろから来ます!」
振り返った瞬間、何かが跳ねた。
続いて、上方から襲いかかる機体への衝撃。
それでも自らの役目を果たすべく、必死に動きを追おうとする。
振り返り、キャプチャーカメラで捉えた瞬間、視界が暗転した。
…どうやらメインカメラがやられたらしい。
急いでサブカメラに切り替えるが、そこには隊長の機体が地面に転がっているだけであった。
「いたたたた…、すまない、一瞬でやられてしまったよ。」
隊長の機体は、武器を持っていた右腕と、左脚が付け根から無くなっていた。
「まったく仕方がないですね。今、起こしますので私の手を引っ張ってください。」
「…副隊長、どの手を引っ張ればいいんだい?」
「どの手って、私の右手を…っ!?」
指摘されるまで気が付かなかった。
私は、右腕のみならず、左腕も綺麗に破壊されていた。
「…隊長、奴の姿は記録できましたか?」
「いいや、記録することはできなかった。でも、奴の後ろ姿は見ることができた。」
「どのような特徴でしたか?」
「機体は黒。恐らく軽量の逆関節。武器はショットガンだった。」
「なるほど…」
「そうだなぁ…強いて言うならうさぎのような印象を受けたな。」
「うさぎ…ですか?」
「ああ、うさぎと言っても、凶暴な殺人うさぎのようなね…」
最後までお読みいただきありがとうございます!
AC6にどハマりするあまり、初めて二次創作に挑戦してみようと思いました!
不定期にはなると思いますが、これからも続けていきたいと思います!!