オホーツクの暁鐘 ~アイヌと極寒の諸民族を導き巨大連邦国家を創る~ 作:サウス
黄色く色づいた葉が重なり合い、その合間から丸く膨らんだ莢(さや)が覗いている。第一圃場の畝は、夏の翠色から一転して、乾いた金色に染まっていた。輪作二年目の畝が、来年のために土の力を蓄えている。
ハルコルは畑の縁に立ち、その色を一瞥した。脱穀は村の女たちに任せてある。今朝から、ハルコルの気持ちは別のところにあった。
ヨイチへ向かった使者が、そろそろ戻る頃合いだった。
◆
昼過ぎ。
コタンの入り口から、聞き慣れた声が響いた。
「──戻りました!」
ソウカだった。
夏の初めにヨイチへ向けて出発した男が、秋の風と共に帰ってきた。背中の荷は行きよりも明らかに重い。同行した若い猟師たちも、それぞれが革袋や木箱を背負っている。全員の顔が日焼けで黒く、足元は泥だらけだったが──目が、笑っていた。
ハルコルは畑から走った。
ペカンクㇽが、チセの前に立って待っていた。腕を組み、太い眉の下の目でソウカの荷を一瞥した。
「重い荷だな」
「はい。ハチロウウエモン殿のところで、津軽の商人との取引が成りました」
ソウカの声が弾んでいた。この寡黙な男にしては珍しいことだった。
「中に入れ。全員で聞く」
ペカンクㇽの一言で、囲炉裏の周りに人が集まった。
◆
チセの中は、煙と緊張で満ちていた。
囲炉裏を囲んで、いつもの五人。ペカンクㇽが上座に座し、ハルコルが隣。ミナが帳簿の板を膝に置いている。カニタは工房から上がってきたばかりで、額の煤を拭おうともしなかった。カントは壁に背を預け、腕を組んでいる。
ソウカが荷を解き始めた。
一つ目の革袋から、灰色の粒が流れ出た。
「硝石(しょうせき)」
ハルコルが呟いた。
「津軽の商人から仕入れたものです。量は──ミナさん、これで」
ソウカが革袋をミナの前に置いた。ミナが両手で持ち上げ、重さを確かめた。
「……前の取引で手に入れた量の、二倍はあるわ」
ハルコルは頷いた。だが、硝石の袋から目を離さなかった。
(硝石。火薬の七割五分を占める最重要原料。培養硝石が完成するまでは、これが命綱だ。……だが、このまとまった量を手に入れたこと自体に、違和感が残る)
「ソウカ。津軽の商人は、硝石について何か言っていたか」
ハルコルが先回りして問うた。
ソウカが一瞬、目を伏せた。
「……はい。実は、それについて、重い伝言を預かってきました。荷を全部ご覧になった後で、続けてよろしいでしょうか」
「構わない。次の荷を」
ソウカが二つ目の革袋を開けた。今度は黄色い粉が覗いた。
「硫黄(いおう)です。前回に続き、今回も入れてくれました。量は前回の一倍半」
「上々だ」
カニタが身を乗り出した。硫黄は火薬の三原料の一つだ。木炭は自前で焼ける。硝石と硫黄が揃えば、火薬は作れる。
「次だ」
ソウカが三つ目の荷を解いた。鉄の塊が、ごとり、と重い音を立てて転がり出た。
「鉄地金。」
カニタの目が、鉄地金に釘付けになった。だがすぐに視線を外した。自分の炉で生まれた鉄がある。和人の鉄地金は、もはやカニタにとって唯一の素材ではなかった。それでも、量を稼ぐにはまだ必要だった。
「ありがてえ。……だが、いつまでもこいつに頼るつもりはねえですよ」
カニタの独り言に、誰も応えなかった。全員が、同じことを考えていた。
「最後に、これです」
ソウカが別の革袋を開いた。中から、小さな黒っぽい粒がこぼれ落ちた。
「菜種の種(たね)」
ハルコルの体が、一瞬だけ固まった。
「……菜種」
「量はそう多くありませんが、種としては十分、とのことで」
