オホーツクの暁鐘 ~アイヌと極寒の諸民族を導き巨大連邦国家を創る~   作:サウス

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続きました!

(一話目の投稿設定間違えて本来はもっと書き溜めしてから連載始めるはずだったのは内緒。)


第2話:和人の船と、春を約束する毛皮【1656年 冬】

 サㇽの地に、冬が本格的に牙を剥きはじめていた。

 アイヌモシㇼの朝は、ひたすらに白い。

 

 白さは美しさではなく、静寂のかたちをしていた。音は雪に吸われ、遠い鳥の声さえも途切れ途切れにしか届かない。人の息だけが、かろうじてこの世界に生きているものの証のように立ちのぼる。

 ハルコルが暮らすコタンは、沙流川の支流沿いに開けた、わずかな平地にあった。

 

 萱や笹で葺かれたチセが、互いの肩を寄せ合うように六軒ほど建ち並んでいる。人口にすれば、老若男女あわせても五十人に満たない、小さな集落だ。

 チセの煙出し穴から、白い煙が細く天へ昇っていく。

 

 あの煙が消えることは、その家の火が絶えたことを意味する。火は煮炊きのためだけにあるのではない。暖を取り、壁を乾かし、囲炉裏のそばで毛皮を柔らかく保ち、吊るした鮭――サッチェプを燻しながら、冬のあいだの命を支える。火は、ここでは文字どおりコタンの心臓だった。

 

 「ハルコル、外は冷える。火のそばにいなさい」

 

 オヒョウの樹皮で編んだ着物、アットゥㇱに身を包んだ母親が、囲炉裏の灰をならしながら言った。

 

 「ううん、平気だよ。父さんたちは?」

 

 「男たちは朝早くから、鹿を追って山へ入ったよ。雪が深くなる前に、少しでも肉を蓄えておかないとね」

 

 ハルコルは毛皮を頭から被り、チセを出た。

 鼻腔を刺すような冷気が、一瞬で肺の奥まで入り込む。

 

 だが、その冷たさの向こうで、コタンの女たちがせわしなく立ち働いていた。川の氷を割って水を汲みに行く者。薪を割る者。獲れた獲物の皮をなめす者。誰一人として、手を止めてはいない。

 アイヌの暮らしは、常に自然との命懸けの対話だった。

 

 そして、その対話は決して一方通行ではない。

 与えられるものを受け取り、奪われるものを耐え、それでも明日の火を絶やさないために手を動かし続ける。

 

 (……見事なまでの、相互扶助だ)

 

 ハルコルは雪を踏みしめながら、村全体を見渡した。

 この村では、誰かが獲物を獲ってくれば、コタンコㇿクㇽである父の采配によって、それがすべてのチセへ平等に分けられる。老いて狩りができない者も、親を亡くした子供も、村全体で面倒を見る。誰も孤立させず、誰も独りでは飢えさせない。前世の、あの冷たいコンクリートの街にはなかった、温かくて強固な絆が、ここには確かにある。

 

 だが、前世の過酷な社会を生き抜いたハルコルの目は、その美しさの奥にある脆さも、同時に見抜いていた。

 

 (分配の仕組みは完璧だ。だが、そもそも分配する元手が少なすぎる)

 

 獲物が獲れなければ、平等に皆が飢える。

 自然の恵みという、いつ途切れるか分からないものに、村の命運を丸ごと預ける。そんなものは綱渡りではない。いつ切れるか分からない蜘蛛の糸に、全員でぶら下がっているのと同じだった。

 

 ハルコルは高床式倉庫、プーへ向かった。

 数日前の「在庫確認」から、彼は毎日そこへ通っている。木札に刻んだ目盛りを見直し、昨日消費した干し鮭の数、新たに持ち込まれた干し肉の量、毛皮の数、保存の利くものと利かないものを、一つずつ更新していく。入ってくるものと出ていくものを正確に把握しなければ、手の打ちようがない。

 倉庫の扉を開けると、冷たく乾いた空気とともに、獣脂と干し魚、古い毛皮の匂いが鼻をついた。

 

 匂いの層の中に、村の暮らしの厚みと、冬の厳しさがそのまま詰まっている。

 

 「……やっぱり、ギリギリだ」

 

 木札を指でなぞりながら、ハルコルは小さく息を吐いた。

 冬を越すための備蓄は、まだ圧倒的に足りない。

 鹿が多く獲れた年ですら、この程度。天候が崩れればどうなるか、考えるまでもなかった。

 

 その日の午後、山から戻った男たちの歓声で、コタンはにわかに活気づいた。

 父を先頭にした狩猟の小隊が、立派な角を持つ鹿を二頭、ソリで引きずって帰ってきたのだ。

 

 「カムイの恵みだ! 今日は肉が食えるぞ!」

 

 男たちが笑い合い、女たちが素早く解体の準備に取り掛かる。村全体が、ひととき祝祭のような空気に包まれた。

 父は獲物の前で厳かに祈りを捧げたあと、小刀で肉を切り分け、各チセへ平等に配っていった。ハルコルのチセにも、赤身の肉と、貴重な脂身が持ち込まれる。

 

 「良かったねえ、ハルコル。今日は久しぶりに、温かい肉の汁ができるよ」

 

 母親が嬉しそうに鍋の支度をする。

 チセの中は、肉の煮える匂いと、村人たちの安堵の笑い声で満ちていた。

 

 だが、囲炉裏の端で木札を握りしめているハルコルだけは、笑っていなかった。

 

 (鹿二頭。可食部はおよそ六十キロ。村全体で消費すれば、たった三日で消える量だ)

 

 今だけを見れば、十分に見える。

 だが、冬は長い。

 食料は、喜びで増えるわけではない。

 

 (これで喜んでいてはダメだ。根本的な解決にはなっていない)

 

 

 

 

 

 

 夜。

 囲炉裏の向かいで酒を飲み、心地よさそうに寛いでいる父に、ハルコルは声をかけた。

 

 「父さん。明後日、和人の商人が川を上ってくる日だよね」

 

 父は少し驚いたように片眉を上げた。

 

 「ああ、そうだ。雪に完全に閉ざされる前に、松前の商人が鉄鍋と米を持ってやってくる。今年の鹿の毛皮と、上質なクロテンの皮をいくつか交換に出すつもりだ」

 

 「クロテンの毛皮は、松前の商人が喉から手が出るほど欲しがっている。絶対に、言い値で渡しちゃダメだ」

 

 ハルコルは、父の目を見てはっきりと言った。

 

 「前にも言ったとおり、あれと交換するのは米でも酒でもない。ジャガタライモの種芋だ」

 

 「……まだイモの話をしているのか、お前は」

 

 父は呆れたように大きく息を吐いた。

 

 「いいか、ハルコル。米は神聖な食べ物であり、酒はカムイへの祈りに欠かせないものだ。それを差し置いて、和人ですら豚の餌にするような草の根を欲しがるなど、村の長として恥ずかしくて言えるか」

 

 「見栄で腹は膨れないって言っただろ!」

 

 ハルコルは身を乗り出した。

 

 「米は食べればなくなる。酒も飲めば消える。でも、イモは違う。土に埋めれば、来年には何倍にもなって返ってくる。飢えを凌ぐためじゃない、村の未来を増やすための交換なんだ!」

 

 父は押し黙った。

 六歳の息子が発する、あまりにも異様な気迫。

 ただ駄々をこねているのではない。

 この小さな頭の中で、何か恐ろしく冷徹で、しかも理にかなった考えが渦巻いているのだと、歴戦の狩人である父の本能が感じ取っていた。

 

 「……和人の商人が、そんな得体の知れない草の根を持っているとは思えんがな」

 

 「持っているはずだよ。南の和人地では、もうあちこちで育てられていると聞いたことがある。もし持っていなければ、春の雪解けの時に必ず持ってこさせろと約束させるんだ」

 

 「約束だと? 和人が我らとの口約束など守るものか」

 