ハルコルは粒を一つ、指先で摘まみ上げた。小さな、丸い、黒い種。
(菜種。輪作四年サイクルの、最後のピースだ。一年目のエモ、二年目の大豆、三年目のアワ・ヒエ。そして四年目の菜種。……この種が、今この手の中にある)
(来春、第一圃場の大豆の後ではなく、別の畝に試験的に蒔く。油を搾れるようになれば、灯明が変わる。冬の夜の長さが変わる。そして何より、アブラナ科の根が深く土を耕す。輪作の最後の要だ)
ミナが帳簿に、細い字で書き加えた。
「菜種の種──受領。来春、試験圃場で蒔く」
そして、もう一つ。
ソウカが最後に、表向きの荷を引き出した。麻布の反物。木綿の古手(ふるて)。塩と味噌と、小ぶりの酒壺。そして、乾いた米の俵がひとつ。
「これらは、表の帳簿に載せる分です。津軽の商人が『万一にも商いが咎められた時、この品々を表にしておけば、一応の交易の体裁が保てる』と」
ハルコルは受け取った品々を見渡した。硝石、硫黄、鉄地金、菜種、そして表向きの米と布。
だが、報告は終わっていなかった。
ソウカが姿勢を正し、改めて口を開いた。
「……ここからが、津軽の商人から預かった重い伝言です」
チセの空気が、わずかに張った。
「今回の硝石と硫黄を揃えるのに、津軽の商人は相当苦労したようです。商人の言葉をそのまま伝えます。『硝石は、これ以上は難しい。今回の分で、蔵はほぼ空になる』と」
ハルコルの指が、帳簿の縁を軽く叩いた。
「理由は」
「二つある、と。一つ──和人(日本)の国は、長く戦がない。島原(しまばら)の乱から二十年以上経ち、大名どもは火薬をまとめて買う必要がなくなった。硝石を作る職人も、売る商人も、細々としか動いていない。蔵に積まれていた古い在庫は、もうほとんど底を突いた、と」
ハルコルは頷いた。島原の乱(一六三七〜三八年)以降、日本は長い平時に入っている。
「もう一つは」
「もう一つ──これが、より重いと商人は言っていたそうです。『近いうちに、幕領(ばくりょう)で鉄砲改めが始まるらしい』と」
「鉄砲改め……」
カントが呟いた。
「商人の話では、江戸周りではもう十年以上前から鉄砲の使用が制限されていたそうです。だが、ここ数年、関東のあちこちで『代官が百姓の鉄砲を取り上げ始めるらしい』という噂が流れているらしく、商人仲間の間では『そのうち正式に幕府から下知(げち)が出る』と見ている、と。まだ令(れい)は下っていない。だが、近い、と」
ハルコルの目が、わずかに細くなった。
「……だから、今回で打ち止めにしたい、と」
「はい。『次はもう、硝石をまとめて動かす度胸がない』というのが、商人の本音でした」
沈黙が落ちた。
囲炉裏の火が、パチリと爆ぜた。
ハルコルは、火を見つめた。
(来るべき時が来た、という気分だ。硝石の外部調達は、いずれ細るだろうと見ていた。そもそも和人の国が平時である限り、火薬の原料が蝦夷地まで流れてくるのは不自然だ。幕府が鉄砲を絞り始める気配が見えたなら、なおさらだ。……だからミナに培養硝石の管理を続けさせてきた。ようやく、その準備が意味を持つ)
だが、ハルコルは表情には出さなかった。
「続けてくれ、ソウカ」
「はい。商人は、『硝石と硫黄の代わりに、次からは別のものを持ってきたい』と言っています。一つは鉛(なまり)。一つは銅板と真鍮の細工物。それと鍛冶道具──目の細かい鑢(やすり)、鏨(たがね)、小ぶりの金槌。」
「つまり」
ミナが帳簿を指で辿った。
「火薬の原料は今回で打ち止め。だが次からは、鉄砲そのものに関わる素材──弾と、撃発仕掛けの部品材、それに鍛冶の道具──が入ってくる。そう読み替えられるわね」