 「だから、『極上のエサ』を目の前にぶら下げて、欲をかかせるんだよ」

 

 ハルコルは、口の端をわずかに上げた。

 

 「クロテンの毛皮を二枚用意して、一枚は今年の取引の条件を良くするために渡す。もう一枚は見せるだけだ。『春にイモを持ってきたら、このもう一枚を渡す』と約束させる。欲深い商人なら、絶対に食いつく」

 

 それは、ハルコルが前世の泥臭い実務の中で身につけた、小さな下請けが生き残るための、数少ない交渉術のひとつだった。

 大きな相手に真正面から勝てないなら、相手の欲に先回りし、相手自身に動かせばいい。

 

 

 

 

 

 

 「松前の船が来たぞ!」「和人の船だ!」

 

 二日後。

 沙流川の岸辺に、松前藩の弁才船が横付けされた。

 

 ずんぐりとした和船から降りてきたのは、分厚い外套を着込んだ商人と護衛の男たち。その後ろには、荷物持ちの下働きのほか、通詞としてこき使われているらしい、薄汚れた身なりの小柄な少女が控えていた。

 村の広場に敷かれたゴザの上で、父と商人の対面が始まる。

 

 ハルコルは父の背後に座り、商人の一挙手一投足を鋭く観察していた。

 商人はどっかりと腰を下ろすと、父の背後にいるハルコルへ目を留め、愛想笑いを浮かべた。

 

 「ほう、そちらがご子息で? いやはや、利発そうなお世継ぎ殿ですな」

 

 (……目が笑っていない。腹の中では『小賢しそうなガキ』とでも思っているんだろうな)

 

 和語で発せられたその言葉を、ハルコルは前世の記憶で完全に理解しながらも、あえて表情を崩さなかった。

 背後に控えていた小柄な少女が、抑揚のないアイヌ語で父へ訳す。

 父が頷くと、商人はもみ手でもしそうな手つきで頭を下げた。

 

 「改めて自己紹介をさせていただきましょう。手前は松前の商人、勝右衛門と申します。松前藩の知行主(ちぎょうぬし)様より請け負いまして、このサㇽの商場(あきないば)……すなわち、お前たち蝦夷のコタンとの取引を一切任されております。そして、こちらの薄汚い小娘は、手前の通詞を務めております『おみね』でございます。松前で拾ってやった孤児でしてな。気の利かぬ奴ですが、和語と蝦夷の言葉だけは通じますゆえ」

 

 少女――おみねは、自分に向けられた侮蔑の言葉を、感情を一切交えず、そのまま淡々とアイヌ語に訳してみせた。

 

 「薄汚い小娘」「拾ってやった」

 そのまま、何も削らず、何も足さず。

 

 ハルコルは、その異様なまでの冷静さと、ボロボロのなりに似合わない理知的な瞳の光に、密かに目を奪われていた。

 

 「して、今年の獲れ高はいかがで? ……ふむ。どれも小ぶりですな。これでは、松前で高く売ることは難しい」

 

 勝右衛門が和語で投げかけ、大げさにため息をついてみせる。

 その後で、おみねが抑揚のないアイヌ語に訳す。

 

 「なんだと? 今年の鹿は脂が乗っているし、鮭も上物だぞ」

 

 父がアイヌ語で反論し、おみねがそれを和語に直す。

 和人とアイヌ、互いの言葉が通じない隙を突き、商人は幾度となくこの村を丸め込んできたのだろう。

 

 「まあよろしい。長年のお付き合いですからな。この鮭百本と鹿皮二十枚で、米一俵と鉄鍋を一つ。これで手を打ちましょう」

 

 勝右衛門が和語で条件を口にした瞬間だった。

 おみねがアイヌ語に訳すより一瞬早く、ハルコルは思わず眉をひそめた。

 

 完全な買いたたきだ。

 唇の奥で、舌打ちしそうになるのをこらえる。

 おみねが淡々とアイヌ語に訳すと、父が必死に食い下がった。

 

 「……少なすぎる。せめて米は二俵、それに小刀もつけてもらわねば、村の者が冬を越せん」

 

 通訳を聞いた勝右衛門は、冷たく鼻で笑った。

 

 「嫌なら結構ですぞ。我々は別のコタンへ行くだけだ。和人の米なしで冬が越せるなら、どうぞご勝手に」

 

 おみねの口から、冷酷なアイヌ語の通訳が告げられる。

 足元を見る、という言葉の通りだった。

 他にあてのない村に対し、残酷な最後通牒を突きつけている。

 

 父の太い拳が、わなななと震えた。

 

 「待って」

 

 澄んだ子供の声が、冷たい空気を切り裂いた。

 ハルコルが父の背後から立ち上がり、勝右衛門の目の前で懐から二枚の毛皮を取り出す。

 

 「あんたのふざけた条件は、取り消しだ」

 

 ハルコルは、毅然としたアイヌ語で言い放った。

 子供が急に商談へ割って入ってきたことに、勝右衛門は目を丸くする。

 

 だが、ハルコルは構わず言葉を続けた。

 ゴザの上に広げられたのは、濡れたように黒く輝く、極上のクロテンの毛皮だった。

 和人の豪商や、大陸の貴族たちがこぞって欲しがる最高級の品だ。

 

 「こ、これは……見事なクロテン……!」

 

 おみねの通訳を待たずとも、商人の目の色が変わったのが分かった。

 ハルコルは、前世で幾度もこなしてきた条件交渉の顔つきを作る。

 

 「このクロテンを一枚、あんたに渡す。ただし、さっきのふざけた条件は取り消しだ。鮭百本と鹿皮二十枚、それにこのクロテン一枚。これと引き換えに、米は三俵、鉄鍋二つ、それと小刀を五本置いていけ」

 

 おみねの和語の通訳を聞き、勝右衛門が顔を赤らめた。

 

 「な、なんだと? 童の分際で……!」

 

 だが、その視線は極上のクロテンから離せない。

 米三俵を出したところで、このクロテン一枚を持ち帰れば十分に元が取れる。しかも、この村の子供が提示しているということは、まだ裏にもうひとつ札がある。

 

 「……ふん、よかろう。その条件で手を打とう」

 

 勝右衛門が、もう一枚のクロテンへ手を伸ばそうとした、その瞬間だった。

 ハルコルはサッとそれを自分の懐へ引っ込めた。

 

 「こっちの一枚は、まだ渡さない。これは、来年の春のための約束の分だ」

 

 ハルコルは勝右衛門を真っ直ぐに見据え、アイヌ語でたたみかける。

 

 「南の和人地で、南蛮船が持ち込んだというジャガタライモの種芋。春の雪解けの最初の船で、この村に積めるだけの種芋を持ってきてほしい。もし約束通り持ってきたら、その時にこのもう一枚を渡す」

 

 「は……?」

 

 おみねの通訳を聞いた勝右衛門は、ぽかんと口を開けた。

 やがて、耐えきれないというように腹を抱えて笑い出す。

 

 「おい、おみね。ここは訳さずともよいぞ」

 

 勝右衛門は通詞の少女を軽く手で制すると、護衛の男たちを振り返り、和語だけで大声で囃し立てた。

 

 「わっはっは! 聞いたか、イモだとよ! あんなものは南蛮の豚の餌か、飢饉の時に仕方なくかじる泥だらけの草の根だぞ! この見事なクロテンの毛皮を、そんなゴミと交換するというのか。この村の跡継ぎは、とんだ阿呆らしい!」

 

 護衛たちも一斉に下品な笑い声を上げた。言葉が通じないのをいいことに、目の前で公然とアイヌを嘲笑っているのだ。

 和語を解さない父も、あからさまに揶揄われている空気を感じ取り、顔に怒りの朱を込めて立ち上がろうとした。

 

(……笑いたければ笑えばいい。その『ゴミ』が、あんたらの首を絞めることになるとも知らずに)

 