「その通りだ」
ハルコルが、低く答えた。
「これらは幕府の目に触れにくい、と商人は言っていたそうです。鉛も銅も、鍋釜や細工物の材料として表に出せる。鉄砲・火薬の原料そのものでなければ、咎められにくい、と」
カニタが顔を上げた。
「……鉛と銅が次から入るってのは、大きい。弾は鉛で鋳る。火皿は銅の方が錆びにくくていい。真鍮は細かい部品に使える。細かい目の鑢も揃うとなれば、俺の工房は、次の段階に入れる。……だが、それは次の便の話だな」
「ああ。今回は硝石と硫黄で区切りをつけて、次から切り替える。……商人にとっても、その方が身が持つ」
ハルコルは頷いた。
(硝石の道が細るのは痛い。だが津軽商人は、こちらが「火薬の原料を欲しがる」のではなく「鉄砲を持ちたがる」と読み替えて、その道を提案してきた。……彼らの読みは半分正しい。僕らは鉄砲を持ちたがっている。だが、火薬の方は、自分たちで作る道を既に敷いている。それは、向こうには見せない)
(そして商人、いやこれは弘前藩そのものかもしれないが……。もう一つの本音も透けて見える。和人を襲って鉄砲を手に入れても火薬がなければ続かない。彼らにとってこの火薬の量までが許容できる範囲ということだ。……さすがに絞ってきたか)
「ソウカ。次の便で礼を伝えろ。『今後は鉛・銅・真鍮・鍛冶道具を主として交易を続けたい。硝石・硫黄は、区切りをつけて構わない』と」
「承知しました」
ソウカが頷いた。
報告はまだ続いた。
「もう一つ、報告があります」
ソウカが、最後の木箱を指した。長細く、重い。
「これは、津軽との取引で手に入れたものではありません」
ソウカが慎重に蓋を開けた。中に、油紙に包まれた長い物体が横たわっていた。油紙を剥がす。
囲炉裏の光が、鈍い金属の表面を舐めた。
長い筒。木製の台座。火縄を挟む金属の仕掛けが、筒の横に取り付けられている。
沈黙が落ちた。
「……これは」
カニタの声が、掠れていた。
「鉄砲、でさあ。間違いねえ」
「鉄砲ではあるが、和人の鉄砲とは少し違う」
ハルコルが静かに言った。手を伸ばし、銃の横に取り付けられた仕掛けに触れた。
火縄を挟む鉄の部品。火皿。引き金。基本的な構造は和人が持つ火縄銃と同じだが、細部の作りが異なっていた。火皿の蓋の形、銃床の曲がり方、そして何より──筒が長い。和人の鉄砲よりも一回り大きく、重い。
(ロシア製の火縄銃だ。マッチロック。着火の仕組みは和人の鉄砲と同じ──火縄を使って火薬に点火する。だが、銃身の鋼の質が違う。この銃身を分解して構造を理解できれば、自製銃への道筋が見える)
「ソウカ。これはどこで手に入れた」
「ヨイチの集積地に、ソーヤからの荷が届いていました。夏の間に、ソーヤからヨイチへ持ち込まれたのです。その中に、この鉄砲が混じっていたと。ハチロウウエモン殿が『ニプタイに』と言って、荷に加えてくれました」
「ソーヤからの荷……山丹(さんたん)の品か」
「はい。ソーヤの首長が山丹の商人から受け取ったものの中に、この鉄砲が含まれていたそうです。山丹の商人は、大陸の北の方で戦があり、その戦場から流れてきた武器だと言っていたと」
ハルコルは銃を持ち上げた。ずしり、と重い。木製の台座は傷だらけで、金属部分には錆が浮いている。実戦で使い込まれた痕跡だった。
(清とロシアの国境紛争。去年、ウタがソーヤから持ち帰った情報と繋がった。大陸の北で、二つの大国が衝突した。その余波で、武器が山丹交易に乗ってこの島まで流れてきた)
(……そして、ハチロウウエモン殿も仲介しているだけあってこちらが何を欲しがっているかよくわかっている。昨年に津軽と何を交易するかを聞いて、これを入れてきたな)