 ハルコルは前世の記憶ですべての和語を正確に聞き取りながら、父の腕をスッと押さえて無言で制止し、氷のような冷ややかな目つきで商人たちを見据え続けた。

 

 「……旦那様。悪い取引ではないかと」

 

 静かな、しかしよく通る声が響いた。

 声の主は、通詞のおみねだった。

 ボロボロの着物を羽織り、手足はしもやけで赤く腫れ上がっている。だが、その目はハルコルと同じように、異様なほど理知的な光を宿していた。

 

 「なんだ、おみね。貴様、口を挟むな」

 

 勝右衛門が忌々しそうに振り返る。

 けれどおみねは怯まない。商人の耳元へ、低く、しかしはっきりと届く和語で囁いた。

 

 「あのクロテンは極上品です。松前へ持ち帰れば莫大な値がつきます。一方、イモの種芋など春になればただ同然。今、目の前の毛皮一枚で十分な利が乗り、春には泥イモを運ぶだけで、もう一枚の極上品が手に入るのですよ」

 

 勝右衛門の笑いが、ぴたりと止まった。

 商人の頭の中で、急速にそろばんが弾かれているのが分かった。

 

 (……この少女、僕の意図を完全に理解した上で、商人を上手く誘導したのか?)

 

 ハルコルは目を見張った。和語とアイヌ語、その両方の世界を跨ぐこの少女の機転に。

 

 「……よかろう。春に必ず届けてやろう」

 

 勝右衛門は鷹揚に頷いてみせた。

 商談は終わった。

 勝右衛門は、手に入れた極上のクロテンを大事そうに懐へしまうと、「阿呆な蝦夷どもめ」と言わんばかりの満足げな笑みを浮かべて村人たちを一瞥し、意気揚々と船へ踵を返した。護衛や下働きたちも、それに続く。おみねもまた、無言のまま商人の背中を追って、雪混じりの風の中へ歩み去っていく。

 

 やがて、重い和船がゆっくりと川を下りはじめた。

 ハルコルは吹きすさぶ冷風の中に立ち尽くし、遠ざかる船の端で小さく丸まる少女の背中を、いつまでもじっと見つめ続けていた。

 

 あの少女は、ただの通詞ではない。

 少なくとも、ハルコルにはそう見えた。

 

 そして、もうひとつ。

 今の交渉は、終わりではない。

 春に届くはずの「約束」が、本当に届くかどうかで、村の未来は大きく変わる。

 

 雪の下で、春はまだ見えない。

 だが、すでにその芽は、確かに一つ、蒔かれていた。




第2話をお読みいただき、ありがとうございます!
おまけの用語解説コーナーです。

【アイヌ文化・歴史用語】
サル(沙流)
ハルコルたちのコタンがある地域(現在の北海道日高地方の沙流川流域)。史実でも多くのアイヌが暮らし、のちにシャクシャインのシベチャリ(静内)などと並ぶ重要な拠点となります。

弁才船(べざいせん) / 千石船(せんごくぶね)
江戸時代に和人(松前藩や本州の商人)が交易に使用していた、大型の木造貨物船の正式名称です。巨大な一本の帆柱と四角い白帆が特徴で、米を千石(約150トン)も積めるような超大型のものは「千石船」とも呼ばれました。

オハウ
獣の肉や魚などを煮込んだ、アイヌの伝統的な温かい汁物。極寒の冬においては、心と体を温める最高のごちそうでした。

クロテン(黒貂)
非常に美しく防寒性に優れた高級毛皮。当時の松前藩はこれを本州へ持ち込み、将軍家への献上品や、清(中国)との交易品として莫大な利益を上げていました。

通詞(つうじ)
アイヌ語と和語(日本語)の通訳。松前藩には公式の通詞もいましたが、商人たちは独自の通詞(アイヌや孤児など)を安くこき使って連れ歩き、言葉の壁を利用してアイヌを買い叩いていました。

ジャガタライモ(ジャガイモ)
1600年代初頭にオランダ船(南蛮船)などから日本に伝来したとされています。
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