「カニタ」
「……はい」
カニタの目は、もう銃から離れなかった。両手が、職人の手がかすかに震えている。それは恐怖ではなかった。未知の技術を前にした、純粋な好奇心だった。
「この鉄砲を、お前に預ける。分解して、構造を全て調べてくれ。特に銃身だ。この筒がどうやって作られているのか。鋼の質はどうか。厚みは。継ぎ目は。……全てだ」
「分解……していいんですかい」
「いい。むしろ、分解しなければ意味がない。この銃身の中に、僕らが次に作るべきものの手がかりが入っている」
カニタが、ゆっくりと銃を受け取った。両手で抱えるようにして持ち、筒の口を覗き込み、銃身の表面を指先でなぞった。火縄を挟む仕掛けの部品に触れ、引き金の周りの構造を確かめる。
「……すげえ」
カニタの声が、低く震えた。
「見たことある和人の鉄砲よりも、筒が長え」
(だが、僕がこの銃から学びたいのは銃身だけじゃない。この火縄式の着火仕組みを理解した上で、その先へ進む。カニタがこの銃の構造を完全に理解した時、僕がその設計を伝える。実物の手本はない。だが、原理を知っている者と、鉄を自在に操れる者がいれば──作れる。そして、津軽とヨイチ、彼らの思惑の先へいく!)
カントが壁から背を離した。
「……鉄砲か。和人が持っている、あの轟音の飛び道具と同じものを、自分たちで作るってことか」
武人の目が、初めて銃に注がれた。カントは弓の男だった。だが、弓の射程を超える飛び道具の意味を、この男は本能で理解していた。
「カニタ。この鉄砲を──」
「ああ。中身を全部調べて、作れるようにする。……そういう話でしょう」
カニタが銃を胸に抱えたまま、ハルコルを見た。
「作ります。必ず」
「急がなくていい。まずはこの鉄砲の全てを理解すること。全ての部品を外して、一つ一つの役割を調べる。特に銃身の鍛え方。……それが分かれば、自分たちの手で同じものを作れるかどうかが見えてくる」
カニタが立ち上がった。銃を大切に抱え、工房へ向かおうとした。
「待て、カニタ」
ペカンクㇽの低い声が、カニタの足を止めた。
「その鉄の筒を扱うのに、どれほどかかる」
「長。それはまだ、分かりません。分解して、中を見てみないことには」
ペカンクㇽが頷いた。
「急がずとも、確かに作れ。お前の手で」
「……は」
カニタが頭を下げ、足早に工房へ降りていった。
◆
その夜。
囲炉裏の前に、ハルコルとペカンクㇽが座っていた。
他の者はすでに休んでいる。カニタは工房で銃の分解を続けている。カントは巡回に出た。ミナは帳簿の整理を終えて寝ているようだ。
父と子だけが、火を挟んで向かい合っている。
「父さん」
「何だ」
「今日の取引で、一つ確かになったことがある」
ペカンクㇽが黙って待った。
「松前を通さない交易の道が、機能した。毛皮と干し鮭を出して、硝石と硫黄と鉄を受け取った。」
「……そうか」
「この道が太くなれば、松前の商人に頭を下げる必要がなくなる。鉄が欲しければ毛皮を出せ、と言われるのではなく、こちらから条件を出せるようになる」
ペカンクㇽが腕を組んだ。炎に照らされた太い腕が、赤く光っている。
「だが、松前がそれを許すか」
「許さない。いずれ気づく」
「気づいた時に、どうなる」
「松前は怒る。自分たちを通さずに交易をする和人がいると知れば、潰しにくる。……だが、それはまだ先の話だ。今は、松前に気づかれないうちに、この道を太く、強くしておく」
ペカンクㇽの目が、息子を見た。
「お前は、この先に何を見ている」
ハルコルは火を見つめた。
「松前が僕らを放っておくのは、僕らが小さくて取るに足らないからだ。だが、交易の道が太くなり、同盟が広がり、鉄を自分たちで作るようになれば──無視できなくなる」
「そうだろうな」
「その時に、僕らは二つの選択を迫られる。屈服するか、立つか」
ペカンクㇽの目が、わずかに細くなった。
「……立つ、と言うのか」
「まだ分からない。だが、立つことになった時に、立てるだけの力を蓄えておきたい。鉄を自分で作り、火薬を自分で作り、食料を自分で賄い、交易の道を自分で持つ。……何が起きても、誰にも首根っこを押さえられない態勢を作る。それが、僕のやりたいことだ」
ペカンクㇽはしばらく黙っていた。囲炉裏の火がパチリと爆ぜた。
「お前は六つの頃から、不思議なことを言う子だった。大地の下に芋を埋めろ。狩りの仕方を変えろ。そして、鉄を作る。……一つとして、外れたことはなかった」
「……父さん」
「だからワシは、お前に協力する。お前が立てと言うなら立つ。お前がまだ早いと言うなら待つ。ワシが判断するのは、お前の言葉が正しいかどうかではない。お前がこの村を裏切る子かどうかだ。……お前は、裏切らない。それだけ分かっていれば十分だ」
ペカンクㇽが立ち上がった。
「だが、一つだけ言っておく」
「何」
「帳簿の数字は大事だ。だが、数字で測れないものもある。この村の人間は、お前を信じている。それは帳簿には載らない。……だが、最も重い」
それだけ言って、ペカンクㇽは奥のチセへ向かった。
ハルコルは火を見つめたまま、しばらく動かなかった。
(前世では、数字だけを見て人を切る上司がいた。「数字が合わないなら人を減らせ」。あの冷たい合理性が、親会社の経理部から降りてきた。人を数字で測る組織は、最後には数字しか残らなくなった。……僕は、その轍を踏まない)
夜が深まった。
コタンの家々から灯りが消え、秋の虫の声だけが暗闇に満ちている。
囲炉裏の火が低く燃えている。工房の方角から、微かな金属音が聞こえてくる。カニタがまだ銃と向き合っているのだ。
ハルコルは立ち上がり、囲炉裏に薪を一本足した。
火が、少しだけ明るくなった。
キンッ、キンッ、と工房から聞こえる、金属を叩く甲高い音。
遠くで、秋の虫が鳴いていた。
ニプタイの秋は──一年前よりも、確かに豊かになっていた。
第26話をお読みいただき、ありがとうございます!
おまけの解説コーナーです。
【島原の乱(1637〜38年)】
本編の時点から23年前、九州の島原半島と天草諸島で大規模な一揆が起きました。
島原藩主・松倉勝家の苛烈な年貢取立てとキリシタン弾圧に対し、三万七千の百姓と浪人が蜂起。総大将は当時16歳の天草四郎時貞。彼らは廃城の原城に籠城し、半年にわたって幕府軍と戦いました。
幕府は最終的に十二万を超える大軍を動員して鎮圧。1638年4月、原城陥落。この乱が、日本における最後の本格的な内戦となります。
以後、幕末の戊辰戦争まで約230年間、日本国内で大規模な戦争は起きません。
【鉄砲改め──段階的に絞られていく銃規制】
江戸幕府は百姓・町人の鉄砲所持を、一気に取り上げるのではなく段階的に規制していきました。
・1645(正保二)年
江戸周辺で鉄砲使用を禁止。関東で山中以外の使用を制限
・1662(寛文二)年
幕領の代官に鉄砲改めを命令。猟師に「鉄砲札」を発給
・1675(延宝三)年
関東の百姓・町人の鉄砲所持を禁止
・1686(貞享三)年
「鉄砲改向後諸国一同被仰付候」──全国一律に適用
お気に入り登録、評価、感想ありがとうございます!
励みになってます!!
今日は夕方頃に閑話も投稿予定です。